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運命の選択 4択

 画面に表示された二名の名は、城之内香住と坂東あきらであった。次の瞬間、二人の体は宙に消えた。中村の時もそうだったが、吊られることが確定した人間は声を上げる暇もなく縄が引かれるようだ。

 

 満は咄嗟に天を見上げた。三メートルほど上までは蝋燭の光に照らされて様子が確認できるが、二人の体はそれ以上高く吊るされてしまったようだ。何も見えない闇から、ぎしぎしと縄がきしむ音が降ってくるだけであった。

 

 しばらくして縄がきしむ音が半分になり、闇から汚物が降り注いできた。それは城之内がいたはずの床に粘着質の音を立てて落ちた。


「城之内さん……さっきまで生きていたのに……」


 眞白は目を見開くと、細い体を痙攣させて胃の中身を吐瀉した。心臓を苦しげに押さえている。


「眞白、駄目だ。……あれを直視しちゃいけない」


 満は眞白が落ち着くようにできるだけ低くゆっくり語りかけた。眞白の心臓は強いストレスに曝されると不規則に脈打ってしまう。普段なら薬で対処することができるが、今はその薬も手元にないだろう。

 眞白の顔は血行が悪くなり土気色になっていた。拘束されて立たされ続けるストレスもさることながら、仲間を目の前で殺されていく心理的外傷が確実に心臓を蝕んでいるはずだった。

 その時、天の闇から声が聞こえてきた。坂東の声だった。


「よっしゃあ、俺は生きてるぞおぉぉっ。縄が引かれる寸前に自分で自分の縄を掴んだんだ。安定な姿勢になるのに時間がかかっちまったが、もう大丈夫だ。あと二十分くらいは掴んでいられる。俺が生きてるうちはウサギも次のゲームを始められねえだろ」


 その場にいた全員の顔が一斉に希望に輝いた。


「みんな、ウサギなんかに負けんな。殺し合わなくても済む方法をこの間に考えてくれ。眞白ちゃんは縄を頑張って切ってくれ。手を止めるな! 時間を俺が稼ぐから」


 坂東が生存していたことは満にとって大きな希望だった。吊られようとも、死なない場合が起こり得るのだ。そこを生かし、もう少し考えたら、ナイフと縄を組み合わせ、ここから脱出する手段も講じることができるような気がした。


「坂東さん、頑張ってください」


 眞白は大声で遥か頭上に向かって呼びかけた。そうしてから急いでナイフを両足で拾いあげ、縄にぶら下がって前屈すると、今度はナイフを口に挟みこんだ。ナイフを手に握り直すとまた、懸命に縄切りに集中し始めた。

 満も腹の底から声を出し、坂東に呼びかけた。皆口々に天に向かって坂東を応援した。


 体力のある坂東を以ってしても自重を支えきるのは辛いことだろう。どんな姿勢でいるかは分からないが、彼の体力がなくならない内に対抗策を考える必要がある。

 

 その時、満はある可能性に気が付いた。


「坂東さん、そのまま縄を手繰って上に上れませんか。おそらく僕の考えでは縄を上昇させるための装置がその先にあると思います。それが破壊できればもう誰も死ななくて済むんです」


 それに反応し、何かに気付いたように顔を上げ、北条も大声を上げて答えた。


「そうだ、縄を手繰ればいいんだ。なんでこんな単純なことに気が付かなかったんだろうか……自分はとんでもない馬鹿だ!」

「どうしたの、北条?」


 不思議そうに首を傾げる飯綱に北条は早口で言った。


「一番最初に話したナイフを共有する話だ。ナイフが柵越しに渡せないことから駄目になったが、自分たちが柵の外に出ればいい」

「どうやって……あっ、縄を上に手繰って柵の上から出ればいいんだ」


 飯綱も目を丸くした。言われてみると満もその事実にようやく気が付いた。


「そうか、それならナイフをやり取りできる。ここから脱出できるんだ」


 坂東の陽気な声が上から降ってきた。


「おおーい、なんか良い策を考えついたみたいだな。今上ってみてるとこだ。そっちはそっちで頑張ってくれ」

「縄を切り終わりました!」


 坂東が言い切った瞬間、眞白が息を切らしてそう宣言した。見れば、首から縄が外れて垂れ下がっている。


「おおお、やったな」


 坂東が喜ぶ声が聞こえてきた。


「もう殺し合わなくて済むんだ……もう誰も死なずに済む」


 満は確信し始めていた。このゲームはもう終わりを告げる。ウサギがどんな顔をしているのか堪らなく見てみたくなり、満は中央の丸机に顔を向けた。すると、ウサギは相も変わらずカポエラを舞っていた。


