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ある香水店の店員の目線


 

 

 皆さんどうもこんにちは。

 私の名前はエマと言います。貴族ではないので苗字はありません。


 私が何者かと言いますと、私はリリーナ・ルーベンシュタイン様がオーナーを務めている香水販売店“ヴァイスリリィ”に勤める店員の一人です。


 本日は皆さんの知らないヴァイスリリィの皆さんについて、私の主観で紹介していきたいと思うのですが…私が皆さんにどう語りかけているかは、内緒ってことで。

 

 ***

 

「おはようございます」


 朝九時半に出勤。

 ヴァイスリリィの開店時間は午前十一時。平民のお店より開店時間が遅いのは、貴族の方の生活サイクルに由来しているとか。


「おはよう、エマちゃん」


 店内に入ると既にグラツィアさんが既に着替えを済ませて中にいる。坊主に近い短さの髪にちょび髭が似合う方だけど、仕草が女性っぽいのは趣味だなんだとか。詳しい話までは聴いたことがないけど。


「グラツィアさん、いつも早いですよね」

「そうかしら? 着替えを見られるのが恥ずかしいだけよ」

「あー、なんとなくわかる気がします」


 このお店にはもう一人男性店員がいる。そこから考えると、まぁ同性でも見られるの恥ずかしい…のはわかるかも。

 そこに背後から、またカランコロンと鐘の音が聞こえる。振り向くと、私なんかよりずっと大きな男性が中に入ってきた。


「おはようございます」

「おはようございます、バートンさん」

「おはよう」


 男性の正体はバートンさん。私の同僚、と言うのが正しいと思う。

 私より遥かに大きな身長のせいでドアはいつもスレスレで、さらに筋骨隆々な体の威圧感はまぁまぁ凄いんだけど…糸目の目元はころころ表情を変えるし、話してみるとそこそこお喋りでいい人だ。


 あとはまぁ、グラツィアさんも同僚といえば同僚…少なくともここの開店時からいる人に間違いはないんだけど、彼は実質店長と化してしまっているので、立場が少し違う感じがする。


「バートンもきたし、エマちゃんも着替えてらっしゃい」

「そうします」


 店の奥にあるロッカー室でさくっと着替えて売り場に出て、まずやることは掃除。

 基本的に貴族の人って使いの人を寄越してこっちに購入したい商品のリストを渡し、それを店員である私たちが揃えて代金と交換…という流れが多い。けど、やっぱり自分の目で商品を選びたいお客さんも少なくないので、店内の清潔さは欠かせないということ。なので週一回の休店日を除いて、毎朝掃除をする。


 掃除の他にも朝の在庫チェック、レジの管理など…分担してやっているにしては時間がかかるもので、そこに今日全体の流れとか、職人兄妹が来る時間とかの打ち合わせをしていればあっという間に開店時間だ。

 店のドアにかけられた札を“Open”に切り替える。かといってすぐお客さんが来ることは珍しいけど。


「いらっしゃいませ」


 開店して、三十分くらいかな。まず一人目のお客様を迎える。このお客様は初めてみる顔だ。

 かといって最初から無闇に声をかけたりはしない。私たち店員は必要なことをこなしつつ、お客さんを観察して、困っているようなら声をかけたり、お客様からの質問に答えたりするのが役目。オーナーであるリリーナ様からそういう接客をするように指示されている。


 基本的にはお客様の自主性を重視した対応が求められているということだ。でも確かに納得できる。

 最初から買うものが決まってる人は使いを寄越したり自分からこちらに声をかけたりして、こっちがなにもしなくても商品を購入していくもの。

 私たち店員とお客様では立場が違うし、無闇に声をかけるものでもないと思う。


「あの…」


 店内をうろうろしつつズレた商品の調整なんかをしていると、控えめな声をかけられた。振り向くとさっき入ってきたお客様の姿がある。


「お困りでしょうか?」


 できうる限り優しく声を返す。

 初めてのお客様は特に丁重に扱った方がいい。こちらの態度一つでリピートしてくれるかどうかが決まるのはもちろんなんだけど、香水に対して知識のないお客様も少なくないから。


 この店で勤めるにあたって、何より大変だったのは商品の説明ができるようになることだった。

 私は好んで香水をつけるような人間でもなかった、と言うより香水というものは高価な商品だというのが一番大きい。安価なものでも銀貨を必要にする香水は、高いと何十枚という金貨を求められる。平民には縁がないのが当たり前。


