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私を取り巻く天使達  作者: mint
はじめに
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雑貨に囲まれて

恋愛のから始まった



風が冷たいな… 12月の風が心も寂しくさせる季節である。


私は17歳の時に自分の夢を見て大阪から東京に上京をした。

突発的なものではなく前から思っていた事だった。

家族の反対を押切り、小さな荷物一つで家で同様で来たのだ。

だけど、夢と現実の違いに戸惑い…東京で孤独になっていた。

そんな時は家の近くの大きな池のある公園で詩を書いたり何もせず景色を眺めていた。

自分の行動を後悔はしていないものの、上京してから誰とも交流をしていない。

一区切りついてから公園の近くの雑貨屋に足を踏みいてた。

ブリキの玩具やぬいぐるみ、笑える物など多彩な雑貨が揃っていた。しみじみ眺めていると、一枚のアルバイト募集の紙を見つけた。



『これは良いチャンスかもしれない。雑貨も好きだしアルバイトしてみよう!』



私は勇気を出して、お店の人に声をかけた。

予想とは裏腹に明るい店員さんに案内され、店長さんと話をする事になった。

東京に上京してから何かできる事がないか探していると心の内を話しをした。

店長さんは真剣になりながら、働きながら夢を追いかけたら良いんじゃないかしら?

私は初めて東京に来て笑顔になった気がする。

店長さんも店員さんも私を歓迎してくれた。



それから、私は雑貨屋さんで働くようになった。

もうこの雑貨屋では8年近く働いている。休日には色んな人たちが訪れる。

散歩帰りの夫婦、若い友達同士、カップル、老夫婦、外人さん。

私は色々な人との交流の中で自分が成長しているのを実感していた。


勿論、当初の目的のカメラマンや作詞家の夢を捨てたわけではない。

色々書いているけど誰かに見せることがない・・・。

このまま日にあたらないんじゃないか・・・と思ってもいる。

最近はそれでも良いんじゃないかなって思っている。

その筋の仕事があるわけでもないし、ここのお店で働きながら趣味で書けばいいかなって…



『…悲しいけど、仕方がないんだよ…』



そんな気持ちとは裏

腹に、12月はクリスマス一色で装飾品でお店の中は華やかに飾られている。

雑貨屋の外も街は年末とクリスマスのイルミネーションで飾り付けられている。

毎年この時期になるとクリスマスプレゼントを買いに来るお客さんが多い。

私はクリスマスをこのお店で毎年過ごしている。



『世間でいわゆる独り者』



言うならば、寂しい女の子。

友達とクリスマスを過ごすことがあっても、恋人とは過ごしたことがない。

でも…雑貨が大好きだからお店の中に居られたら寂しさも忘れられるんだ。

17歳で大阪から上京してからは何もかも一人ばかだ。でも自分で選んだ人生に後悔はしていない。してはいけないと思っている。

だけれど、この街のイルミネーションを眺めていると溜め息が出てしまう。

そんな人波の中の先に、私と同じく一人でイルミネーションを眺めている男性が居た。



『…ん? 目があったけど… 気のせいか』



あの人もきっと恋日とを待っているに違いない。

目が合ったのは気のせいか…

または、寂しそうな女が居るとでも思われたに違いない。


私は寂しさに包まれながら家路を急いだ。

何気なくテレビを着けたが見る気が起きないのは少なからず寂しさを実感しているからであろう。

私はドカっとソファーに体を埋めてクマのぬいぐるみを抱いた。



『男の人と素敵なクリスマスを過ごしたいな』



色々想像していると顔が自然に微笑んでいた。

しかし、経験がないからか漫画やドラマで見る様な普通ではありえない恋愛しか頭に浮かばない。

そんな事を考えながら眠りに入った。



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