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私を取り巻く天使達  作者: mint
夢に向かって
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happy day




私は嬉しくて仁美さんに教えようとリビングに走る。

そこで優子さんとばったり出合う。


『優子さん…』


優子さんは腕を組ながら見下している。


『まだあんた居たのね。ちょっと話しましょうか?』


私は嫌な予感しかしない…

雅が私と優子が表に出ていくのを見て追いかけて盗み聞きする。

私は優子さんが何を話すのか…嫌な想いしかしない…玄関の外に出た。

どうせ、一輝さんの事なをだろうと思い私から質問した。



『優子さん、一輝さんとは深い関係なのですか?』


優子は笑顔で振り返った。



『そうよ?あなた何かより深い関係よ』

溜め息をつき、外の椅子に座った。



『優子さんは一輝さんの事…好きなんですね?』


すぐ反応があると思ったが、中々返事が返ってこなかった。



『一輝さんは優子さんの事好きなんですか?』



優子さんは歩きながら笑う。

『当たり前じゃない。じゃなかったら深い関係な訳ないじゃない』


『じゃ、一輝さんが私を好きと言ったのは衝動ですか?』

優子さんは驚いている。


『なにかの間違えに決まっているじゃない。ダサいあんたなんか…一輝の趣味じゃないわよ。もし、あんたが一輝を好きなら諦めなさい。無駄な努力すぎるわ』



『一輝以外のメンバーなら、あんたを受け入れてくれるんじゃないかしら?』

優子さんは満面の笑みを浮かべ顔を覗き込んできた。



『それを丸呑みして受け入れると思いますか?』

優子さんは呆れて口を開けて帰って行った。

家の中に戻った。




それを盗み聞きしていた雅は幸喜と真人を呼び出しリビングで一連の話をした。


『この先、ハニーが一輝を好きで居たら傷付いていく…ハニーが心配だ』


幸樹

『というより、柚姫ちゃんは一輝を好きとはハッキリいってないから、何とも言えないけど、傷付く事が多いかもな…俺にもチャンスはあるな』


真人

『え?幸喜は柚姫ちゃんの事好きなんか?まさか…雅も?』


『まあ、色々あるな』と笑う。


『一輝の態度には困るな…いつからあんなにクールになった?』と三人は考え込んだ。

三人は柚姫ちゃんを励ますかと部屋に行く。







私は窓を開けて夜空を眺めていた。



『月が綺麗だな~何で貴方はそんなに綺麗なんですか?』



月に声をかける。

部屋のノックの音がし、振り返ると雅さんと幸喜さんと真人さんが入ってきた。

笑顔で雅さんがやっほーハニーと抱き付きつかれ、突然の事でどうしたんですか?と笑う。




雅さんは私の肩に手を置き

『ハニー?時間はゆっくりある。お前が誰に助けを求めるかわからないが、傷つくな。』


真人さんは

『気を強くもて』


幸喜さんは

『俺が言うことなくなったな』


頬にキスをして抱きしめられた。


雅さんと真人さんは驚いて幸喜さんをはがして、二人とも頬にキスをしてきた。


『皆さん、どうしたんですか!恥ずかしいじゃないですか!』


笑顔が溢れると同時に


『仲間が居ると凄く嬉しいです!』


私たちは笑顔で笑った。





皆が部屋を出て行った後は幸せでベットの中で笑顔が込み上げた。



『此処でも、やって行ける』



私は一人の人間として認められる事がなかったから…凄く皆を好きになった。

『仲良くやっていける!!』

今の幸せを詩に書かきたい。

その詩は、結婚式前日の花嫁の様な詩だった。


『Happy Day』と題名をつけた。



その日は幸せに満ちて眠りについた。

寝ている間に一輝さんが部屋に来て今日の詩を読み…私の頭を撫で部屋を出て行った。




気付くと朝日が部屋に光を放っていた。

久々に羽が生えた様に目覚めた。

起きて部屋を出たけど誰もまだ起きていない様子だった。

私は屋上に上がり、太陽の光を全身に浴びる。


『こんなに幸せな生活は初めてだな』


アクビをしながら眺めていた。

まだ朝の5時。

皆はまだ寝ているのかな…?




すると、後ろから抱きしめられた。誰だろうと思いながら話した。


『朝の光が全身に光を宿してくれますね 』


その声は一輝さんだった。

『そうだな。柚姫の体が朝日で温かいよ…ずっとこうしていたいな』


私は驚いたけど幸せで安心して話をした。

『一輝さんも温かいですよ?私はこれでも強いんですよ?だから何があっても大丈夫です。一輝さんは仕事を頑張って下さいね』


『いや、柚姫も作詞家デビューだから、これから忙しくなる』

肩に顔を置いて横目で笑った。


『え?作詞家デビュー?!って何ですか?』

一輝さんに聞くけど何も教えてくれなかった。


朝の風は寒かった。

一輝さんは私の頬に手を置き…私を見つめて笑顔を絶やさない。


『外は寒い中へ入ろう。今日は引越しの荷物が届く日だろう?』


私は頷き一緒に家の中に入り部屋まで送ってくれた。


ベットに横になるとそのまま二度目の眠りに入った…


ふと目覚めるとお昼過ぎていた。



ふらふらと顔を洗い着替えてリビングに降りると、仁美さんが嬉しそうに私の腕を掴んだ。


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