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第ニ領域:真理収束地点・『アングラケイオス』

 第ニ領域:真理収束地点・『アングラケイオス』


 この世界の領域支配者にして、マフィア:パルメザンファミリーの女首領である"フォンデュ=パルメザン"は、部下達に意気揚々と指示を出していた。


「何でも、他の領域に次々と”転倒世界”とやらのお客様・・・が湧いて出てきているそうじゃないか。……まったく、アタシ達を”最弱”の世界だ何だと今まで散々言っておきながら、自分の番になったらこのザマとは……他の世界では領域支配者ボスってのは、自分の尻で椅子を拭く事くらいしか出来ない無能、って意味らしいね!」


 ボスである彼女の発言を受けて、彼女の部下である黒服達がドッ!と盛大に沸き立つ。


 魔王の悪の因子から生み出された暗黒領域の中でも”最弱”と称される世界にも関わらず、何故、この転倒世界による暗黒領域への侵攻を前にして、強気でいられるのか。


 その理由は、先程彼女にもたらされた一つの情報にあった。


「さっき入ってきた情報によると、この『アングラケイオス』にノコノコと侵入してきた"ZIG=ZAGジグザグ"とか名乗っている間抜けな山賊のガキ共を始めとする”転倒世界”の連中は、全員領域間近でチェダーの奴が始末したって事だ!!」


 サイモン=チェダー。


 彼女に絶対的な忠義を尽くしてきたパルメザンファミリー幹部の一人であり、フォンデュの信厚き人物である。


 その彼から、先程領域に乗り込もうとしていた”転倒世界”の者達を皆殺しにした、という連絡が入ったのだ。


 他の暗黒領域が侵入者達を前に対応に追われている、という情報が続いている中、フォンデュが歓喜するのも無理からぬことであった。


 フォンデュが野心を瞳の奥に滾らせながら、部下達に檄を飛ばす――!!


「……アタシらの縄張りのモンは、ほぼ無傷!!なのに、他の世界の間抜けどもは未だに”山賊”如きが蔓延るような『転倒世界』相手に手も足も出ない、と来たもんだ!!……なら、アタシ等のやるべきことはただ一つ!!」


 ダン、と盛大に机を叩いてから、フォンデュが口の端を吊り上げ高らかに宣言する――!!


「アタシら、”パルメザンファミリー”が!!仁義も知らねぇような”山賊”どもを全ての領域世界から蹴散らし!奴等や他の暗黒領域の奴らに、銃弾と流血で築かれてきたアタシ等マフィアの掟を見せつけてやるんだよッ!!」


『オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!』


 フォンデュの発言を受けて、側近たちが盛大に沸き立っていた――そのときである!!





「た、大変です、ボス!!……現在、この『アングラケイオス』が"ZIG=ZAGジグザグ"と名乗る山賊達を筆頭にした”転倒世界”の連中に、襲撃を受けています!!」





 ドアを蹴破るが如き勢いで入ってきたのは、一人の組員だった。


 場が一瞬で静まり返る中、先程までの表情から一転、最大級の不機嫌さを隠そうともしないままフォンデュが問いを返す。


「……その”山賊”とやらは、一人残らずチェダーが始末したはずだよッ!!……いい加減な事を口にするようなら」


「で、ですから!」


 捲くし立てるように、その組員は何の嘘が入り込む余地も許されない鬼気迫った表情のまま、衝撃的な事実を述べる――!!





「その、チェダーの兄貴……いや、チェダーの野郎が、この”パルメザンファミリー”を裏切ったんですよ!!」





 この場にいた全ての者に、衝撃が走る――!!









「ふん、始まってしまえばこんなモノか……」


 フォンデュ=パルメザンのもとに忠義を尽くすパルメザンファミリーと、彼女からの独立を掲げたサイモン=チェダーを筆頭とする勢力によって、引き起こされた紛争を眺めながら、陰鬱な雰囲気を持った美形の青年がつまらなさそうに呟いた。


 彼の名前は那智なち


 転倒世界において、全国有数の不良男子校:”ひよこ高校”の2年F組に通う山賊集団:"ZIG=ZAGジグザグ"のメンバーの一人である――!!


