なろう系?だからなんですか!と言ってしまった私クラスでのけ者にされる寸前だったので開き直ってみた~長い文章は作れても異世界で無双はできません~
私の名前は前田りりな16才だ。
これは私の勇敢な姿をみんなに伝えたいと思ったのだが何から書き出せばいいのか…
まあとにかく私はなろう系小説が好きだ。
なろうももちろん読むし無双系のアニメも見る。
もちろん主人公推しだ。
悪役令嬢に転生してしまったというのも勿論好き。
それから始まる逆転生活なんてなおさらただ。
特に私が好みなのは聖女が虐げられていて追放されたが他の国の王子とか魔道士とかに溺愛されるやつだ。
それと転生してから無双する系がマジでたまんない!
そんな私だがあるところを目撃して人生が変わることとなる。
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これは駅前の飲食店で会った話なのだが
「お前さぁー漫画とか読む?」
「読むぜち○かわ!!!!!」
「お前そんなん読んでんの…センス良いな!」
と言った声が聞こえる。
雰囲気にクラスのいじめっ子と一軍だ。
私的にち○かわは何ともないと思ったのだが問題はその後だ。
「お前は?ヒデポン」
心の中でヒデポン誰だよっとツッコミたくもなってしまったが問題はそこじゃない!!!
ヒデポンへ明らかにいじりキャラで太っている。
「そうっすなー拙者は漫画では無職t、じゃなくてち○かわを読むのでござる。」
「あ?お前なんか言いかけたか?」
「何でもないのでござるよ」
いやいや明らかに無職○生って言いかけたよね!?
そんな気がする。
私もあれ見るよー!完全に異世界無双って感じじゃなくて現実混ざってくるっていうのがなお良いよねー!
「あ?お前何見てんだよ」
「あ拙者のスマホが!」
「無職○生?」
「なんだそれ」
「知らないのでござるか?
無職○生とは主人公が無双する話だがその過程で転生したのでござる。
その転生前が拙者のような小太りのおじさんで親近感がとても湧くのでござる。拙者はやはりロ○シー推しでなフィギアも家にたくさん置いてあるのであるよ。特にあのロ○シーのフィギアはギミックがとてもすごくて、服を脱がせると●●●で●●●になるからとても●●くなるんでござる
それで拙者はやはり無職○生が………あ…やっぱなんでもないのでござる!」
「そんなこと言われても知らねーよ漫画じゃねーし」
「ま…漫画もあるでござる」
「あっそ、誰か調べてみろよ」
「へーいあーしが調べるっしょwwwww」
明らかに一軍だな…あれうちの学校の制服だよね
「えーっと…え!?
ちょまってなろう系なんだけどガチウケる笑笑」
「まじで笑笑笑お前そんなん見てんの!?
明日からロ○シー人質決定ー明日フィギア持ってこいよ脅してパン買わせるわ」
「待ってwwそれめいあーん」
「なろう系とか絶対ないて」
「そんなん底辺が読むやつ自分に自惚れてるやつが読むの!ていうか急に最強展開いらんいらん」
ひどい…ひどすぎるヒデポン泣きそうじゃん
ロ○シー人質にされてパンを買わせるとかいつの時代だよってなる
「はぁ…分かったでござる」
「ヒデポンパシリコース移行笑笑」
もう我慢できない気がする
同志を救うくらいなら……
「バンッ!」
机を叩いた。手が痛い
「ア゙?なんだよお前」
「ヒデポンさん嫌がってません?
それになろうってそんなにっっそんなにダメなんですか!?
主人公最強ってその主人公も作中では努力してるしその過程が短いだけでワン○ピースと変わらないんですよ:-(それに私も無職○生好きですよ」
「んなわけねーだろw大体ヒデポンの片持すぎ笑」
「そりゃそうですよ!ヒデポンは同志なんですから」
「ていうかお前同じクラスじゃね笑」
「え…」
あーそうかもなんで今まで気づかなかったんだろ
全然気にしてなかったからわからなかった。
「その…あっえっ?」
やばい混乱するぅー
「お前も、ヒデポンと一緒でパシリコース笑
スクールカーストから今抜けたな」
「…」
あっ人生終わったなんでいつもこうなの?
パシリとかいや!
もう開き直るしか…そうだ!開き直ろう
「好きですよだからなんですか!?
最強以外にスッキリする設定ってないじゃないですか!」
「チッつまんねーの今日のお代全部払えよ」
「無理ですよ!あなたが私の分のも払ってね!
それに私クラスでもう堂々とすることにした!
あなたのパシリは食らわない!
私は優雅ななろうライフを満喫するの!」
「お、おお?」
「いこっヒデポン!無職○生を、語るわよー!」
「え!?うれしい限り」
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それから私たちは公園でたっぷりと語り合った。
とても有意義な時間だったし私もとても楽しかった。
開き直って正解だったかは分からないが
ここまでが私の勇敢な姿だ。とてもかっこいいだろ!
そこまでかもしれないが不良になろうの良さを見せつけた。
それだけでも意味がある。
さてっ!あとは帰るだけだ
今日はちょっとうれしい日だったな!
……………待ってあれ子供!?ひかれちゃう!どうにかし
ないと!!!
あっ!!もう時間がない!こうなったら力ずくで…
「危ないっっっ」
トラックに飛び込んだ。
「キキーーーーーー!」
急ブレーキ音がとても響く
私はこの子を守れたのだろうか
それが気がかりになってしまう。
体中が痛い。トラックにひかれるとこんなに痛いのか
薄れる意識の中で一つ思う。
一これを新たな人生の始まりと呼んでいいのか一