 この店は給金が良い分、正確で柔軟が対応が求められた。だからリリーナ様が気を遣って開店前から研修を受けさせてくれたんだけど…店で扱う商品を勉強するだけでも大変。縁のない代物をいきなり二十種類以上覚えて、しかも自分の感想が言えるようになれ、なんて…軽い気持ちで面接に応募したことを後悔したのを今でも思い出せる。

 でもまぁ、頑張った甲斐を感じるくらいには、ここは待遇も給金もいい。


「えっと…この“コロン”というのは、香水ではないの?」

「コロンも香水の一種です。香りの強さや効果時間で種類がいくつかございます」

「じゃあこれは…?」

「こちらの商品もコロンになります。効果時間は長くても二時間程度ではありますが、優しく香り扱いやすいという利点がございます」

「香りが知りたいのだけど、サンプルなどは…」

「飾られている商品は全てサンプルとして香りを確認していただけます。横に置いてありますコーヒー豆の入った瓶は残り香をリセットするためのものですのでよろしければご活用ください」

「…どう使うの?」

「瓶を開けて、軽く香りを嗅いでいただければ効果が出るものになっております。難しいことはございませんのでご安心を」


 求められない回答はしない、接客を押し付けないというのはこの店の基礎だ。あくまで店員はお客様をサポートする立場に過ぎない、というのがリリーナ様から教えられたこと。


「ありがとう」


 お客様はそう残して店内を見回るのに戻って行った。時折気になった瓶の蓋を開けては香りを確かめているので、私の説明は伝わったみたい。


 また店内を見回すと、バートンさんが息を潜めて品出しをしていた。

 バートンさんは週三日勤務で、それ以外は平民街の図書館で働いているらしい。司書としての稼ぎだけでは大変なのでここでも働いてるとか…。


 ここでは男性向けの商品も多く扱ってるので、「女性だけの店にはしたくない」とリリーナ様が採用したって聞いてる。ただそうなると、グラツィアさんはどっちの扱いなんだろう…?


 まぁそれはともかく、バートンさんはガタイがよく背も高いので女性を怯えさせないよう静かに過ごしていることが多い。でも男性が店を訪れると対応していることが多いので、やっぱり同性の方が話しかけやすいのかな。


 売り場には今私とバートンさんしかいない。グラツィアさんは予約や商品の取り置きを注文してきたお客様の手紙を確認しているところ。

 グラツィアさんが実質的な店長と言えるのはこういうところもあって、リリーナ様と何かしら話し合ってるのもよく見かける。


 店内は常にある程度見回るよう言われているので、暇な時は怪しくない程度に店内をぐるぐる周っていることが多い。大きくない店なので見回ってるだけでトラブルを見つけやすいし、お客様に声をかけてもらいやすい気がする。

 正面入り口のドアを通りすぎた辺りで、またカランコロンとドアにつけてある鐘が鳴った。


「いらっしゃ…あ、お疲れ二人とも」


 ドアから入ってきたのはアンムート君とソフィアちゃんの兄妹。ここのオリジナル商品を一手に引き受ける職人兄妹で、従業員のみんなの弟分、妹分って感じ。


「お疲れ様です、エマさん」

「おつかれさまです!」

「グラツィアさんは奥だから私から後で伝えておくね。バートンさんにだけ挨拶してあげて」

「わかりました」

「はーい」


 バートンさんのところに向かう兄妹を見送って、壁にかけてある時計に目を向ける。時間は昼過ぎ、確かに二人がよく来る時間だ。

 兄妹は基本的に昼過ぎに来ることが多いけど、絶対ではない。詳しくは知らないけど、ソフィアちゃんが言うには材料を業者から受け取る時や、原料の仕込みが多い時は私たちより早く来てる時すらある。私たち接客担当にはわからない苦労がありそうだ。


 兄妹が来てから少し経って、お客さんが増え始める。これもいつも通り。

 こうなってくるとバートンさんは予約商品を受け取りに来た使いの人の対応が増えてくる。そして私は常に接客。特に取り決めをしたわけではないけど、自然とこの形になっていった。


 隙を見て裏で作業をしていたグラツィアさんをランチに行くよう促して、彼が帰ってきたら交代で私もお昼に向かう。この時間にお昼に行くと店が空いてて気軽なんだよね。お酒は…今日の営業が終わるまで我慢だ。