 "ZIG=ZAGジグザグ"において那智は、他者の弱みを握り脅迫する……という手法で、相手から圧倒的優位をもぎ取る戦い方を得意とする山賊であった。


 脅迫に必要なのは、相手の仕草や表情からその態度の裏側に潜む、相手の隠したい部分や秘めたる想いを読み取る優れた洞察力。


 那智はこの洞察力をもとに、自分達の迎撃に当たったサイモン=チェダーが長年隠し続けてきた『この世界を牛耳るマフィアのトップとして君臨したい』という野心を見抜き、フォンデュに反旗を翻すように促したのだ。


 その結果、サイモン=チェダーは那智の読み通りに彼女から離反する事を決意。


 自分達『転倒世界』勢力の死を偽装し、現在のフォンデュの一強支配を崩すために転倒世界側の戦力を利用しようと画策したのだ。


「オーケー、オーケー!!……それにしても、俺みたいなぽっと出のガキの提案することなんて最初は断られるどころか殴られるかと思っていたけど、マフィアの皆も今回のこれに本気で挑んでるんだな~……」


 那智と同じ"ZIG=ZAGジグザグ"のメンバーである小柄な少年:鉄平てっぺいが、左右で違う色の輝きを放つ瞳で自分が撮影した編集動画を眺めていた。


 彼は"ZIG=ZAGジグザグ"の広報兼動画配信者である山賊であった。


 鉄平はサイモン=チェダーの部下の組員たちに『下っ端組員が、喧嘩を売ってきた体育会系の男子大学生と素手ゴロファイトしてみた』とか『現在進行形で裏切り者扱いされているマフィアが作る、自分用の最後の晩餐レシピ♪』といった、自身の発案によるやらせが一切ナシの本気企画に参加させ、それをこの『アングラケイオス』で動画として配信したのだ。


 パルメザンファミリーの報復を恐れ、最初は鉄平の動画を見る者はごく僅かだったが、『裏切り者』であるチェダー組の者達にも本気で挑むだけの覚悟と理由があることが画面の向こうから閲覧者達に伝わると、動画は爆発的な評判を生み、ついには、大衆の中からチェダー組を支持する声が大きくなり始めたのだ。


 そのような大衆の膨大な後押しを受けて、現在チェダー組はこの『アングラケイオス』の3割を納める大勢力と化していた。


 まさに衆愚政治の極み……といえる状況だが、”格差”の廃滅因子を持つ以上フォンデュ=パルメザンに根本的な大衆の不満を是正する事は出来ず、『この人なら、自分達に新しい”何か”を見せてくれるかもしれない』とサイモン=チェダーに期待する者達や、この世界全般に蔓延する閉塞感を打破してくれる”刺激”を欲する大衆の意思を抑える事も出来ず、フォンデュ率いるパルメザンファミリーは徐々にチェダーファミリーに押され始めていた。



「クソ……ッ、くたばりやがれッ!!」


 パルメザンファミリーの刺客達が、講演回りをしていたサイモン=チェダーに向かって拳銃を構える――!!


 周囲のギャラリーが悲鳴を上げる中、颯爽とその前に身を投げ出す者がいた。


「うるせぇッ!!俺の”BE-POP”な演奏を聴きやがれ、コラッ♡」


 迫るパルメザンファミリーの刺客たちを相手に、マイクを手にした"ZIG=ZAGジグザグ"のリーダーであるスキンヘッドの青年:大輔だいすけの歌が射抜く――!!


「……ッ!?」





 辺り一面に響き渡る大輔の熱唱。


 全く心に響くことはないが、変わりに鼓膜をつんざき心臓を締め上げるがなり声。


 激しい曲調なのに、何の波風も立たないなぎのような抑揚のなさ。





 山賊特有の”BE-POP”からは程遠い『演奏停止』機能を押したくなるような大輔の歌声が、刺客達の意識を虚無の彼方へと吹き飛ばしていく――!!


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」









 刺客を退けた大輔のもとに、パルメザンファミリーと世界を二分する大勢力をまとめあげるに至ったサイモン=チェダーが駆け寄ってくる。


「助かったぞ、ダイスケ!!……君達、"ZIG=ZAGジグザグ"がいなければ、ここまで私が成功を納め、生き残る事など到底出来なかった!!」


 しかし、とサイモンは若干の心配した表情を浮かべる。


「君達の手腕は見事だが、やはり数の上ではあちらの方が圧倒的に多い。……このまま行けば、確実に我々新興の勢力が推し負けてしまうだろうな……!!」


 勢いは確かにサイモン側にある。


 だが兵の練度、動かせる資金、社会に根差した影響力……それら諸々を見れば、明らかにパルメザンファミリーの方が圧倒的であり、長期戦になればサイモン達にとって不利になることは明白であった。


 ――ゆえに、今の自分達に求められるのは短期決戦。


 だが、この世界を支配してきたパルメザンファミリーの圧倒的な力を目の当たりにして、それが無謀な事であるとサイモンが苦悶の表情を浮かべている中、大輔が何の気負いもなくあっけらかんと答える。


