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バイオエンジェル!  作者: 瀬戸 黒兎
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天使だって生物、神すらも存在する異能世界の物語

私は学生なんだっ!

文章がお粗末でも誤字が多くても

温かい…いやむしろ熱いくらいの目で

見守りやがれ下さい!


みなさーん、こーんにーちわー!

宗教勧誘のお兄さんだよー!別に何も怪しいないから肩の力を抜いてねー!


え、怪しい?このわたくしのどこが怪しいと言うのですか!

「全部」…?それは酷いことを言いますねぇ!

わたくしションボリ…


ま、そんなことはどうでも良いのです

そう、みなさん!神様を信じていますかーっ!

え…?「信じてない」し「胡散臭い」…?


…思ってた反応と違うのですが?

肯定で埋め尽くされると思ってたのに!


それに胡散臭いとは失礼ですね、相手は神様ですよ?偉いんですよ!そんなこと言ったら天誅ですよ!?


「胡散臭いのは神様じゃなくてあんた」?それはそれで失礼です!


…ですが、そう考えるのも理解はできます。

「宗教とかアホらしい」…残念ながらそうお思いになる方は非常に多いのでしょうねぇ


では、それはなぜでしょう…?わたくし疑問に思います!

そこで〜、わたくしなりに考えてみました〜!


結論は…

まったく分かりません!

お馬鹿なわたくしではまったく検討もつかないです!


そこで…インタビュ〜!!

そこの失礼なあなた!なぜゆえに宗教は煙たがられるのでしょう?


ふむふむ…ふむふむ…

「会ったことも見たこともないような神様を敬えと言われても難しい」

なるほど、確かにごもっともです!


確かにそう言われるとそうですねぇ、存在するかも怪しいものを信仰しろと言われても難しいですよね…

ではお隣のあなた!あなたはどうお考えに?


ふむふむ…ふむふむ…

「その神様は自分になにもしてくれなかった」…と、

「受験や勝負のとき、祈っても助けてはくれなかった」と


たった一瞬の祈りだけで救われる訳が無いでしょう!

どうせ貴方みたいなのはピンチなときだけ図々しく祈ってるのでしょう、甘えるな!世間は貴方の親ではない!


…はっ!おっと、取り乱しました。いや〜、失敬失敬

つい我を忘れてしまいました、それでは気を取り直して…


つまり、神が観測しえないのが問題ならば…神が身近で、更にお手軽な存在になったら宗教は受け入れられるのでしょうか


まぁそれは…「神のみぞ知る」ってやつですね!

……大変申し訳ありませんでした。


わたくしは思います、もし神が身近にいるような世界では今とどう違うのでしょうか…と

おとぎ話や空想上のものでは無く、天使が…「生物」として存在する世界ではどうでしょうか?…と、


そこは波乱に満ちているのでしょうねぇ…

わたくし…実に興味がそそられます!


見てみたいですねぇ!無茶苦茶で、しかしそれが日常…

そんな世界を…!


━━━━━━

━━━━━

━━━━


ピピピピッ!ピピピピッ!

不快な音が部屋に響く…

いや、訂正しよう。この音が朝を知らせるから不快なのであって実際は普通の音だ

この音が好きな奴は誰一人として居ないだろうが


「ふぁ〜、ねっむ…」

上半身を起こし、目に涙を溜めながらあくびをする

「にゃ〜お」

鳴き声がした方を見ると白い毛の塊、もとい飼い猫である大福がこちらを見ていた


大福なんてありふれた名前だとは思うが呼んでいると愛着が湧くもんだ

「大福〜、あと5分寝かせてー。Zzzz」

2度寝を決め込むと大福が飛びかかってきた

「ニャォ!」

なんて賢い猫なんだ、しかしそんな知能は要らないよ

「はぁ、はいはい飯ですかっ…と」

だるい体に鞭を打ち、朝食が出来上がってるリビングにフラフラと歩いて行く


階段を降りている最中に朝食の匂いがしてくる

(んー、今日は和食か。白米に焼き魚…多分シャケか?それとわかめオンリーの味噌汁、漬物に豆腐か)