「素晴らしい興奮だね……みんな生まれたてみたいに顔が生き生きしているよ。その希望を絶望に塗りつぶすのが私の役目さ」


 ウサギは画面に手を押し当てた。すると画面に表示されていた名前が消え、代わりにいくつものアイコンが表示された。


「今回は炎」


 ウサギはアイコンの中から赤い雫を選んで押した。

 途端に、水音が上から降ってきた。坂東の困惑する声が聞こえてくる。


「クセェ、なんだこの液体は。全身がべとべとだ」


 坂東が立っていた柵の中にそれは降り注いだ。オイルのように狐色に光っていた。アルコール類特有の刺激臭が満の鼻を突く。

 北条が目を見開き頭上に叫んだ。


「これは灯油の臭いだ! 坂東先輩、気を付けろ」


「気を付けろってどうやって――」


 次の瞬間、遥か頭上十メートル程に燃え盛る炎の塊が現れた。坂東の叫び声が塔内に響き渡る。


「縄を引き上げる装置だけじゃないんだ。オイルや火種なんかを含めたいろいろなものを撒き散らす装置もあるんだよ。ねえ、生きたまま体を焼かれる気分ってどう?」


 ウサギはククッと喉の奥から忍び笑いを漏らし、頭上を眺めていた。他の五人も息を呑んでその光景を眺めていた。

 熱さに耐えきれず縄を手から離したのか、炎の塊は落下し始めた。三メートル程落ちた後、人型の火達磨は空中でバウンドし落下を止めた。火達磨は最初は悶えていたものの火勢がますます強くなり、徐々に動きを止めていった。ある時、縄が切れ、悶えていたものはそのまま落下してきた。落下地点は鋭く尖った鉄柵の上。落ちた衝撃ですさまじい音が鳴り響き、火達磨は尖りに串刺しにされる。火の粉が降り注ぎ、坂東の右にいた江崎は悲鳴を上げて体を引いた。


 哀れなことに、落下直後、まだ坂東は生きていた。芋虫のような緩慢な動きで手足を伸び縮みさせていたが、次第に動きが遅くなり、遂には一切の動きを止めた。黒焦げで人相はおろか性別さえ判断できない焼死体が後には残った。


