表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
301/304

集合写真とサプライズキス

 

 ***

 

「あーぁ、『リリーナ様にサプライズしよう』ってみんなで考えてたのにな」


 披露宴の会場である城の大広間から庭に移動しながら、ファリカは落胆した様子でリリーナにそう語る。


 庭の一角ではリリーナ、ファリカ、ミソラの三人が集まって会話をしているが、庭そのものにはリリーナに深く関係する多くの人間が集められていた。

 ディードリヒ、ハイマン夫妻、リリーナの両親にルーエ、リヒターとオデッサ、ヒルドにラインハート、ヴァイスリリィの面々、イドナと…ここまでリリーナの築き上げてきた関係の全てが庭に集められ、それぞれが談笑をしている。


 そして集まりから少し離れた場所では、数名の男性が写真機や三脚、反射板などを組み立てていた。


「ファリカ、それはこちらのセリフですわ。集合写真は私の中で譲れないものでしたが、まさか貴女たちも同じことを考えているとは思っていませんでした」

「本当にね〜。まさかミソラさんが知らないなんて思わなかったもん」

「全くです。リリーナ様が私の目を掻い潜るとは」

「今回は王妃様に連絡をとり、ルーシェに手配を頼みましたわ。快く引き受けてくれたので助かりました」

「母上に、ですか…?」


 リリーナの言葉に思わずミソラは戦慄する。

 ルーシェ・オダはミソラの母であり“影”の中でもミソラの父に次ぐ権威を持つ存在だ。

 長くボリュームのある金髪にナイスバディを持つ如何にも目立ちそうな女性だが、彼女の得意分野は情報収集と情報操作である。


「えぇ。ミソラに手配を頼もうものなら『自分が撮る』と言ってきかないであろうことなど想像がつきますもの」

「それは」

「確かにそうだね〜。私はミソラさんに最初にこの話をした時同じこと言ったもの」


 ファリカの言葉にミソラは静かに視線を逸らす。その姿にリリーナは「ふふん」と如何にも得意げな表情を見せた。


「ですが今回ばかりはそうはいかなくってよ。ミソラ、貴女にも今回の写真には写ってもらいますわ」

「リリーナ様、私はあくまで…あくまでですね…」

「貴女にも既に“表の顔”があるのですから、この写真にいないのはむしろ不自然なのではなくって? それこそ今更というものですわ」


 リリーナの言葉に首を捻りながらも同時に説得力を感じてしまい黙ってしまうミソラ。そんな彼女にファリカが軽い調子で声をかけ、その手を引く。


「まぁまぁいいじゃないですか〜、折角めでたいんですからみんなで撮りましょうよ!」


 不意に引かれた手にミソラが驚いているうちにリリーナは周囲に声をかけ、写真屋の状況を確認しミソラを空気の流れの渦に巻き込むようにして庭に集まっていた人間を自分とディードリヒの周りに集める。


 城の屋内へ続くドアへと向かう階段を利用して列を作り、全員が配置についたのを確認してリリーナは周囲に呼びかけた。


「皆さんよろしくて? 撮りますわよ!」


 リリーナの声かけに周囲から準備が整った旨の返事が返ってくる。それを聞いたリリーナは正面に置かれた写真機に向かって視線を送り、さも当たり前のように隣に立つディードリヒの腕に自らの腕を絡め、


「え、リリーナ?」


 それに驚いているディードリヒがこちらを向いたのを無視してリリーナは写真屋と周囲に向かって呼びかけを始めた。

「では行きますわよ! 三、二、一…」


 そしてシャッターが切られるその瞬間、リリーナはディードリヒを思い切り引き寄せると、その頬に勢いよくキスをする。

 そして彼女は、まさかの一瞬に驚くディードリヒに向かって満面の笑みを浮かべるのであった。


このシーン絶対入れたかったのに短くなってしまった…多分次の話と同時更新かな?

何かとくっつけるにはちょっと時系列がおかしくなってしまうなと独立させたんですがこんなに短いとは計算できてなかった

まぁもう一回ここで全員出しても話がグダると思ってカットしたので仕方ないといえばそうなんですが


ミソラとファリカ、そしてリリーナは同じことを考えていたようですね。しかし今回はリリーナの作戦勝ち

ミソラの家は四人家族です。“影”自体は他にもいますがオダ家はなんかちょっと偉いと思っててください。恐らくミソラのお母さんが書類をいじくってミソラに気づかれないよう、ミソラとファリカの手配した写真屋を密かにキャンセルし、結果的にリリーナ様の手配した写真屋がやってきた、という流れなのではと思います(ここはあえて曖昧にします)


ちなみに写真嫌いはディードリヒ、ミソラ、アンムート、バートンです。まぁ予想通りと言えば予想通り。リヒターとハイマン、ラインハートは興味がないし、アダラートは慣れています。女性陣は肯定的な人が多いです

とくにイドナとファリカ、オデッサあたりは結構楽しそうにしてるんじゃないでしょうか。ソフィアもそうかもしれませんね、なにせ写真に映るなんて平民では難しい程度に高いので物珍しさというか。みんな若い子らしいというか、きゃいきゃいしてる感じ。ヒルドも基本的に写真は得意でないですが、リリーナがいるのでなんでもいいそうです。


それにしても最後に浮かれまくっているリリーナ様を描くのは割と不安というか、キャラ崩壊と思われないか心配です。まぁリリーナ様浮かれると浮かれたなりの行動する人だし、ディードリヒを驚かせるのが好きなので絶対おかしい!と思われるとは思っていないのですが、それにしても浮かれすぎやろ

もしよろしければコメントで教えていただけると作家が喜びの舞いをします


「面白い!」と思ってくださった方はぜひブックマークと⭐︎5評価をお願いします!

コメントなどもお気軽に!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