リビングにいくと予想した通りの朝食が出てくる


(ふっ…昔からキモい程に鼻だけはいいんだよな〜)


ドヤ顔で席につくと向こうから母親が

「変な顔してないで早く食べちゃって、洗い物がー」

「へいへい、分かりましたよ〜」


言い切らない内に返事をすると母親が困った顔をして言う

「まったく…この不良は誰に似たのかしらね〜」

(両親は共に学歴が良い、1個下の妹も優秀。この家庭に汚点があるとすれば俺なんだろう)


悪気も無く言った一言なのだろう、しかし何故か胸に深く刺さって苦しくなった。俺は居心地が悪くなって、朝食を食べ終わるとさっさと自室に戻った


俺、瀬戸 黒兎は自慢じゃないが成績が悪い。よく地頭は良いと言われるがそれがテストに影響したことは無い、担任の教師いわく「悪知恵以外には働かぬ怠慢な脳」らしい

喧嘩も多く人に嫌われ、友人と呼べる人物は少なく

家族の出来が良い分俺が引き合いに出される


そんな暮らしをしてるからか、少し卑屈になってるのかも知れない、もしくは中学3年生にもなったこの春、成績について敏感になっているのかも知れないが…


部屋で登校の準備をチャチャッと終わらして制服を着る

「行ってきます」

大福に背を向けながら言うとシカトされた

いつもは返事するのにシカトを決め込んできた飼い猫を不思議に思い振り返る…

(あの猫、人がこれから通学するというのに寝てやがる!)

大福に向かって睨み、階段を駆け下りる


「行ってきまーす」

「はい!行ってらっしゃい」

律儀に親にも挨拶をし、家を出る…こんな俺でも挨拶関連は大事だと思っている。


歩いていると近所のババア…間違えた、ご婦人達がヒソヒソと話しながら嫌な視線を向けてくる

そりゃあガラの悪いやつが歩いてたら嫌だろうが

俺はなんもしてねぇ、人を見た目で判断するな!と声高らかに叫んでも良いが俺にとってはこれも日常だ


しかし今日はピアスも付けてないし髪も一昨日だが黒に直した、目付きは多少悪いが…まぁいいか


朝から嫌な視線を集めながら登校してると後ろから話しかけられた

「おっはよぉー、黒兎!」

こいつは俺の数少ない友人、佐藤。スポーツもそこそこ、勉強もそこそこ、何でもそこそこのThe・普通の人間


ちなみに下の名前は覚えてない

ん?下の名前も覚えていないのに友人なのかって?