 あ、そういえば今日はリリーナ様が来るってグラツィアさんが言ってたような。大体あの人来るの三時過ぎとかだから…帰ったら居たりして。

 

 ***

 

「お疲れ様ですわ、エマ」

「お疲れ様です、リリーナ様」


 帰ってきたらやっぱりリリーナ様がいた。交代で休憩のためバートンさんに声をかけ、グラツィアさんと話し終えたのか店内を軽く見渡すリリーナ様に声をかけられる。


「エマ」

「なんでしょうか?」

「体に不調などはありませんか? 何かあれば知らせてもらえれば対応しますので」

「問題ないです。お酒が美味しいですよ」

「飲酒はほどほどになさい…」

「あはは、冗談ですって」


 嘘だ。今日もお酒は絶対に飲む。

 エールが私を呼ぶ限り、飲まない日はない。


「店内に不審などはありませんか?」

「いつも通りです。グラツィアさんやバートンさんも見てくれてますし」

「そうですか。エマが一番店内を見てくれていますから、頼りにしていますわ」

「ありがとうございます」


 リリーナ様はいつもこういう感じだ。週に一回は絶対顔を出して、多いと毎日みたいにきてくれる。ただ体が弱いのか、時折一週間以上来ない時もあるので、その時はよく侍女…だっけな、まぁとにかくリリーナ様のお付きの人が代わりに様子を見にくることが多い。


 そしてリリーナ様は私たち従業員をよく見ている。というか、少なくとも私はよく見られてると思う。店内を一番ぐるぐる見て回って接客してることが多いのは事実だし、以前接客が丁寧だと誉めてもらった。


 他にもバートンさんやグラツィアさんを誉めてたり、かと思ったら私とグラツィアさんがこっそり経費で落とそうとしたお菓子とか化粧品がバレたこともあるので…やっぱりよく見ているとおもう。


「ところで…以前クレームが来たと聞いているのですが、詳しく聞いても?」

「あぁ…」


 そういえばあったな、そんなこと。

 前いた職場じゃクレームというか、諍いとか多かったし忘れグセがついちゃってるんだよな。


「“買った商品の瓶が割れていた”と直々にクレームが入りまして。ただそのお客様はこちらで顔を覚えていた方で、直接お買い上げなさっていたことを確認していたのでお帰りいただきました」


 原則的に当店で買われた商品の交換や返品は行っていない。これは店内の壁にも張り紙されていて、大口のお買い物をしたお客様には直接言うようにも言われてる。

 かといってクレームがなくなるわけもなく…時折難癖つけにくる客も居たりして、そういう時はまず私が話を聴いて、グラツィアさんかバートンさんにバトンタッチ。お客様の態度やクレームの内容で決まる。


 リリーナ様がいると基本的にリリーナ様が対応することが多い。責任者だからか、率先して対応してくれるので頼りにはなるけど…その分なんかハラハラするんだよね。リリーナ様ってほら…お人形みたいだからさ。

 …って、私も思ってたんですよ。


 少し前に、リリーナ様に手を挙げたやつが居て、その日はバートンさんも休みで、私は勿論戦えないしグラツィアさんが前に出ようとした時のこと。

 振り下ろされた平手の手首を鷲掴みにしたリリーナ様がそのまま相手の腕を捻り上げたのを、私たちは確かに見た。


 正直呆然としたし、その後リリーナ様が「警察を呼ぶ」と言って毅然とした態度で居続けた結果相手は情けないセリフを吐き捨てて帰っていったので、リリーナ様って…強いなって。

 何をどうしたら、ドレスの似合う人形みたいな女の子があんなに強くなれるんだろう。


「ですが、私からでよかったんですか? グラツィアさんに訊いたほうが細かい話ができそうですが…」

「グラツィアは今日は忙しいようですから、ひとまず話だけでも聞いておきたかったのです」

「そういうことでしたか。時間があったらグラツィアさんとも話してください、その方が詳しいと思うので」

「勿論です」

「あぁ、そうだ。今日は工房に顔を出して行きますか? 必要なら声かけに行きます」

「いいえ、今日はそこまで時間がありませんので…エマ、お客様がお困りですわ」

「! すみません、行ってきます」


 本当に、リリーナ様って周りをよく見てる…そう思いながら慌ててお客様の対応に急ぐ。

 かといって走ってはいけない。そんなに広い店内じゃないし、何より優雅じゃないと言われた。

 

