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魔法に傾倒した大魔法士、転生して王国最強の魔法士となる ~ 僕の大切に手を出したらね、絶対に許さないよ? ~  作者: SUN_RISE
第2章:新たなる戦乱の影

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2−4:王立魔法士学校入学式と研究室選び


「それでは父上、行って参ります」

「うむ。ソリス男爵家の一員として、胸を張って行ってくるのだぞ。

 ……ティアナ、付き添いは任せたぞ」

「謹んでお受けいたします、旦那様」


 今日は珍しく、父上よりも先に僕が男爵家の屋敷を出る。アルカディア王立魔法士学校の入学式に出席するためだ。

 合格通知が届いてから10日後という超タイトなスケジュールだったけど、ほとんど準備が要らなかったので焦らなくて済んだ。


 ……なにせ、王立魔法士学校には制服が無いからね。採寸や仕立てといった必要期間がそもそも無いから、あまり準備が要らないのはありがたいところだ。入学者はほぼ全員が魔法士として本格的に活動していた人だから、その時の装備なり道具なりをそのまま持ち込めばいいだけだし。


「よし、行こうか、ティアナ」

「はい、エリオス様」


 ティアナと共に、玄関の扉をくぐる。

 ……さて、魔法士学校ではどんな魔法との出会いが待ってるんだろうね? 本当に楽しみだな。



 ◇



 王立魔法士学校の入学式は、思ったよりも小規模であっさりと終わった。僕は首席だったので入学者代表で挨拶させてもらったけど、事前に貰ったカンペをそのまま読むだけだったし、その内容も10行くらいしか無かった。そもそも入学者が75名しかおらず、学長さんからの挨拶もあっさりとしたものだった。

 ……それにしても、学長さんって凄い人だね。ヴェロニカ・フォン・グライスナーという女性の方で、【魔眼】で見た魔力の色は青色(水属性)だけだったんだけど、とても力強くて流麗なオーラだった。渓谷の激流のような荒々しさと、大河の悠然たる流れを併せ持ったかのような見事な魔力……さすが、王立魔法士学校を束ねる人だと思った。

 レベルも確実に100を超えてると思う。それなりの年齢の方だったけど、普通に今でも第一線で活躍できそうな雰囲気はあったな。




 そして、入学式を終えた僕たちは王立魔法士学校の敷地内を歩いていた。


「すごいよね。入学して最初にするのが、研究室の見学だなんてさ。校内地図をいきなり渡されて『好きな研究室に見学に行け。気に入ったら直接教授と交渉して、研究室に入れてもらえ』だから、つい戸惑っちゃったよ」

「ふふ、エリオス様のポカンとしたお顔、とても可愛らしかったですよ♪」

「僕としては可愛いよりも、かっこいいを目指したいところだなぁ……」


 そんな軽口をティアナと交わしながら、研究棟が立ち並ぶ一角を進んでいく。

 とても簡素な入学オリエンテーションから分かったのは、王立魔法士学校が超放任主義の学校だということだ。所属研究室から何から全てを自分で決めて、自ら研究を行いしっかりと成果を上げる必要がある。定例の講義も特に無く、専門的な内容を教えてもらいたいなら直接その教授にお願いしに行く必要があるわけだ。


 ……ちなみに、僕はもう入りたい研究室が決まっている。他の人たちも大半は既に決まっていて、念のために確認しているだけだと思う。


「エリオス様は、やはりヨハネス教授の研究室に入られる予定なのでしょうか?」

「うん、そのつもりだよ」


 ヨハネス教授の研究室は、地属性魔法研究の中でも特に金属材料の研究に特化しているそうだ。武具の材料としてだけでなく、ゴーレム素材としても金属は必須なので、ヨハネス教授の研究室に入るのは僕としてもメリットが大きい。

 ……前世の僕(ドグラス)は、意外とその辺が無頓着だったからね。青銅や鋼鉄は配合表を覚えて再現し、ミスリルやオリハルコンは純度が高ければそれが正義! みたいな考え方だった。新しい魔法を作り出す研究に関心がいきすぎて、その辺の基礎というか、根気が要る部分にはあまり関心が無かったらしい。


