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最終章 エルル・ヴァラダス

「ムシロじゃないか」

イザルはそう言うと、ムシロは、シャロの目の前に立ちはだかった。

「お前は、俺たちに3つのアイテムをくれた、友人だ」

「黙れ!!!!」

シャロは怒りで全身に赤い光を放った。

「なんという強いエネルギーだ」とイザルは、感心した。

すると、ムシロは、ジョンが連れてきた、ナハトの亡骸を見た。

原型はあるものの、腐敗しつつあった。

「先生…」

とムシロは、ナハトの亡骸の頬を撫でた。

「先生が書いた論文読みましたよ。

全生物の共存についてという論文を読みましたよ僕は。

僕はその論文に感銘を受けました。

そして、ジョン。」

「え、俺?」

「あなたは、魔王族だが、アリティンティリウスを逃げ出し、人間との共存を目指していたが長年虐げられた。

しかし、ナハトの自伝には、"魔王族であっても講義に出席する優秀な生徒がいる。

僕にとって、彼と僕の仲は講師と生徒の仲を越え、友人になった。"と書いている。

きっと、あなたは、心の美しい人なんでしょう。」


ムシロは、イザルの近くにきた。

「旧約聖書に書かれたイザヤは時空を超えて、ここまできたんですね。

僕をここまで誘ってくれてありがとうございます。

僕はこの世界でのあなたの活躍のことをよくしれないけど、きっと何度も神の言葉を万民に伝えて国民を正しい方向へ導いてきたのでしょう。」


そしてムシロはエルル・ソードの剣先をシャロに向けた。

「そして、ムシロお前は傲慢で、エゴイズムにまみれた存在だ。

きっと神は、お前の罪を裁くだろう。」

「おい、お前、」シャロは口を開けた。

「俺様は植民地の解放をし続けた英雄なんだよ」とムシロの額をピストルで狙った。

ムシロはそれを避けた。

「僕は…発達障害で何度も自殺未遂をしてきた。死ねなかったのは、僕の体が丈夫過ぎたからだろう。

そして、エゴイスト・シャロ、神を君臨させるなら、お前を殺す。

神を国民に政治に介入させようなんて、許せることではない!」


シャロはルーファラの剣を抜いた。

「お前には裁きが必要かもしれないな!」

その瞬間、ムシロは、ポケットの中のバスタードライターのライターを回し、巨大な青い火柱を作り、シャロの右手を切り落とした。

「ぬぎゃあああああああ」

「エルル・ソードなんてなくても…僕の怒りに連動して強い呪力を発するこのライターがあればこんなものは、いらなかったな」

ムシロはエルル・ソードを床に投げ捨てた。


「ジョン、殺すならこれを使え。

僕は…シャロを殺すつもりはない。無駄な殺生は、したくないんだ!」


シャロは一つ一つ、残った左腕でアイテムを祭壇に乗せて行った。

「やめろ!シャロ!」

「うるさい!俺は!」


すると、突然神殿が崩れ出した。

「ジョン、ナハト教授、イザル逃げよう」とムシロは3人を昇降機前に案内した。

シャロは崩れていく、神殿の中で祭壇に次々にアイテムに乗せていった。

「僕は!!!!アリティンティリウスに平和を取り戻したいだけなんだ」


神殿から出た3人を待っていたのは、青く巨大な女神であった。

神々しい光で輝きに満ちており、顔は、よく見えなかった。


「あれが、エルル・ヴァラダス・・・」とジョンは言った。

「私はエルル・ヴァラダス、いくつもの世界を作り上げた創造神の一人です。

もちろん、私以外に創造神は何神もいます。

ムシロさん、私はあなたの行動を地球の頃から見続けていました。

あなたは、強い信仰心が地球の頃からありましたね」

「僕は…」

「そして、シャロは私を都合の良い道具としてしか見なかった…私ができるのは、ここまでです。

ですが、ムシロさん、私はあなたがこの世界の王にふさわしい存在だと思います。」

ムシロは黙り込み神に伝えた。

「僕にはまだやり残したことがあるんです。

それは、地球に戻ってまた会社の利益になれるように社員に戻りたい。

そして、りるに地球の色んなところを案内したいんだ。

僕は、政治の知識はあるかもしれないけど、それでも僕は、権力を個人の手に委ねるのは良くないと思う。

だから、ジョン」


ムシロはジョンの方を向いた。

「きっとジョンなら、ナハトさんの意志を継いで素晴らしい世界を作り上げることができると思う」


「万物の共存か」

「理想論で終わらせないでほしい。」

「わかったよムシロ」

エルル・ヴァラダスは、イザルに尋ねた。

「イザル、この世界はどうだった?」

「あの世界よりも良い世界ではあったね。

また、俺は別の世界に行こうと思う。」

「イザル、あまり人間ごとには介入し過ぎるなよ」

「わかってますよエルルさん」


そして


僕はりるを連れて、地球に行くことにした。

イザルはいつでも、僕がこの世界に戻れるように、移動魔法が込められた指輪を渡してくれた。


どうも日本での就活は、苦しい。

アルアットの国民からもらった金貨を数枚買い取ってもらって400万ウェンの資金が手元にはある。


僕はある日りるを乗せてバイクで走った。

「どうだい?りる、日本は」

「とても先進的ですね…」

「りる……ずっと言うと思ってたんだけど、結婚したいなって」

「……」

バイクの音がりるの声をかき消した。


1年後


僕らは、小さな結婚式を開いた。

招待してもないのに、1人のゴブリンの少女と1人の男性が来た。


「ムシロ!!!!」

「マリー!!!!結婚してたんだ!」

「どこ行ってたの?心配してたんだよ!」

「ごめんごめん」


この物語はここで終わる。

でも僕たちの物語はここから始まるんだ。


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