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秘密の女子(?)会

 

 

 ********

 

 

「ほらみんな、料理来たわよー」


 グラツィアの言葉で机にスペースができる。おしゃべりを楽しんでいた三人の前に何品かの料理が並んだ。


「わぁ、美味しそう!」

「あ、サーモンのグリル頼んだんですねグラツィアさん」

「頼んだわよ〜、ソフィアちゃんが好きだから」

「グラツィアさんありがとうございますっ」

「いいのよ、気にしないで」


 本日はヴァイスリリィの休店日である。週に一回の定期的な休店日である今日、グラツィア、エマ、ソフィアの三人が食事会を開いていた。

 食事会、と大仰に言ってもグラツィアが「馴染みの店の新作を食べたいので一緒にどうか」と二人に声をかけた程度のものなのだが。


「あ、グラビオンエールください。大ジョッキで」


 料理を運んできた店員に対してエマが流れるように酒を注文する。店員は「かしこまりました〜」と半ば反射的な反応をして去っていった。

 そしてその姿を見届けることもなく二人に視線を戻したエマに向かって、グラツィアが渋い顔を見せる。


「エマ、アナタ昨日も飲みにいってたでしょ? 飲み過ぎは体壊すわよ」

「エールで体は壊れませんよ〜、太りますけど」

「ならやめなさいよ…」

「キャベツの酢漬けは全てを解決してくれるので大丈夫です」


 グラツィアはエマの体を心配しての苦言だったのだが、得意げな表情で返答するエマに少しばかり呆れてしまう。エマはリリーナからも何度か飲酒について指摘されている筈なのだが、少なくとも本人に行動を改める気はないようだ。


「ねぇねぇ、食べてもいいですか? 冷めちゃう…」

「あぁ、ごめんなさいねソフィアちゃん。食べましょ食べましょ」

「ごめんね、今取り分けるから」


 申し訳なさそうにではあるが、食事に対する願望を口にするソフィアに慌てて謝る大人たち。エマが手早く料理を取り分けている間にエールも届き、食事の支度は済んだ。


「いただきます!」

「「いただきます」」


 食事前の挨拶など普段大人二人はしないのだが、礼儀のいいソフィアの見本であろうと勤めている。

 ソフィアの礼儀の良さや丁寧な人との接し方は亡き母親が教えたのだろうか、少なくとも兄であるアンムートも少し不器用ながら同じように丁寧な人間なので、その可能性は高い。

 ソフィアが好物であるサーモンのグリルをまず一口頬張り、感動した表情を見せる中、エマが一言。


「それにしてもリリーナ様がいないの変な感じですね」

「そうねぇ、リリーナ様は今エーデルシュタインだものね」


 こういった集まりのようなものを普段主催しているのはリリーナだ。

 リリーナからすれば簡素な集まりといったところで、普段貴族たちがサロンを開く際などに使用する貸しスペースを借りて行われる。

 理由としては労いや親交を深めるといったものだが、アンムートとバートンは「気まずい」と言って断ってきたので今のメンバーが定着した。


 準備される料理や菓子の類は平民では少し手が届きづらい程度のものが多い。リクエストがあれば高級品なども出てくるが、少しでも気兼ねない方がいいだろうとリリーナが気を遣った結果である。ただ酒は出ないのでたまにエマが寂しそうにはしているが、敢えてリリーナとグラツィアは何も言わない。


 そう考えると、リリーナが主催の場合でも集まりは不定期という点も含めて無理に集まる必要もなかったのだが、本当にグラツィアは“なんとなく”程度で声をかけたら全員のスケジュールが空いていた、というゆるい集まりであった。


「今頃何してるんでしょうね、あの二人」

「あっ、リリーナ様にお土産頼めばよかった…!」

「あの人ならわざわざ言わなくても買ってきてくれると思うよ、ソフィアちゃん」


 うっかりしていた、とショックを受けるソフィアを軽くフォローするエマ。ソフィアはその言葉に「確かにそうかも…」と納得した様子を見せると、気を取り直して食事に戻った。


「リリーナ様、殿下といちゃいちゃしてたりして」

「殿下の親戚の集まりがどうのとか言ってませんでしたっけ? そうなると、あの人に限ってそれはなさそうですけどね」

「わかんないわよ〜、殿下がリリーナ様にゾッコンだもの」

「殿下から絡んでくるってことですか?」

「そういう印象よ、あの二人」


 店員が流れるように置いていった二杯目のエールに口をつけながら、エマは「へぇ〜」と半信半疑な反応を返す。

 確かにリリーナの普段の印象から考えると親戚の家でまでいちゃつくなどという少し緊張感のない姿は想像もできないが、相手からアプローチがあったとしたらそちらの方がまだあり得そうだ。