「あ~……たぶん大丈夫だぞ、サイモンさん。なんせ、(やっこ)さんのところには”アイツ”が向かっているからよ♡」









 圧倒的な戦力差があるにも関わらず、現在パルメザンファミリーは、チェダー組に協力している山賊集団:"ZIG=ZAGジグザグ"によって壊滅的な被害を受けていた。


 フォンデュは単なる組員だけでは埒が明かないと判断し、パルメザンファミリー秘蔵の戦力である『路地裏で異能を研ぎ澄ませてきたストリートチルドレン』達を投入する事を決定。


 だが、そんな”最終兵器”投入すら水泡に帰すこととなる。





 一人の少年が、カラン……とした音を響かせながら、手にしたナイフを地面に落としていた。


 何かの攻撃を受けて身体を損傷したわけでもなければ、何かの能力で自身の動きが無力化されたわけでもない。





 ――彼はただ、ひたすらに涙を流していた。





 見れば彼だけでなく、彼の周りにいた仲間らしき少年少女達も皆同じように、静かに涙を流していた。


 その場にいた皆の想いを代弁するかのように、少年が絞り出すような声を眼前の人物に向けて両の拳を握りしめながら、祈るように膝を折る――。





「――無理だ。俺達に、”マサコ”先生を殺す事なんて出来ない……!!」





 彼らの眼前には、厳粛さの中にも母性を感じさせる雰囲気を持った年配の尼僧らしき女性が優し気な笑みを浮かべて佇んでいた。


 彼女の名前は、”北条ほうじょう 政子まさこ”。


 北条ほうじょう 政子まさことは、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室であり、『女将軍』の異名を誇る鎌倉時代最強クラスの女傑である--!!


 現代人の多くが”なろう”のテンプレ小説の影響で、中世的なファンタジー世界や戦国時代に転移・転生をしていく中で、政子は逆に鎌倉時代から現代へと流れ着いた……という異色の経歴を持つ。


 政子は肝っ玉母さんを彷彿とさせる人柄の良さと、一軍の指導者ともいえるリーダーシップの高さから、転倒世界において学校の教師をしており、その独自の教育方法とキャラクター性によって、世間の人々から『政子様』として親しまれながら、日々活躍し続けているのである--!!


 この場においても政子は、その厳しくも子供達の事を確かに想う包容力を持って、頼れる身寄りもなく路地裏で燻りながらマフィアに兵隊として使い潰される彼らの荒んだ心を癒し、前途を導く事に成功していた。


 泣きはらす少年を支えながら、同じく自分も辛い気持ちを堪えて気丈に振る舞おうとする少女が政子に告げる。


「……マサコ先生。私達は貴方に刃を向ける事は出来ません。けれど、利用されていたとしても、これまでボス・フォンデュに面倒を見てもらった事もまた事実です。……だから、私達は今回の貴方達とマフィアの抗争に参加しませんが、貴方達の味方になることも出来ません……!!」


 沈痛な面持ちで語る彼女に対しても、政子はにっこりと微笑む。


「いえいえ、皆さんがそれほどの覚悟でそのような決断をしてくださった事。今は私達と敵対しているとはいえ”ふぉんでゅ”様から受けた御恩を大事にする姿勢……この北条 政子、それらを大変嬉しく思っております」


 なんせ、と政子は続ける。


「”海より深く、山より高く”。――受けた御恩を大事にするように、一門の者達に口酸っぱく言ってきたのが、この私という人間なのですから。……これからこの世界がどうなるかは分かりませんが、何があったとしても、私の愛読書である”貞観政要じょうがんせいよう”にも記されている通り、志を高く持ちながら、成功したとしても傲慢になることなく、今持っていたような気持ちを大事にしながら自身の道を貫いていくのですよ……!!」


「ッ!?……マ、マサコ先生……ッ!!」


 これまで気丈に振る舞おうとしたのが限界だったかのように、少女が盛大に嗚咽を漏らしながらむせび泣く。


 辺りには、いつまでも政子との別れを偲ぶ少年少女達の泣き声が響いており、それはいつまでも鳴りやむことはなかった――。









「どうして……どうして、こんな事になっているんだい!?」


 次々とチーズのように切り崩されていく自陣営勢力の情報を耳にしながら、パルメザンファミリーのボスであるフォンデュ=パルメザンは激しく憤慨していた。


 自身の支配下にあった勢力は徐々にチェダー組に奪われ、異能チルドレン達も北条 政子にほだされる。


 フォンデュはこの短時間の内に、一気に天国から地獄へと突き落とされていた。


「クッ……どいつもこいつも使い物になりやしないね!!」

 

 次から次へと舞い込んでくる悪い知らせを前に、激しくイラつきを見せるフォンデュ=パルメザン。


 そんな彼女に更なる不吉な知らせが、もたらされる――!!


