表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

14 『鼓動』 他 10編

 ●● ここにいる理由 ●●


同じ言葉を

本気で口にしたときと

嘘で口にしたときとでは

きっとすべてが変わるだろう


言葉は強い

そう信じる



 ●● 寂しい ●●


泣きたい時に涙を流し

笑いたい時に大笑い

好きな人には大好きと言って

やりたいことはやってみる


それを素直というのなら

私は素直じゃないのです

泣きたい時も笑いたい時も

あなたの前でも

いつだって

薄く笑って

ぼんやりと



 ●● その時 ●●


怖い夢を見て目が覚めた時

私は何を望むだろう

お酒を飲んで正体をなくしても

浮かんでくる顔は誰だろう



 ●● 勇気 ●●


げんじつとうひがたりない

めのまえにひろがるげんじつが

おいかけてきて

たいせつなものを

こわしてく

にげなくちゃ

にげなくちゃ


きみはなんでたたかうの

どうして

こんなにも

ふるえているのに



 ●● 気楽 ●●


きれいな言葉を重ねて

汚いものから目をそらし

まるでこの世が楽園のように

楽しいと

思い込みたいだけ

その思い込みで生きていきたい

それだけ



 ●● 嫌悪 ●●


したたるような

あの言葉を

欺瞞だなんて

あなたの目も耳も

全部

汚れている


それならば

あなたの見下しているすべて

あなたの疑うそのすべてを

私は肯定するだろう



 ●● 憧れ ●●


好きになっても

届かない

あの手は遠く

触れられず

目は

私の知らない場所を見据えて


私はあなたを見るだけで

幸せ

あなたは私を知らない

それでも

幸せ

幸せ



 ●● 決別 ●●


あの時の友の言葉を

そのまま投げかけても

届かなかった

その目は

私の知らない他人のようで


いつしか

全ては変わる

わかっているつもりで

わかっていなかった


あの頃の私たちの笑顔は

どこか遠くへ

いつか良い思い出と思える日まで

心の奥にしまっておこう



 ●● 幸せ ●●


同じような毎日を

愛しく思い

あたたかい何かを

積み重ねる日々



 ●● 鼓動 ●●


彼への気持ちに気が付いて

こわくなる

幸福は遠くにあると言い聞かせ

何もしない怠惰な私を

この気持ちだけが強く揺さぶる


彼への気持ちが

私を変えていく

このままだと私は変わる

彼への気持ちが

私を変える



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