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私を取り巻く天使達  作者: mint
夢に向かって
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4人にお礼の唄を



部屋にはメンバーだけだ。

みんなで休憩しているとふと話題を振られた。



『柚姫?お前が一番唄えると思う曲はなんだ。好きな曲でも構わない』



ッハ!出た。



さっき面白いとか馬鹿にしてたやつだ…




『面白いとか何なんですか!もぉー!!!!』



とりあえず考えて紙に歌手名と曲名を書いて見せた。




『男かよ…流すから中で本気で歌え。あと車で歌った曲な』




真人さんは気を楽にと何故か寂しそうな顔をしている…何があったんだろう?

笑顔で返事をし立ち位置を教えてもらった。


選んだのはバラードで有名な曲…失恋模様の女性をイメージした歌詞だ。

女性目線で書いた歌詞なのに男性が唄っている…そんな曲が気に入って昔からよく唄っている。

ヘッドホンをしていると曲が流れてきた…唄うと思うとドキドキする。


此処まで来たら逃げれない。

それに四人にお礼の形で唄えば良いんだ。

ガラス越しに彼らを見ることはできるが、歌詞が置いてあるスタンドに目を向けていた。




…はぁ~ 終わった…。



唄い終わると向こう側からお疲れと聞こえた。

もう戻れると思いきやこの会社に来る途中で唄ったアニメの主題歌の曲が流れてきた。




―― はぃ?! ――



一輝さんと目を合わせると口パクなのか唄えと聞き取れた。



『この歌は幸せな歌詞だ。俺らの事を考えて唄ってみて』



緊張するけど…どうせ聴いているのはあの四人だけだし気軽に唄おう…

ヘッドフォンから曲が流れ…私は幸せそうに楽しく唄ってみせた。




一輝さんと出逢い…



デートに誘われ…



スキャンダルになり…



メンバーの家に転がり込み…



今では仲間に昇格して仁美さんとも姉妹の様に仲良く暮らせてる。




これはメンバーと仁美さんに感謝してもしきれない…とてもとても幸せな事だ。

家に居る様に笑顔で唄っていた。

ただ、自覚できる所は凄く声が出ると言う事…こんなに唄えたっけ?




唄い終わると向こうでは拍手してくれている。

片付けてメンバーの所にいくと水をくれた。

なんと~く一輝さんに聞いた。



『どうでした…?』



『思った以上に唱えてる…』



一輝さんが笑顔…?

思わず自分も笑顔になった。



『聴いてくださり有難う御座いました』


頭を下げると雅さんが抱きついてきた。

…毎回、抱きついてくるのはやめてほしいな。



『ハニーが俺の為に歌ってくれた!』


…いや、違うし。



雅さん越しに一輝さんを見るとCDを片手に此方を見ている。










【お前が唄ったの社長に聴いてもらうからな?】






…はぃぃぃぃ~~?!


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