「こんな……むごすぎます」


 飯綱は力なく腕を垂らした。もし首が縄で括られていなかったら、そのまま地面に膝をついてしまっていたかもしれない。

 眞白も恐怖に慄いていたが、意を決したように首を縦に振った。


「私が、坂東先輩の分まで頑張らなきゃ。みんなにナイフを渡さなきゃ」


 そう言うと、ナイフを口に挟み、縄を手にして上へと上り始めた。


「駄目だよ。そんなことしちゃ……ゲームの邪魔になるだろ」


 ウサギが下卑た笑いを口から漏らす。嫌な予感がして満は眞白に呼びかけた。


「眞白、ウサギの様子がおかしい。今すぐ縄から手を放せ!」

「か弱き少女には毒が似合う」


 ウサギがドクロマークのアイコンを押すと同時に、甲高い落下音が聞こえてきた。小さいものが空を切ってくる音に聞こえる。

 五匹ほどの蛇が眞白の体に降り注ぎ、纏わりついた。警戒色の鮮やかなまだら模様であり、眞白は悲鳴を上げて縄から落ちた。

 蛇たちは鎌首を持ち上げて次々に眞白の腕や足に噛み付いていった。


「眞白、頭を潰すんだ! ナイフがあるだろ!」


 眞白は転げまわって「痛い」と泣いていたが、満が何度も呼びかけていると懸命に一匹ずつ蛇を体から引きはがしてナイフで潰し始めた。

 最後の一匹を潰し終えた時には、眞白の手や足には紫色の噛み跡がいくつも残っていた。


「大丈夫か、眞白」

「気分が悪いの、うぇ」


 眞白はげぇげぇと唾を吐き出して呻いていた。もはや胃の中のものはあらかた吐き出し切ってしまって吐くものがないのだろう。

 彼女の顔面はどんどん蒼白になっていった。満は最悪の事態を直感し、ウサギを問い詰めた。


「おい、まさかウサギ野郎、あの蛇は毒蛇なのか」

「私が毒なし蛇を毒のアイコンで降らせるわけがないだろ。後、ピョンタンって呼べよ」


 ウサギはさっきと同様に尻をぷりぷり振りながらそう怒った。


「さっさと行くよ。もうこれ以上進行を止めてられないからね」


 ウサギがそう言うや否や、画面にアンケートが表示された。


アンケート№⑤『運命の選択』 四択

この中であなたが一番大事だと思うものを一つ選んでください。

①自分

②恋人

③仲間

④家族

残り時間 四分五十九秒。

一度投票した場合、やり直しは利きませんのでご注意ください。




 眞白は倒れて心臓を抑えながら苦しげに身をひねっていた。毒が全身に回りだし血行が悪くなり始め、心臓に負荷がかかっているのかもしれない。


「眞白、ゆっくり大きく、息を吸って吐くんだ。リラックスして他のことはなるべく考えないようにするんだぞ」

「ああ、そこの少女も投票してね。生きている限り投票し続けるのがハンガーエイトの決まりさ」


 ウサギが補足するようにそう喋った。

 次の瞬間、江崎は眉を上げた。彼は急いでリモコンを掲げると、皆に見せるようにボタンを押した。


「私は、②番の恋人に投票します。他の人は来ないでくださいよ」


 そう言うと、江崎は②番のボタンを押した。不意を突かれ、その場にいた誰もが動き出すことができなかった。江崎は自信満々に説明を始めた。


「眞白君も投票するなら、今回は五人が四つの選択肢に投票することになります。一人一ヶ所に投票し、一番最後の人が孤立票で吊られるから先ほどと同じ状況に陥っているんですよ」


 それを聞き、満は思わず舌打ちをした。自分はまだ投票することができるが、眞白はもはや素早く動ける体ではない。

 とにかく早く投票しなければいけない、と思い満はリモコンに手を伸ばした。

 次の瞬間、北条が制止を促す声が満に飛んできた。


「待て、上代。江崎先輩は勘違いをしているんだ。これはさっきの状況とはもう違うんだ」


 その声にはえも言えぬ気迫が漂っていたため、満は手を止め聞き返した。


「どういうことだ、北条」

「江崎さん……いや、さん付けさえもったいない。江崎を吊れるってことだよ」


 北条は江崎を睨みつけながらそう言った。


「さっきまでは江崎の恋人、城之内さんがいた。おそらく江崎だけを吊る案を提案しても城之内さんは乗らなかっただろう。多数票を一ヶ所に固めていったところで、城之内さんの協力が得られなければ、城之内さんが票をずらし、自分たちみんなが吊られるという事態になってしまう。だからさっきは無理だった。だけど今は違う! 自分と、お前と、飯綱、眞白が協力して一ヶ所に投票すれば、江崎を吊れるんだよ!」


 江崎の肩がびくりと震えた。


「私を殺すっていうんですか……そんな残酷なことを君は提案するんですか」

「江崎、あんたのせいだ。部長が死んだのも、城之内さんや坂東さんが死んだのも、全部あんたの独りよがりな投票が原因なんだよ。恥を知るならせめて最期くらい堂々と逝けよ!」


 北条は彼に似合わぬ熱く鋭い口調で江崎を問い詰めた。江崎がひるむのを見て、北条は自分のリモコンを高く上にかざし、ボタンを押した。


「自分は③番の仲間に投票します。自分の意見に賛同してくれる人は③番に投票してください。もう自分は江崎の横暴に我慢できない」


 それを見て、隣の飯綱も声を荒げて江崎を責めた。


「城之内さんはあんなにいい先輩だったのに……それを江崎さんは泣かせて吊ったなんて……あたしも北条に賛成。江崎だけは絶対殺すべき」


 飯綱も皆に見えるようにリモコンを上に上げ、③番のボタンを押した。満はその様子をあっけに取られてみていた。気付くと、必死に北条と江崎の弁護を説得を始めていた。


「みんな、目の前で先輩たちが殺されて、希望から絶望に叩き落されて、どうしようもない怒りの矛先を江崎さんにぶつけているだけじゃないか」


 北条は冷たい目で満を睨んできた。


「もういい加減気付けよ。みんなで生き残れるなんて所詮、幻想だったんだよ。嫌いな奴を殺して自分が生き残るしかないのさ」

「でも……」

「私はもう、投票しちゃったのよ……」


 飯綱が泣きそうな顔で満を見てきた。


「今、満が票をずらして孤立票を増やしたら、あたしと北条は吊られちゃうんだよ。それでいいの? ねえ、満は本当にそんなんでいいの?」


 すると江崎が顔を真っ赤にして口を挟んできた。


「満君、これはもう二度とないチャンスです。満君と眞白ちゃんが別々に①番と④番に投票すれば、あの二人を吊って残りは三人になります。そうなれば、眞白ちゃんは生き残り確定だから、縄だけ上昇するだけの吊られをしてもらい、私と君の勝利になるんですよ」