「た、大変です!ボスッ!!……現在このアジトに向かって、”転倒世界”の奴が襲撃しにきてます!!」


 ガタッ!と椅子を後ろに倒す勢いで、フォンデュは立ち上がっていた。


「何だって!?敵はどんだけいるんだい!!持っている武器は!?……えぇい、何でもいい!!この周辺で動ける奴ら片っ端から集めるんだよ!!」


 そんなフォンデュに、部下が息も絶え絶えに答える。


「て、敵は……1名・・ッ!!何の武器も持っていない茶髪のガキです!!……な、なのに、こっちは為す術もなく奴の侵攻を止められていませんッ!!!!」


 驚愕に目を見開くフォンデュ。


 だが、すぐに額に青筋を浮かべるとその部下のもとにツカツカ、と歩み寄り、盛大に殴りつける――!!


「たかだか、一人のクソガキ相手にスゴスゴ逃げ帰っておいて”パルメザンファミリー”なんか名乗ってんじゃないよ!!……奴らの前に、アンタの頭を地面に転がしてやろうかいッ!?」


「で、ですが奴は……ッ!?あぁっ、や、奴です!!奴がその茶髪のガキですッ!!」


 組員が指さす先。


 フォンデュが目を向けた先には、一人の少年が立っていた――。






 それは、耳にピアスをした茶髪の青年だった。


 軽薄そうに振る舞いながらも、どことなく隠し切れない苦労人気質がにじみ出た表情。


 そんな平凡なはずのたった一人の青年を前に――パルメザンファミリーが誇る精鋭達が、何も身動きを取れないまま緊張した面持ちで銃を握りしめる事しか出来ていないのだ。


「な、なんだテメェ……一体、何なんだよォォォォォォォォォッ!?」


 フォンデュの屋敷の前で、完全武装したマフィア達が緊張した面持ちで眼前の少年を睨みつける。


 そんな彼らに対して、茶髪の青年は銃など目に入っていないかのように気軽に答えていた。





「あぁ、俺の名前は裕太ゆうた。……仲間達と一緒に"ZIG=ZAGジグザグ"っていうチームで”山賊”やってるだけの高校生さ……!!」









「て、テメェが今この世界シマ荒らし回っている”山賊”だとッ!?」


 組員が声を荒げて”裕太”という青年に怒鳴るが、彼は平然とした表情を浮かべながら「そうだけど?」と気楽に返答する。


 額から脂汗を浮かべているのは、むしろ圧倒的多数で彼の前に銃を持ちながら立っているマフィア達の方であった。


 事実として、自分の仲間達は誰一人としてこの裕太を前に傷一つつけるどころか、命を奪われることなく気絶させられているのだ。


 情報としてどれだけ聞かされても、頑として信じる事が出来なかったが、目にしてしまえば嫌でもこの裕太という存在の常軌を逸した強さを理解させられてしまう。


 これまで幾多の修羅場を潜り抜けてきた武装マフィア達は、自身の人生初となる戦慄をその身に感じていた――。





 悠然とした裕太と彼を前にして動けない仲間達の光景を見ながら、組員がフォンデュへと指示を仰ぐ。


「や、奴ですッ!!奴が……ボス?」


「……んだよ」


 聞き取れず、「えっ?」と問い直す組員。


 そんな彼に対して、これまでに見せたことのない鬼気迫る表情をしたフォンデュが盛大に怒鳴りつける――!!


「――さっさと、周辺から動かせる人員全部かき集めてくるんだよッ!!!!……いや、チェダーの糞野郎との抗争に使っている兵隊、マサコとやらを始末させるために雇っている殺し屋!全部、全部!!この場にかき集めてくるんだよッ!!……今すぐだッ!!!!」


「ハ、ハイッ――!!」


 部下が慌てふためきながら部屋を後にしていく。


 現在のフォンデュにとって、徐々にこちらを切り崩していく裏切り者であるサイモン=チェダーや、最終兵器ともいえる異能チルドレン達を無力化した北条 政子よりも、自分達の牙城に単身で乗り込んできたたった一人の少年が恐ろしくて仕方なかった。


 窓を勢いよく開け放ちながら、フォンデュが力の限り叫ぶ――!!


「お前達!!一切の出し惜しみなしであのガキを銃弾の雨でひき肉にしてやるんだよッ!!銃弾をケチる、ましてや臆病風に吹かれるような馬鹿は!そのガキにやられる前にアタシが撃ち殺してやるッ!!……やれぃ!さっさと、やるんだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」


 これまで如何なるときも、自分達を相手に仁義を解いてきたボスの狂乱ぶりを目の当たりにし、それらが感染したかのようにマフィア達が絶叫とともに、裕太に向かって銃を乱射していく――!!


『ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!』









 対する裕太は、銃弾による一斉掃射が自身に向かっているにも関わらず――これまでと変わらない余裕の笑みを浮かべながら、銃弾の真っ只中を疾走していく――!!

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