“初めて好きになった彼と私は付き合う事になりました。”
30年間、私は男性と付き合った事がない。
恋愛の仕方も分からないし、なんなら? 男性をどうやったら
好きになるかも分からないでいた。
そんな長い時間が過ぎていき、私は初めて好きになった彼と付き合う事になる。
私よりも5つ下の男の子。
何故? 彼は私を選んでくれたのだろう。
見るからに今どきの男の子で、私みたいな“おばさん”じゃなくても
彼はきっと女の子にモテる男の子だと私は思う!
・・・それなのに、彼は私を選んでくれた。
『初めてのデートだね!』
『・・・ううん。』
『ひょっとして? 緊張してる?』
『ちょ、ちょっとだけね。』
『なんか可愛いね!』
『えぇ!?』
『“やっぱり聡美さんを彼女にして良かった!”』
『・・・・・・』
『顔真っ赤だし!』
『お姉さんを揶揄わないの!』
『ごめん。』
彼よりも私は5つも年上だけど? “恋愛に対しては私の方が子供だ!”
経験がないというか? いつも彼と一緒に居るドギマギしている。
彼はそんな私を見て直ぐに揶揄うけど、私はそれも嬉しい!
恋愛って? 付き合った数じゃないと思うし、この人だと想える人と
ずっと付き合っていけるなら? それが“正解”なんじゃないかと思うの。
私にとって彼がそういう人なのか? まだそれは分からないのだけど......。
少なくても今はそう思うわ!
年下だけど私よりもしっかりしてるし、頼りがいもある!
私のこの先の人生を彼と一緒に過ごせたらいいなと私は思っているの。
久々に親以外で甘えられる人に私は出逢えたんだから!
・・・でも? 恋愛経験がない私は彼の気持ちがよく分からない時がある。
私はこう思うのに、彼は全く違う考えだったり。
私は全然気にしていないのに、彼はやたらと気にしていたり。
ほんの少しのすれ違いが“別れ”を招くのかな?
それなりに恋愛をしてきていたら? 彼の気持ちがよく分かるはずなのに。
私がそんな事を思っていると? 彼が私にこう言ったの。
『別にいいじゃん! 怒ってもムカついてもいいんだよ。俺達付き合ってる
んだし! お互い想ってる事を言い合った方がいいんだよ!』
『・・・でも? そうしたら私の事嫌いにならない?』
『そんな事で俺は嫌いになったりしないよ。』
『カズ君。』
『俺さ、聡美さんと付き合えて本当に良かったと想ってるんだ!』
『えぇ!?』
『こんなに純粋な女性がまだ世の中にいたんだなって。』
『そう言ってもらえると嬉しい!』
『これからもよろしくね!』
『・・・ううん。』
私の初めての“彼氏は”とても素敵な男性でした。
今まで何故? 恋愛をしてこなかったのかと疑問に思うぐらい
私は彼に沼ってます。
でも? この歳まで恋愛をしてこなかったから、彼が私を選んで
くれたんだと今は思うのです。
ぎこちない私を彼が支えてくれている。
不器用なりに私は彼をこの先も好きでい続けるんだろうなと思う。
私にとって彼が最高の“彼”だと思うから!
この先も私と一緒に居てください。
最後までお読みいただきありがとうございます。