クールな彼が嫉妬?!
【私の居る所じゃない】
今から引っ越し業者に頼んで新しい家探さないと…パソコンにかじりつき新居を探す。
お店から近い賃貸を探しプリンターで印刷をする。
『新しい家を探すのは宝探しの様に楽しい!』
気付いたら、引っ越し業者が電話営業の終わる時間に近づいていた。
急いで電話を掛ける。
『荷物ですが、引っ越し場所が変わったのでもうすこ…』
すると、一輝さんが電話を取りあげ変わってないのでと勝手に切ってしまった。
『ちょ、勝手に何しているんですか?!』
私の顔の前に携帯と賃貸のプリントを差し出し…
『勝手にやっているのはお前だ』
『私が何処に引っ越ししても一輝さんには関係ないじゃないですか!此処に来たら、全く態度違うし。私より深い関係の優子さん…と居たら良いんじゃないんですか?!』
気付いたら泣いていた。
一輝さんは一言メール読んだのか?と言う。
そういえば、携帯鳴っていたんだった…
『忘れていました…』
溜め息をつく一輝さん。
あとはお前に任せるからと、買ったオルゴールを勝手に持って行った。
部屋を出ようとした時、口を開いた。
『あの作詞したやつ、歌いたい』と言い部屋を出て行った。
急いでメールを読んだ。
『お前と俺は友達と言う話になってはいるが。俺とお前の間では彼氏彼女だ。まあ皆は知らないし柚姫が来て家の中が明るくなったのは事実だ。いつ柚姫があいつらの誰かに心変わりするか不安で仕方ない。それに嫉妬していた。馬鹿な柚姫には気付かなかっただろうけどな。まあ赤い糸は柚姫にしか送ってないから 一輝』
あの一輝さんが嫉妬?なんか安心したのか笑えてきた。
『あ、一輝さんの部屋いかなきゃ…』
部屋をノックするが反応がない、とりあえず少し開けてみたらベットにうつ伏せになっていた。
私は静かに入りドアを閉め…一気に一輝さんにかぶさった。
『…うっ重いぞ』
『クールな一輝さんが嫉妬?』
怒りそうになったので抱きしめた。
『嬉しい。凄く嬉しい。大好きです』
一輝さんは微笑んでいた。
もう寝るから部屋から出てけよと追い出す。
まだこんな時間ですよ?と言うが…まだ、笑いが止まらない。
怒られる前に部屋に戻ろう。