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私は魔導図書館の司書です。  作者: 黒銘菓
魔導司書の督促は比喩無しに命がけ

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12/15

マープルさんと督促に行こう4

 「彼、よく嘘を吐くのよ。」

 「知っていたんですか?」

 少しだけ恨みがましく言ってみる。

 「そうね。魔導司書は危険がつきまとう仕事。それは当然、危険な魔導書を扱うという意味よ。

 けれど、それ以上に魔導書を扱う『人』が危ういという意味でもあるの。

 彼は人を騙すことに関してはとっても巧みよ。けど、人をからかうレベル。可愛いものよ。

 本当に怖い人は、こんなものじゃないわ。

 しかも、今回みたいなヒントは無しよ。」

 『くれぐれも、気を付けてね(・・・・・・)。』

 そういうことだった。

 確かに、アレがあったから、私は騙されている事に気付けた。

 だから見破る事が出来た。

 もしヒントが無かったら、気付けなかったかもしれない。

 もし、偽物が古新聞じゃなくて、爆弾や、もっと危険な魔導書だったら……。

 「ありがとうございます……」

 「ふふ、どういたしまして。そしてごめんなさいね、意地悪しちゃって。

 怖がらせるつもりは無いんだけれど、魔導司書はとても危うい仕事よ。

 だから……くれぐれも気を付けてね。」




 次の家は、綺麗な家だった。

 木造の柔らかな雰囲気。庭の芝は綺麗に刈られていて、掃除は行き届いていた

 「こういう場合は、どうしましょうか?」

 「そうね……普段ならそんなことはしないのだけれど、この状況だと、中がまずいことになってる……かもしれないわ。」

 閑静な住宅街の一画にある何の変哲もない一軒家。

 けど、見える。

 窓の内側、普通の家の中身を真似した、異形の生き物の姿が。

 『人払い』・『五重封檻』

 マープルさんが二つの魔法を起動する。

 一つは、発動した場所を中心とした周囲一定距離の人々を外へと逃がす魔法。

 もう一つは、特定の何かが領域の外に逃げる事を防ぐ魔法。

 ここから先は危険な領域。周辺の人々は守らないといけない。

 「エルコちゃん。」

 「はい!」

 マープルさんの雰囲気が全然違っていた。

 「先輩として話すわ、今からいうことをしっかり聞いて。」

 「はい。」

 「今から貴女が最優先で守るべきは『自分の命』。そして、次に優先するのは『民間人の命』よ。

 もし、私に何かがあっても、それは優先しないで(・・・・・・)。」

 真剣な目をしていた。

 「怖かったら、今すぐ逃げても良いわよ。」

 本気で言ってる。

 「それはしません。私も、魔導司書ですから。」

 マープルさんが家の扉を強引に吹き飛ばす。

 中から出て来たのは、蛸の足。




 延滞していた魔導書の名前


 『玖頭竜研究成果封印書写本』:3種

 現在の魔法ではその存在が確立されていない超存在達を研究し、その研究成果を封印(・・)した魔導書。

 それ自体が魔法を帯びている訳ではなく、研究成果として記したものが原理不明のまま魔力を帯びたという不思議な魔導書、『玖頭竜研究成果封印書』。それの写本。

 原典は見た者が発狂し、魔導書の中に吸い込まれるという噂もあり、厳重に封印がされた危険なものだが、写本にそこまでの力は無い。

 ただ、不思議なことがある。

 見た者が吸い込まれるのなら、この魔導書は一体誰が写したのだろうか?


 ブックマークしてくださった方、ありがとうございます。

 長期連載作品か短編ばかりだったので、久々に作品が0から始まるこの感じ、ヒヤヒヤしますが、闘争心に火も点くというもの。血沸き肉躍ります。

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