不吉な夢
夢の中にいる私は…知らない女の人と言い合いになっている。
相手の顔がよくわからないが、そこには仁美さんも一緒に居た。
仁美さんは仲裁をしてくれているようだったが、相手のこともよく知っているそうにしていた。
…を取らないで!
…を取らないで!
ん…?
・・・の部分がわからない。
何を私が取ったの・・・?
部屋が開いた音が聞こえるけど目が開かない。
まだ少し寝ていたいな… もうちょっとだけ…
すると私の唇に柔らかい何かが触れた。
ん・・・? これは夢・・・?
いや、違う!
誰?!と思って飛び起きたら扉が丁度閉まる途中だった。
朝から私の鼓動がドキドキしている。
目覚めがキスなんて… でも誰?!
私は一輝さんしか思い浮かばなかった。
急いで部屋を開けると一輝さんがリビングに降りていく途中…
幸樹さんが三階に上がっていく途中…
――え?!――
すると二人が振り返った。
一輝さんと幸樹さんがその場で驚いていた。
『どうしたの?』
幸樹さんは笑顔だったけど…一輝さんは真顔だった。
『いえ…なんでもないです。幸樹さんパジャマありがとうございます』
幸樹にお礼をいうと階段から降りてきた。
『助け合いだよ。今日は仁美さんと着替えの買い物だろ?』
顔を覗かれ、少し緊張気味に幸樹さんの顔をみた。
『あ、そうでしたね。でも、此処にいつまで居て良いんでしょうか…?』
幸樹さんは考えながら笑顔で話す。
『んー。逃げたくなるまで?』
それを下から見ていた一輝さんと目が合うが、冷たい視線で何処かに行ってしまった。
私は溜め息をつく
――ふー…――
幸樹さんはどうしたの?と聞いてきた。
さっきの事を聞いてみた幸樹さん、さっき私の部屋に入りました?
部屋の閉まる音がしたので…
『あーもう朝ごはんだから起こそうと思ってね』
リビングのある下に降りていった。
足が震えた。
キスをしたのは幸樹さん?
でもなんで急に?
胸のドキドキが収まらない。
着替えをしに部屋に戻り、着替えをしてリビングに降りる、揃ってご飯を食べていた。
頭を下げみんなに挨拶をした。
仁美さんが朝ご飯はしっかり食べてと椅子に誘導された。
落ち着こうと水を一気に飲む。
隣の雅さんがよく寝むれたか?と聞いてきた。
『知らない女の人と言い合いする夢みたんですよね…誰だろう…?』
私は仁美さんと仲が良さそうだったとか此処の家の前でとか首を傾げ話をした。
皆は不吉な夢だと口を揃えた。
寝起きは?と一輝さんが聞いてきた。
『ベットテーブルにくまさんがいたので幸せでした。でも、寝起きはビックリしましたけど…』
恐る恐る一輝さんを見ると冷めた目で見てくるので下を向いてしまった。
仁美さんが今日仕事は?と聞いてきた。
今日は定休日なのでお休みだと伝えると仁美さんは幸せそうに語った。
『じゃ、お昼前には買い物に行きましょ?女同士で買い物するなんて久しぶりだわ』
私も釣られて笑ってしまった。