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リバーシブル・シスター  作者: 深峰 聚志
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『完璧だった姉の相談ーよだん』

ちょっとした余談です。

 今日は天澄の相談解決の第一歩。天澄と幸那を会わせて仲良くさせてあわよくばお友達になろう!という何とも単純でその辺の素材を集めたような手軽さだろうと我ながら思うところはなきにしもあらず……。

 それはまぁ、置いておくとして今現在、天澄は衣装選びの最中である。今日会うのが楽しみなのかいつもよりも表情が柔らかいような気もする。

 問題は何故、天澄の衣装選びに付き合っているのかというところである。天澄の部屋にいて、天澄の服が散乱する中、天澄が普段装着しているであろう見せない生地、三角巾の布……どうして、パンツとブラジャーをその辺にほっぽりながら満面の笑みで服を似合うのかと聞いてくるのだこの娘は!!

 これはマズイ、非常にマズイ。


 「ねぇ、あんたこれどう? 似合う?」


 「似合うぞ! それよりも……な、なぁ、散らかってきたし、そろそろ片付けないか? ほ、ほら、下……とかな? あるし?」


 「え? なに? した? したってなによ」


 「そりゃ、お前のあれだよ……」


 そういうと俺の目線は下着へと向かい、その視線を追うように天澄も見る。


 「あああああ、あんたね! 見んな! ボケ! このド変態!」


 「し、仕方ねぇだろ! こんな散らかってて下着ポイポイしてるんだから気になって仕方ねぇんだよ!!」


 「こんのぉ―――――――――――ッ!」


 (あ、ヤバイ……俺、死ぬのかな……ありがとう……お母さん)


 この時、次に何が起こるかを想定できていた。天澄の右足が俺の顔面スレスレに伸びていき、視界は天澄の綺麗な生足へと覆いつくされ、激痛が顔全体を支配した。


 「ぐへぇ!!」


 ――花守深の意識は彼方へと。


 これは相談解決第一歩の余談である。

本題は次の回から

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