私と柚ちゃんの秘密
ファッションショーよ!と気を使ってくれ、買った洋服を着てメイクをしてもらった。
別人になったように嬉しかった。
私は仁美さんに言われれるままに色んな格好に色んな表情で写真を撮った。
…女同士だしいいよね…
一通り撮影が終わり、耳元で仁美さんが呟く。
『柚ちゃんの大人の色気を撮ろうか?』
『え?!まさか下着姿ですか?無理です!無理ですよ!恥ずかしい!』
仁美さんは女の子同士じゃん!というから仕方なく…
題名は私と柚姫ちゃんの秘密!と仁美さんは騒いでいた。
私を元気つけようとしている仁美さんの気持ちに応えたく
恥ずかしながらも下着姿で色んな格好や表情で写真を撮った。
『終わり!ご飯作るからシャワー浴びときなさい』
シャワーを浴びるながら考える。
優子さんも…一輝さんを好きなのだなと実感。
彼女でもないし、深い関係ってなんだろう?
シャワーを浴び終わりワンピースを来て少し化粧をする。
ご飯の良い香りがリビングからする。
私は恥ずかしくなりながらリビングに降りた。
『やっぱりワンピース似合うよ!4人の内誰の物に…』
仁美さんは楽しそうに話している。
時刻は既に24時過ぎていた。
食事をしながら実のお姉さんみたいですとニコニコ話す。
柚ちゃんが妹なら嬉しいなと仁美さんも話してくれた。
その時、携帯が鳴った。
少しして電話を切る。
大きな溜め息がでる…
仁美さんが誰から?と聞いて来た。
『マンションの管理会社からです。記者や見物人が多くてらしくて近所から苦情が殺到しているから早めに引っ越して下さいって…』
丁度、四人が帰ってきた。
一輝さんがどうゆうこと?と近寄ってきた。
私が説明しようとしたら仁美さんが代わりに一連の話をした。
『あ、あと優子ちゃんがね…』
その話は大丈夫ですからと仁美さんの口を止めた。
一輝さんが手の痣に気付いたのか
『この痣はなんだ?それにこの傷…』
私は真剣な表情の一輝さんに驚いて苦笑いで嘘をついた。
『玄関の所で、転んでしまって…』
耳元で馬鹿柚姫!と大きい声で怒られた。
『柚姫ちゃん!可愛い!綺麗!今日買った洋服?』
雅さんは本当に嬉しそうに聞いてくる。
『はい!仁美さんが選んでくれて』
『マイ・ハニー!』
雅さんは急に私を抱きしめた。
驚いてタイム!タイム!と声を上げた。
幸喜さんも真人さんも似合っているよと言ってくれて嬉しかった。
ただ、一輝さんは…普通だなと冷静。
腕を挙げたら痛みが走り痛いと小声が出た。
一輝は私の腕を見ていた。
私は水を飲みながら考えた。
なんで此処に来たんだろう…すると仁美さんが話し出した。
『明日から、家を探さないとね?』
溜め息を我慢して仁美さんに抱きついた。
『そうですね。当分お店は休んで探します』
仁美さんは念には念をと言っている。
『当日引っ越しじゃなくて、荷物預かりで後日荷物を新居に運んで貰うのよ!またバレたら大変よ』
苦笑いしながら頷いた。
私たちの会話に一輝さんが割って入ってきた。
『此処に引っ越してきたら?』