第4章 フェアリーランド
3人が頭の悪そうな鳥ダーチョを扱うのは非常に辛かった。
ダーチョは、走ってる最中も走ってることさえ忘れたり、1匹が違う方向に走ると、なぜか他のダーチョも別の方向へ向かって走り出す。
しかし、バルバリア案内する少年が吹く笛は、ダーチョの進路を確立させるのに、役立った。
結果的にオレオンの首都バルバリアに辿り着いた。
実際にたどり着いたのは、夜間であったため、3人は宿で1夜を過ごした。
翌日、魔国の者が押し寄せてきた。
オレオン兵も対抗したが、ジョンとシャロはそれに加勢した。
ジョンの魔力は凄まじく、またシャロの開発した機関銃という武器も、魔族達を圧倒させるにはちょうど良かった。
「強いですねお2人さん」と兵士の1人が、彼らに伝えた。
すると、2人に向かってある男が走ってきた。
「国王が2人に会いたいと!」
ジョンとシャロは皇室に招かれた。
貴金属や宝石が装飾された皇室は、まさにかつてのアリティンティリウスを彷彿とさせた。
「いやー、すごいですね、お2人とも。
そこで2人にお願いがある」
シャロは「なんでしょう」と尋ねようとすると、ジョンは「私たちはショーロンポーの国へ急ぐ予定で」
皇帝は「ショーロンポーの国へ急がれるなら、もし依頼を引き受けてくれたら私の家畜のホワイトドラゴンを貸そう。
1日も経たないうちに、ショーロンポーの国へは辿り着くだろう」
そして、ゆっくりとオレオン皇帝は玉座に腰をかけた。
「フェアリーランドを救って欲しい」
「・・・そんな国があるんですか?」
「左様…フェアリーランドは聖域で護られているが、一部の魔族の侵攻により、聖域が突破され、妖精と同サイズのプチデビル達によって妖精が次々と殺されてるんだ。
助けてあげて欲しい」
「わかったよ」とシャロは、頷くと、オレオン皇帝は魔法陣を皇室に大きな魔法陣を杖で描いた。
「さあ、真ん中に乗れ」
シャロとジョンは、魔法陣に乗った。
そして、2人は、フェアリーランドに向かった。
ちはみにその頃ナハトは、オレオン国立図書館で文献を読んでいた。
「フェアリーランドか…良いなぁ。可愛いフェアリーちゃんを抱いてみたい…あ、いかんいかん!勉強を!!!」
2人の眼前に写った姿は、それは妖精の家を焼き払ったり、妖精を容赦なく惨殺する、プチデビル。
「ここも魔国が侵略しようとしてるのか、許さない」
シャロは拳銃を片手にした。
「ジョン、君はとにかく拳銃に弾を詰めてくれ」
「俺がプチデビルを倒すのはダメか?」
「いや、プチデビルは、4〜7cmととても小柄だ。
それに万が一、妖精に弾があたってはいけない。正確に狙い撃ちが必要なんだ。
僕は弓兵としても戦ったからそのノウハウを活かす」
「わかった」
プチデビル達が次々とシャロの銃によって死んでいく、ピストル一発で全身が破裂する様はグロテスクであった。
ジョンは少し吐きそうになりながらも、どんどん弾を入れていった。
500匹にのぼるプチデビル達は抵抗することなく、次々と死んでいった。
妖精の中には、シャロの残酷な行為に避難するものもいたが、おおむね2人は勇者として、フェアリーランドの妖精は2人を祝福した。
「ねえ、旅に私もついていきたい」と2匹の妖精がきた。
「君らは?」とシャロは尋ねた。
「私はゆい」
「私はりぃな」
「旅には危険がつきまとうし、生きては帰ってこれないぜやめときな」とジョンが言うと、2匹は「わかりました。では、癒しが欲しい時はいつでも来てください」
シャロは言った。
「じゃあそろそろ行くわショーロンポーに」
こうして、シャロ達はオレオンに戻ろうとしたが肝心の戻り方がわからなかった。
「どうしよう」
ゆいが「レレル・アルア」と呪文を唱えると、空中に穴ができた。
「この中を通ると、オレオンに戻れます」
こうして、2人は、オレオン皇室に戻った。
「やっつけてきましたよ…」
「ほう…ありがとう、そういえば君の友人が来てるぞ」
皇室にはナハトの姿もいた。
「いやーこのオレオンって国面白いですね妖精がいるんですね。
妖精ってさぞかし可愛いんだろうなぁ。
妖精と結婚してみたいわ…」
シャロは「きっしょ!」とナハトに言った。
「まあまぁ、今晩は皇居でゆっくりと休みなさい。夕食も用意してるぞ」
そして、3人は、夕食をご馳走になった。
メニューは、オレオンソップと呼ばれるスープと、サモーンサンドイッチとキャトル・ゴブリンのソテーとケーキだった。
こうして、食事を食べ終えて、皇居内の寝室で3人は、就寝した。
そして、皇帝が体長18メートルほどの巨大なホワイトドラゴンを呼び、3人はショーロンポーの国へ向かった。