「満、江崎に耳を貸すな。自分と飯綱を信じてくれ」


 三者に一度に説得され、満の頭は極度に混乱してきていた。


 要は江崎と眞白と生き残る道を取るか、北条、飯綱、自分の三者で戦う道を取るかというところに集約できそうだった。


 眞白は震える体を地面に横たえながら満の方を見つめてきている。


「お兄ちゃんの言ったところに、私は投票するよ」


 彼女の動きは緩慢になっていた。おそらくもう先は長くないだろう。これ以上勝負を長引かせた場合、眞白の命に関わると思われた。

 勝負を決するなら、江崎と共に生き残る道を選ぶべきだ。しかし、そんなことをすれば自分を信頼して票を固めようとした北条、飯綱を裏切ることになる。


 満は強く目を瞑ると、この勝負が始まってから初めて、人を殺す覚悟を固めた。


「眞白、すまん……もう少し頑張ってくれ……ここで北条や飯綱を裏切ることは人としてもう最低な行為だと思うんだ……だから、もう少し耐えてもらうことになる」


 眞白は額に脂汗を掻きながら、それでも懸命に満に笑いかけた。


「それで、お兄ちゃんは後悔しない?」

「ああ……眞白と俺で②番の仲間に投票だ」


 江崎が何か言おうと口を開ける前に、二つのボタンが押される音がカチりと鳴った。

 その瞬間、江崎の動きが止まった。口を半分開けたまま、目だけを虚空に泳がせて、まるで電池の切れたロボットのようにその場に立ち尽くしていた。


 しばらくして彼の目から涙が溢れだした。何か記憶を思い起こし、それを虚空に映しているのかもしれない、と満は思った。あまりにもあっさりした終わり方だった。江崎は生にしがみついていたが、その手が今、その生からぽろりと離れたのだ。


「やっと……死ねるんですね」


 彼は小さくそう呟いたが、誰の耳にもそれは聞こえたのだろう。満には聞こえたし、北条や飯綱も眉を動かした。


「もう……誰かを騙したり……傷つけたり……愛しの者に孤独を強いなくてもいいんですね……」


 江崎は目を泳がせると視線を満に向けた。


「満君、私、ようやく気が付きました。なんで人は殉死ができるのか……。殉死するような状況じゃ駄目で、もうその人は死んでいるんですよ。私はなんとしても城之内君と二人で生きる未来を求めるべきだった……城之内君の死が確定した時点で、私の死もまた確定していたんですよ……」


 中央の画面のカウントが零に変わり、ウサギが口を開いた。


「はあーい。投票時間が終了しました。これから先はいかなる投票も無効ですよ。それではお待ちかねの結果発表です」


 画面に江崎東の名前が表示された。次の瞬間、江崎の体が吊り上げられ、上空の虚空のの闇へと消えていった。

 抵抗もしないのか、縄が揺れる音は小さくしか聞こえてこなかった。ミシミシと上から音が降ってきて、しばらくするとその音が聞こえなくなった。


 数十秒後、汚物が上から降り注ぎ、江崎がいた場所を茶色く汚した。


 残りメンバーは四人となってしまった。北条、飯綱、満、眞白。このうち眞白はすでに縄を切っているため、実質三人が二つの生き残りの席を賭ける争いとなっていた。言わずとも皆、それを知っている。


「みんないい感じの顔つきになってきたねえ。人を殺すとやっぱ一皮むけるのかなあ。もう半分かあ……長かったような短かったような」

「ウサギ、御託はいいから、早くアンケートを出せ! 眞白の時間はもう少ないんだ」


 眞白はもはや地面に倒れ、目を見開き、浅く呼吸をして胸を掻き毟っていた。もはや投票はおろか、意識を保てているかさえ怪しく危険な状況であると言えた。


「おお! 君たちから求めてくるようになるなんて、僕もGM冥利に尽きるなあ」


 そう言うと、ウサギはとんとんと足で画面を叩いて宣言した。


「アンケート№⑥『罪滅ぼし』は二択です。次から一つ選び、目の前のリモコンで投票してください」


アンケート№⑥『罪滅ぼし』 二択

この塔から出た後、あなたは残りの人生をどう生きますか。

①死んでいった者たちの分まで悲しみに暮れて生きる。

②死んでいった者たちの分まで喜びに溢れて生きる。

残り時間 四分五十九秒。

一度投票した場合、やり直しは利きませんのでご注意ください。


「もうみんな気付いていると思うが、この投票に内容的な意味なんてない。重要なのはリモコンに書かれた番号だけだ」


 北条は画面の表示を見た瞬間、リモコンをちらつかせ、そう断言した。そして、満の方を見て歯を剥き出して笑いかけた。


「眞白ちゃんはもう投票できるような状態じゃない。だから、これはもう事実上三人での最終決戦だ。この中から二人生き残るわけだが、お前も自分も飯綱に惚れた身だろ……」


 北条が提案しようとしているところを知り、満は背筋に緊張が走って唾を飲みこんだ。


「ここはズバリ、飯綱にどっちと生き残りたいか決めてもらおうじゃないか。満、お前は①に投票しろ、自分は②に投票する」


 そう言うと、北条はリモコンを操作して②番のボタンを押した。








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