 まあ、ドグラスの場合は超高純度のミスリルやオリハルコンを自ら精錬できたから、わざわざ合金にする必要が無かっただけかもしれないけど。ミスリルやオリハルコンの場合、変に混ぜ物をするよりも純度を高めた方が、色々な面で良い特性を示すらしいからね。


「いつかは、全オリハルコンのゴーレムを自分の手で作りたいな」


 前世の僕(ドグラス)は、動かない試作品としてなら全オリハルコンのゴーレムを作ったことがあるみたいだ。ちゃんと動くゴーレムとしてはまだ未完成だけど、もし完成したらスゴいゴーレムになると思う。


「エリオス様なら、絶対にできますよ」

「ふふ、ティアナの期待に応えられるよう頑張るよ」


 そのためにも、まずはヨハネス教授のところに挨拶に行かないとね。



 ◇



――コン、コン

――ガチャッ

「……おや、エリオス君。入学試験ぶりだね」


 ヨハネス教授の研究棟にたどり着き、扉をノックする。ほとんど間を置かず、中から白衣を着たヨハネス教授本人が顔を出した。


「こんにちは、ヨハネス教授。早速ですが、ヨハネス教授の研究室に入りたいと考えているのですが」

「おお、待っていたよエリオス君」


 ……え?


「待っていた、とは?」

「ふふ、中に入ってから説明しようか。ちょっと散らかってるけど、気にしないでね」

「分かりました、失礼いたします」


 ヨハネス教授の後に付いて、研究室の中に入る。最初は小さな廊下になっていて、片側に扉が4つ、両側合わせて8つの扉が連なっている。この扉が倉庫、あるいは研究生の居室に繋がっているのだと思われる。

 そして、一番奥の扉がヨハネス教授の居室に繋がっているのだろう。その扉にヨハネス教授が入っていったので、僕たちもその後ろに続いていく。


「「………」」


 ……中に入って、あまりの散らかりように唖然としてしまった。机と思われる場所は紙束の山と大量の測定機器に覆われ、床には色とりどりの金属くずが所狭しと散らばっていて……正直、ちょっとどころの散らかり具合ではない。

 しかもザッと見た感じ、金属くずの中には尖っているものがたくさんある。履き物の有無に関わらず歩くだけでも危険な状態だし、このままだといつか重大な事故が起きかねない。


「「………」」

「ははは……採点作業に時間を取られてね、片付ける暇が無かったんだよ」

「「はい、ダウト」」


 ジト目でヨハネス教授を見ると、ヨハネス教授は苦笑いを浮かべながら頭をポリポリと掻いた。

 ……ここまで物が散らばっているとなると、普段からこんな感じである可能性は高そうだ。前世の僕(ドグラス)がまさにそんな感じだったからね。


 よし、まずは掃除からだ。申し訳無いけど、危険物を床にぶち撒けて放置するのはさすがに看過できないよ。


「ティアナは、机の上の紙束をお願い。僕は床に散らばった金属くずを片付けるから」

「……ありがとうございます。これはちょっと、私1人ではどうにもなりませんので……エリオス様、申し訳ありませんが力をお貸しください」

「当然だよ、むしろ1人でさせるもんか」


 確かに僕はティアナの主だけど、苦労だけ押し付けるような主にはなりたくないからね。だから比較的安全な方はティアナに任せて、僕は謎の金属くず群を片付けることにした。


「あ、あの……置き場所が変わると僕が混乱するから、できればそのままに「「却下(です)」」あうぅ……」


 ヨハネス教授の懇願を即却下する。入るたびに別の意味で緊張する部屋なんて、僕は絶対に嫌だからね。


「"マニュファクチャー・ブロンズゴーレム"」


 さあ、出番だよゴーレム軍団!



◇□◇□◇読者の皆様へ◇□◇□◇


 なろうに数多ある小説の中から、私の小説を読んで頂きまして誠にありがとうございます。


 読者の皆様へ、作者よりお願いがございます。


 皆様の率直な判定を頂きたいので、ページ下部より☆評価をお願いいたします。

 ☆1でも構いませんので、どうかよろしくお願いいたします。

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