「結構見てるとわかりやすいわよ、殿下のリリーナ様への溺愛っぷりは」


 グラツィアから見たディードリヒの印象としては、少なくともリリーナを極端に特別視しているのは明らかな印象である。

 他の人間に向ける視線とは明らかに違う、張り付くような粘度の高い視線をディードリヒは隠す気がないようにグラツィアには見えているからだ。


 確かに一見紳士的で穏やかな態度を取ってはいるが、リリーナに向ける視線のあからさまな違いを見ていると何か裏があるのだろうとグラツィアは思っている。どう考えても藪蛇なので首を突っ込もうとは微塵も思わないが。


「でもいーなーリリーナ様、殿下と婚約できるなんて」

「あら、アナタ殿下のファンなの?」

「ファンってほどでもないですけど…顔がかっこいいなぁって…」

「意外と面食いなのね…」

「ディードリヒ様は、本当に“王子様”! って感じですよね」


 ソフィアの一言にエマは大きく同意する。

 普段わかりやすく酔った様子を見せないエマだが、多少気が大きくはなるのか、少し興奮した様子で言葉を返した。


「そうそう! 優しい感じのイケメンでさぁ…立ち姿もかっこいいし笑顔も素敵だし、新聞で読んだけど馬に乗るのが上手らしいよ! 本当に物語にでも出てきそう」

「そういうアナタはいい人いないの?」

「私はからっきしですよ〜。できるものなら欲しいです」


 明らかに下世話な話だが、少なくともリリーナの前でできるような話題ではないので少し新鮮味がある。

 多少内容が下世話な程度ならばリリーナも強く言わないが、流石にディードリヒのことを話題に挙げて、内容が下世話というのは…本人の前では憚られるものだ。


 リリーナがいる場所でディードリヒの話題を頻繁に出すのはソフィアくらいのものだが、それも中身が純粋でリリーナとディードリヒの関係性に対する美しい憧れのような感情でできた話だから許されているようなものだ。


 普段のリリーナを考えれば、うっかり下世話な発言が一つ混ざってしまった程度で反応示すことはないと思いはしても、人としてやってはいけないことというものは存在する。


「でもいい人が〜なんて言い出したらグラツィアさんも同じな気がしますけど」

「そうねぇ…ワタシは人と違うし、難しいと思ってるわ」

「やめないんですか? 今の感じ」

「自分らしく生きられないなら死んだほうがマシよ」

「か、かっこいい…」


 この時、エマはグラツィアを心から尊敬した。

 “自分らしく”…言葉はいいがそれを貫こうというのはやはり難しい。どうしても許されない環境は存在する上、周囲の目が気になるようになってしまったらどうやっても隠してしまう方が楽だろう。


 そもそも自分の中に貫きたい“自分らしさ”など存在しない。それなりの労働と美味い食事と酒があれば十分だ。そう言った意味でも、ハッキリとした自意識を持っているというのはやはり格好いい。


「恋人かぁ、あたしもいつかできるのかな?」

「ソフィアちゃんは可愛いからすぐできるわよ〜」

「話しかけてくれる男の子とかいないの?」


 ふとしたソフィアの疑問にグラツィアは笑顔で答える。ソフィアのなんとも純粋な部分はグラツィアの癒しの一つだ。

 それに対してエマは通りすがりの店員に追加のエールを頼みながら質問を返す。

 二人の反応に対して、ソフィアは少し考えるような間を置いてから答えた。


「い…る、います。一人で買い物してる時とか、たまに…」

「どんな子なの?」

「メガネをかけてて金髪で、大人しい感じの子なんですけど…前に街で迷子になってたのを助けた子なんです」

「迷子になってたの?」

「街に来たばかりで両親と逸れちゃったって言ってて、その時はバートンさんのところの図書館に行こうとしてたんですけど、その子の方が大変だと思って案内しながら送り届けたんです。それからたまに…」


 ソフィアが兄と生活している家は、バートンの勤める図書館からやや距離がある。しかし商店の多い通りを経由して行ける場所なので、図書館に行ったついでに買い物も済ませることができるとソフィアはよく通っていた。

