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最弱のさいきょう星人

そして

最弱のさいきょう星人はやってきた


どこからやってきたのかはわからない

だれもしらなかった

ママですらしらなかった



どこかの星のどこかの海から

まるで卵のしろみの集まるしろみすての海から

必要とされて甦るみたいに

最弱のさいきょう星人がやってきた





 うーっ


 うーっ



ベッドにはりつけにされて

下半身まるだしのあたしを彼が見ていた



「大丈夫だ、みぃちゃん。僕がついてるよ。僕が見てるから」



あたしはさらけ出した

新たなにんげんを産む機械としての己を

肉で出来た機械としてのからだを

恥ずかしげもなく



あたしの奥のほうから

ちっちゃい頭があたしを割ろうとする

むりやり肉を引き裂いて

愛しいものが出てこようとする



 ひーっ


 ひいいーーっ



「はい、ヒッ、ヒッ、フーッ」

「ヒッ、ヒッ、フーッ」



みんなで産もう


みんなで産むんだ


あたしひとりじゃなくて


人類みんなで



 はい

 ヒッ、ヒッ、フーッ


  のち


   絶叫


    のち


     みんな笑顔




彼とあたしだけが泣き笑顔で


背中に毛を生やした さいきょう星人だけが 号泣してた




 ありがとう

 ありがとう

 産まれてくれて

 ありがとう

 


 ありがとう

 ありがとう

 産ませてくれて

 ありがとう



  でも


  出来るなら


  いつまでもいてほしかった




人類最強の男の子は


産まれるなり余命一年を宣告された





 

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