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私を取り巻く天使達  作者: mint
走り始めた恋
18/65

テレビを通して

 




私は一輝さんに言われ、急いで番組表を見た。

…20時から音楽番組がある。


~クリスマスプレゼント 生放送~


とにかく見てみよう。

本当に一輝さんが出てくるかもしれない…

私の為に歌うって… どうゆう事なんだろう…


私は中々テレビの前から動けなかった。


一輝さんは本当に歌手だった。

住む世界が違い過ぎるんじゃないか?

そもそも、何故私なんかとデートをしたの?


それを確かめたかった。

20時になり録画をボタンを押した。


音楽番組が始まる。

胸はドキドキが止まらない… 出演者が次々に紹介されていく。

気づけば全員揃った様子で司会者が話だした。


――一輝さんはどこ?――


私はテレビに釘づけにされ、ふと気づいた。

私の知っている一輝さんとは全く違う… 一輝さんが居た。

同一人物には見えない程カッコ良く、胸がトキメキを感じている。

思わず呟いてしまった


――カッコいい…――


司会者と話す彼はとても素敵で皆から注目される人だ。

会場のファンにサングラスを掛けた彼は手を振っている。


――凄い…――


ファッションも凄く良いし…似合っている…

この番組は会話が長いのか?

それとも、バラエティー的な要素があるのか?、


――CRYSTAL ROSEクリスタルローズの皆さんに質問コーナー!――


テレビの向こう側から聞こえてきた。

会場が黄色の歓声が沸き立ったいる。



初めて知った。

一輝さんのグループ名はCRYSTAL ROSEっていうんだ。


ドキドキが止まらない…四人グループ?

他のメンバーの顔をよく見みた。

カッコ良い…ファンが多いのは当然だ。

順番にカズにみやび幸樹こうき真人まさとと挨拶をしていた。


司会者は続けて話し出している。


――クリスマスの思い出は?――


一輝さんはサングラスを掛けた真顔でこう答えた。


――クマのぬいぐるみと観覧車かな――


私の心臓が張り裂けそうになった。

一輝さんは軽く笑いかけていた。

他のメンバーは一輝さんの笑いに微笑んでいた。

どうやら一輝さんはクールなイメージを作っている様子なのが分かった。

笑顔とクール、どちらが本当なんだろう…?と思いながらテレビに釘づけ。

たわいもない会話が進み


――昨日のイヴはどう過ごされましたか?――


――昼間は撮影で、夜はクマのぬいぐるみでした。

  雑貨が好きでよく店歩きするんですよ。

  たまたまクマのぬいぐるみがあったんで――


何故か胸が痛かった。



曲紹介に移り、一輝さんはマイク越しで話しだした。


――この曲は片思いの気持ちで書いたので

  曲も詩に合っていて僕の好きなレパートリーに入りそうです――



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