 基本的に子供向けの童話が多いが、時折バートンが勉学を教えることもある。


「なんかドラマチックね」

「歳は近い感じがするんですけど…でも会うって言っても時々ですよ」

「それって見かけたら声をかけてきてくれるってことでしょ? 随分意識されてるように見えるけどなぁ」

「んー…どうなんだろ」


 ソフィアはなんともいえない様子でジュースに口をつけ、それからやっぱり「うーん」と結論が出せないような反応をした。

 相手の心の中が見えるわけではないので言い切ることはできないが、少なことも仲良くしてくれている印象はある。


「ソフィアちゃんは相手の子のことどう思ってるの?」

「なにかと声かけてくれるし、話しやすいのでいい人だなぁって。あ、でも『お礼に』ってくれたクッキーは美味しかったですよ!」


 ソフィアの発言に思わず苦笑いしか返すことのできない大人二人。

 少なくとも外から見ている分には男の子はソフィアを意識しているようにしか見えないが、あいにくソフィア本人はそれに気づいていないようだ。


「会った時になにかおしゃべりとかするの?」

「しますよ。お互い図書館に用があるってわかったら一緒に行ったりします」

「向こうから『遊びたい』みたいなお誘いがあったりとかは?」

「あー、一回ありました。でもその日はお仕事で、朝からの日だったからお断りしちゃって…」

「「…」」


 大人二人はそっとその男の子に同情する。

 これは明らかに男の子がソフィアに片想いをしていると言えるのではないだろうか。かわいそうに、としか言いようがない。


「ソフィアちゃん」

「なんですか?」

「恋はね、案外身近にあるのよ…」

「そう、らしいですね…?」


 急に言われた言葉に困惑するソフィア。

 無垢な少女に向かって静かに語りかけたグラツィアの瞳は、とても優しいものだった。


「でも、もしその子といい感じになれても“お兄ちゃんの壁”がありそうじゃないですか?」

「あー、そうかもしれないわね。アンムートくんソフィアちゃんのこと大事にしてるもの」

「おにいはそういうのなさそう…おにいだし」


 ソフィアの中にある兄の印象といえば、ややぶっきらぼうで物忘れが多く、過度の干渉はしてこない…といったもの。


「そう見えてるのはソフィアちゃんだけかもよ〜?」

「え〜、そうですかね?」

「アンムートくんは重たいと思うのよねぇ…だって家族はもうたった二人なわけでしょ?」

「お父さんは一応…生きてますよ、多分」

「それって二人っきりみたいなものじゃない。やっぱりお兄ちゃんがそこいらの男に大事な妹を託すとは思えないわよ」


 グラツィアの言葉にエマは無言ながらも同意として縦に首を振る。

 そしてそんな彼女が口をつけるエールは四杯目に突入していた。


「それこそ殿下くらいいい男でないと勝てませんって」

「アナタの中で殿下の評価どれだけ高いのよ…あと飲み過ぎじゃない?」

「私ザルなんで大丈夫ですよ。でもやっぱ殿下はすごいですって、イケメンで背高くて王子様ですよ? この国で敵う男なんかいませんって」

「そんな王子様と一緒にいるリリーナ様もお姫様みたいですよね。リリーナ様って本当に綺麗だし…本当に物語みたい」

「お似合いだよね〜あの二人。見てるだけで理想が高くなるよ…」


 大きなため息をつきながらエールを流し込むエマ。対してソフィアはすっかり記憶を振り返りながらリリーナたちの関係性に想いを馳せていた。


「ディードリヒ様といるときのリリーナ様って、キラキラしててさらに綺麗ですよね!」

「たまに『女の子の顔』してるよね、リリーナ様」


 ディードリヒは時折店に顔を見せることがある。要らぬ混雑を招きかねないので頻度は多くないが、付近を通る用事などがあるとリリーナの顔を見るために顔を出し、少し会話をしてから鮮やかに去っていく。


「ねぇねぇ、ワタシ思いついちゃった」


 エマとソフィアの会話に何か思いついたのか、グラツィアがにやりと笑い始める。


「なんですか急に笑ったりして」

「リリーナ様から新作の案について訊かれてたじゃない? それについてなんだけど」

「なんですか?」

「リリーナ様と殿下の甘〜い空気をイメージした香水なんてどうかしら?」


 得意げに笑うグラツィアに、エマが納得したように眉を顰めた。


「それはまた…若い子ウケしそうですねぇ」

「でしょ? 文字通り甘い恋をイメージしたものなんだけど、コロンで出すのはどうかしら? 初デートで男の子に会う時印象を良くしたいな〜なんて子たちによさそうじゃない?」


 香水と一口に言っても、香りの強さや効果時間などで区分が存在している。コロンは最も薄い香料の割合なので香りも強くなく、効果時間も短い。確かに相手に会った時の第一印象を良くするのには向いているだろう。


