作詞家デビュー?!
『柚ちゃんおめでとう!やっぱり作詞の才能があるんだわ!』
満面の笑みでそんな事を言われた私は意味がわからずへ?と口を開けた。
自分の中で何があったのかを記憶を辿った…
思い当たると言えば、朝一輝さんがデビューがどうのって・・・
まさかあの話がこの事?!
『んー…、仁美さん?なんかありました??』
仁美さんは何も知らない私に驚きを隠せていなかった。
『次のCrystal Roseの新曲は柚ちゃんの作詞した詩を使うそうよ?』
ぇえええ?!
どうゆう事なの~~~~!!!!
『あの、4人は家にいますか?!』
リビングで洗濯物畳む仁美さんは笑っている。
『柚ちゃんには内緒だったのかもしれないわね?あの4人はもう仕事に行っちゃったわよ?』
私は仁美さんの前に座り、一緒に洗濯物を畳む。
あの4人は何を考えているんだろう…
リビングのテーブルにはクマの置物と置き手紙があった。
ん? これは初めて見るクマさんだな…
手紙? なんだろう…
何気なく開くとクマの絵が書いてあった。
【柚クマ子Fight! by Crystal Rose 4人より】
―― アハハ!! ――
あの4人は私がクマが好きなのを知っているんだ…私は置物と手紙を交互に呼んで幸せな気分に浸っていた。