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私を取り巻く天使達  作者: mint
Crystal Roseとの共同生活
34/65

歓迎と恥ずかしい写真



――此処に引っ越してきたら?――




そんな一輝かずきさんの発言に驚いて立ち上げてしまった。



えぇ?!…どうやったらそんな事になっちゃうの?!

一輝さんは皆に聞いた。


『一人増えても問題ないでしょ?』



皆それぞれ問題ないと口々に言う。


私はそれが皆の同情の様な気がしてならない…

『あの、それは優しさですか?それとも同情ですか?』


皆さん口を合わせて優しさと答えた。



嬉しくて涙が流れた。

察した仁美さんが手を叩き皆に発表があると言い出した。

なにを言うのか楽しみにしていると… 私の目を見てウインクをした。

ぇ… 仁美さん…? 今の合図はなんですか????



『柚姫ちゃんの買った服、早速写真撮影したのよ!!!!』



雅さんが見たい!と立ち上がった。

幸喜さんも真人さんも俺も!俺も!と面白がっている。



一輝さんは興味なさそうだ…



『私と柚姫ちゃんのパソコンにしか入ってないから誰にもあげないわよ!』

食事が終わりリビングで一輝さんも含め四人で見ている。



『良いもの写ってないのに』

そんな呟きを聞いてないフリをしている様子で仁美さんと一緒に眺めていた。



後で馬鹿にされるのかな…

何処からか、めっちゃ可愛い!とか聞こえるけど気にしない事にしよう。

どうせお世辞だお世辞。



向こうでなにやら暗証番号が必要らしいと話をしている。

何となく気になって、パソコンを眺めている四人を私は眺めている。

誰かが仁美さんの誕生日じゃないか?そう言うとピコンとファイルの開く音がした。


『なんの写真見ているんですか?』

四人とも写真に釘づけだ状態だ。

私が見ようとすると、私に見せないようにノートパソコンを動かす…

四人は私と写真をマジマジと見比べている。

一輝さんを見ると驚いている…



『しつこい様ですが、何の写真を…?』



雅さんが大きな声で皆のパソコンに送ったからなと笑っている…

パソコンの電源を落とし、渡された。



四人はそれぞれシャワー浴びて寝ようと部屋に戻って行ってしまった。

私はあの4人の行動が不信に想いファイルを開いてみた。

「柚ちゃん」というファイル名の中に




【柚姫ちゃんファッションショー】と【私と柚姫ちゃんの秘密】とう名前のフォルダーが。



秘密のファイルは暗証番号でロックされていた。 

私はまさか下着の写真なのでは…と思い仁美さんに声を掛けた。



『仁美さん、誕生日を教えて下さい…?』



仁美さんは何も気にせず教えてくれた。


ゆっくり数字を押し、エンターを押すとピコンとファイルが開いた。




?!?!?!?!?!?!?!?!!?!

キャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!





そこには私の下着姿の私の写真が沢山入っている。

これは仁美さんに言われてグラビアの真似した写真…



『まさか…観られたのか?!』



慌てて一輝さんの部屋に走っていく行く。

ノックもしないで入ると一輝さんは邪魔そうな顔をしている。



『なに?』



『まさか観ました…?仁美さんが買った下着で、グラビアの真似しようって撮った写真です…』

一輝さんはシャワーを浴びるのか上着を脱ぎながら笑っている。



『あぁ、あの色気のない写真?意外と胸あるんだな』



私は脱力して涙が出そうになった。

潤んだ瞳で見つめていると、一瞬だけ優しい一輝さんの顔になった気がしたが…



『早く出て行けよ』と冷たくあしらわれた。

一輝さんはシャワーに入ってしまった。



『全くですよ…三人の所に行かなきゃ…』

ふと机をみると一輝さんの新機種の携帯があった。

思わず、あっ欲しい機種だと触ったら待ち受けが表示された。



え…・・・?



携帯の待ち受け画面に映るのは私のワンピース姿。


いつまで居るんだとシャワー室から声が聞こえる。



『あ…はい。失礼しました』



一輝はシャワーを浴びながら笑っていた。

次は雅さんだ…絶対に馬鹿にされる。

とりあえず部屋に一旦戻ろう…頭の中を整理だ…。



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