「甘い香りにするならバニラですかね?」


 二人のやりとりを聞いていたソフィアがまず提案する。


「リリーナ様にバニラってイメージがないわよねぇ」

「なら薔薇とか?」

「薔薇だと派手になり過ぎちゃう感じしません?」

「んー、カモミールとかどうですか?」

「アリかもしれないわね」


 一先ず出てきた案に、ソフィアは少し考え始めた。だがそこまで間を置かず次の提案をする。


「じゃあカモミールで柔らかい印象にして、アイリスでリリーナ様の…貴族っぽさみたいなのを持たせるかどうですか?」

「いいわね、それ」

「でもそれだと“恋”って感じ薄くなりそうですよね…」


 話し合いが始まったはいいが、案が出るばかりでイマイチ纏まらない。結論が出るまでは難航しそうだ。


「“リリーナ様”を表現するか“恋”を表現するか…どっちかしかできなそうね〜」

「うーん、こういうときおにいがいてくれたら楽なのかなぁ」

「今回注視するところは“恋”じゃないですか? リリーナ様と殿下のあの空気を表現するって話なわけですし」


 エマの言葉にグラツィアは頷いて同意する。


「それもそうね、ならとことん甘くちゃいましょ。あの二人ってば揃うと砂糖をぶちまけたフォレノワールより甘いもの」

「そうですか? あたしはなんかお貴族様なんだなぁって綺麗な感じに見えますけど…」

「ソフィアちゃんはそのままでいいよ。大人の目は汚いからね」


 エマはそっと、優しくソフィアの頭を撫でた。ソフィア本人はエマの言葉が理解できていないようだったが、ずっとその純粋さをもっていて欲しいと思いながらエールに口をつける。


 エマから見ても、リリーナとディードリヒが揃うとグラツィアの言った通り甘ったるく見えるのは事実だ。

 一見なんでもない会話をしているのはそうなのだが、互いしか見えていないのも明白なので要件があった際にとても話しかけづらい。

 ディードリヒが長居しないからいいようなものの、もしそうなったら混雑以外でも業務に支障をきたしそうだ。


「一回話戻しましょうか。あまぁい香っていうと、やっぱりココアとかバニラがわかりやすくはあるのかしら?」

「お菓子っぽい感じがいいか、お花っぽい感じがいいかにもよるかも…」

「冬の期間限定で使ったベリーは避けたいところですよね〜」

「それを言ったらバニラも同じじゃない」


 三人の会議は続いていく。

 なんとも盛り上がりつつある新商品会議だが、リリーナがこの案の中身を聞いた時何を思うのだろうか…。


はい、久しぶりの五千文字バーストクソ長回でしたね

この話はあくまで閑話休題であって、二回に分けて読みたいかと訊かれたら個人的には頭を捻るな…と思ったので一塊全部上げることにしました

お時間忙しい中普段の私の上げる話の長さの感覚で読み始めてしまった方には申し訳ないです

番外編が五千文字ルールの範疇に入らないのも基本的には似たような理由ですので、今後も番外編はまとめてあげます、ご了承ください


汚い大人(酒的な意味で)と弁えた大人オネェと純粋な少女(鈍感)って感じでしたね

ソフィアちゃんに声をかけてきてくれている男の子はソフィアちゃんのどこが好きなのか、割と気になるところです。でもソフィアちゃん料理も裁縫もできて仕事もバッチリ、更には明るくしっかりものなのでもう少し大きくなったらもっとモテるんじゃなかろうか。設定的にはちょっと可愛いクラスの女の子、くらいのイメージなので容姿も文句なし


エマさん、番外編を読まれた方ならわかると思うのですが、本編のみだとちょっとわかりづらいかな

簡単に言うとヴァイスリリィの店員さんです。趣味はお酒を飲むこと、基本的にザルでエール(要するにビール)が好き。お酒を美味しく飲むために働いています。実家に仕送りはしていますが、実家も実家で農業で収入は安定してるので貯蓄してくれと言って送っています


リリーナ様のあまーい恋の香水ですって

彼女の恋は…なんでしょうね、砂糖がぶちまけられてるだけの焦げたガトーショコラみたいな感じなので、一見確かに砂糖吐けるくらい甘いしそういうシーンもありますが、その下に隠れてるのは焦げです焦げ。なんなら炭

その炭ごと食べてしまえるのがリリーナ様というだけで


「面白い!」と思ってくださった方はぜひブックマークと⭐︎5評価をお願いします!

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