…そんなの関係ないだろう

「朝からテンション高ぇな…おはよ」


「それにしても髪が黒いから一瞬わかんなかったぜ」

確かに髪を黒くしてから佐藤には1回も会ってないのによく分かったな

「はは、早くなれろよ」

「えぇ、なんで上から目線?」


会話が途切れ、沈黙で歩いていると佐藤が口を開く

「あ、今日のニュース見たか?北高あたりで「害獣」が出たらしいぜ?嫌だよな〜、凡人はいくら信仰しても異能なんて貰えないし…出会ったら即死だよ即死」


ニュース…恐らく神々の獣、もとい害獣さん(笑)の出現率が増えたことに関するものだろう


「害獣てwはは、まぁ異能なんて貰ったら即防衛隊行きだけどな」

「それもそっか、あんな自殺志願者の集まりには入りたくないなぁ」

談笑をしながら通学する…何の変哲もない「日常」


日常はふとした瞬間に、非日常に変わることがある

それが幸運なことでも…不幸なことでも…

それは決定事項であり、曲がることのない真実…


パキパキッ…パキッ…

頭上の少し横、何もない空間にいきなりヒビが入る

「お、おい!アレ…」

佐藤が震えた声を出しながら指を刺す…


そこには「何も無いはず」なのにヒビ…いや亀裂が入っており、それは徐々に開いていった

パキンッ!耳障りな音を立て、ヒビが広がきる。

真っ暗な「向こう側」が見えるサイズになると、そこからは禍々しい雰囲気を纏った黒い狼のようなものが無数に出てきている


その「恐ろしい」という言葉が似合うこの化け物達は、神々の獣と呼ばれていて、名前に似つかない危険生物。

このような大量発生は神災と呼ばれる稀なケースだ


過去に起きた被害の大きかった神災では竜型…つまりドラゴンの大軍が国を襲ったらしい。

第3次大神災と呼ばれているものだが…神災とはとんでもない不運で無ければ起きることはまず無い


当然そんなものに学生程度が対抗出来る訳も無く

出来ることと言えば全速力で回れ右、逃げることだけだ


喧嘩に自信はあるがこんな怪物達が相手とか聞いていないぞ


化け物に対面したときの対処法マニュアル

その1、逃げる

その2、とにかく逃げる

その3、死ぬ気で逃げる


しかし獲物を簡単に逃がしてくれる筈もなく、当然追ってくる。数匹しか追ってきてないのが不幸中の幸いだが、このままだと普通に追い付かれそうだ


佐藤は死にそうな顔で走っている、そして叫ぶ

「誰かー!助けてくれー!!誰か、誰でも良いからぁ!」

走りながら切実に俺もそう願った


しかし現実は非常であると同時に非情だった。誰も助けてくれないし、防衛隊の到着がいつになるか分からない。奇跡が起きなければ到着した頃には2人仲良く骨になっているだろう


いや、狼のスピードはそこまで速くない、それにこっちには地の利がある。俺だけなら防衛隊が来るまで耐え切れるか?


斜め後ろを振り返る。佐藤は今にも追い付かれそうになっている

ぶっちゃけ佐藤が死んでもそこまで悲しまないだろうがトラウマにはなりそうだ


だから死んで貰っては困る、これでも睡眠は大切だと思ってるタイプの人間なんだ。眠れなくなったら困るだろ?


ほら、俺ってこう見えて結構デリケートだから

佐藤が永眠したら、安眠できなくなっちゃう…

っていや本当にシャレにならんから


あー、クソっ…どうすれば良いんだー!

考えろ、佐藤と一緒に生き延びる方法を…

黒兎!お前はやれば出来る子だろう!

思い出せ!なんか使えるものとか無いか……?


「…っ!いいこと思い付いた!佐藤、あそこ左曲がれ!」

佐藤に追い付いた1匹を蹴って追い払いながら言う

「へぁ?……わ、わかったよ!信じるぞ!」

佐藤が間抜けな声を出しながら細い道に左折し進む

俺も後に続き走る


細い道なので奴らは一列になって追い掛けてくる。

それを利用して先頭を定期的に足止めして狼全体を止めながら佐藤を先に進めさせる


ハッ!神々の獣とか大層な名前の割には知能が貧弱だなぁ!

馬鹿正直に1列で追い掛けてきやがって!


「黒兎お前強いじゃん!そのまま全部ボコボコにしてよ!」

「冗談言っとる場合かボケがぁ!早く先進め!」


調子に乗っていると2番目の狼が先頭のやつを踏み台にして腕に噛み付いてきた

「いった!ふざけんなこの犬畜生がァ!」

上顎を思いっきり殴って先頭にいた奴ごと蹴り飛ばす


噛まれた腕がめちゃめちゃに痛い、凄い血が出てる!超重症。もう死んじゃう…現代っ子が耐えれる痛みじゃないってぇ!

腕を抑えながら佐藤を追い掛ける


少し大きい道路に出た佐藤が聞く

「おい黒兎!次はどうすれば!?」

「目の前の廃墟に入り込め!早く!」

「了解、信じてるからな!」


俺はニヤニヤ笑いながらコンクリートがむき出しの建物に転がり込んで行った

(俺の腕を噛みやがって…あの犬畜生、防衛隊が来るまで耐える予定だったが。予定変更だ絶対にやり返してやるからなァ!)

面白かったかな?

もし面白かったら「面白かった!」

って大声で叫んでね!

まぁそしたら変人扱いされるだろうけど…

聞こえねぇけど励みにはするからさ!

頼んだよ〜!

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