 ***

 

「っはー! 最高!」


 キンキンに冷えたエールを一気飲みする瞬間のために私は働いてる。なぜならお金がなければこの瞬間は訪れないからだ。


 そういう意味では本当に今の職場は恵まれてると思う。この間の感謝祭の後なんかボーナスが出たしね。嬉しくていいワインとチーズを買った。

 その分忙しかったけど。


「エマ、本当にエールが好きだよな」


 そう言って目の前でウイスキーを飲んでいるのはバートンさんだ。私たちは時折飲みに行ったりする。

 本当はグラツィアさんが経営してるバーにも行きたいんだけど…行くならおしゃれしたいな〜なんて思って時間だけが過ぎてるので、諦めた方がいいような気がしてきた。


「エールとキャベツの酢漬けにお肉があれば最高。命に感謝できる」

「はは…その見た目からは想像もできないな」

「そう?」


 確かにお店の雰囲気を崩さないように、髪は敢えて長くして整えてるし、化粧も貴族の人ほどとはいかないけど気を遣っていいやつ選んではいるけど。


「なんか…まぁ、エールって感じはしないな」

「飲まない方がいい?」

「いや、いいよ。慣れた」

「そう? じゃあいいわ」


 それだけ残してジョッキに残ったエールを飲み干す。新しいものを通りすがりの店員さんにお願いして、キャベツの酢漬けに手をつけた。口の中がさっぱりで、酸っぱい。ここにお肉を入れると肉汁をより感じてる気持ちになって最高なのよね。


「そういえば、ずっと訊きたかったんだけど」

「なんだ?」

「バートンさんって、なんで鍛えてるの?」


 そういえば訊いたことなかったな、程度の質問。正直彼とはもう何回かこうして飲みに行っているので、お店の話が出てこないと話すことがなくなる時がある。

 私としてはそれはそれで気にならないし、なんとなく過ごしやすいからいいんだけど、かといってせっかく同じ場所にいるのに話をしないのも勿体無いかな、なんて。

 なのでそろそろ個人的な話に踏み入ってもいいと思うのよね。


「本が重いからさ」

「…それだけ?」

「そうだよ。昔腰を壊してね、それから鍛えてるんだ」

「あー…そういうこと」


 司書ねぇ…私は詳しくないけど、本って重いし大変そう。


「じゃあ俺からも。エマはどうして今の店に?」

「そりゃ簡単、前の職場は給金と苦労が見合ってなかったから」

「前の職場はどこにいたんだ?」

「糸を作る工場よ。ただ、管理者がいい加減でクレームも多かったし、何より人間関係最悪で九時間は工場にいるのよ。耐えきれなくて辞めちゃった」


 そういう意味でも、今って恵まれてるなぁ。大きな問題もないし、リリーナ様は頼りになるし。お給金は私の人生の最高額だしね。

 休憩含めて一日九時間もやってられない工場で働かなくても食べていけるのはありがたさしかない。


「とんだ職場もあるもんだな」

「世の中そんなのばっかよ。私も結構転々としてるし」

「大変だな」

「田舎で畑やるよりいいと思っただけよ。帰るにしても後五年は後がいいわね」

「『絶対やらない』とは言わないんだな」

「畑が嫌いなわけじゃないのよ。ただ寄り道しない人生が嫌だっただけ」


 実家の畑も楽しくないわけじゃなかった。ただそれだけで人生終わりにするのが嫌だっただけ。ついでに言えばそうね、都会で結婚相手でも見つけて帰れたら最高かしら。周りの事情だけで適当にあてがわれた男と結婚するのは流石に嫌。


「随分と変わってる、って言われないか?」

「どうかしらね? まず訊いてきたのがバートンさんだけだからわからないわ」

「そういうものか?」

「私に訊かないでよ」


 三杯目のエールを流し込みながら眉間に皺を寄せる。安いエールのいいところは何杯飲んでも気兼ねなく美味しいこと。


「俺は今の人生気に入ってるが、お前の人生は起伏が激しそうだ」

「なにそれ。自分の人生は穏やかみたいな言い方」

「実際穏やかだ。学術院の卒業は苦労したがな」

「わぁ…インテリ〜」

「お前がワイルドすぎるんだよ」


 学術院なんて、私の人生で後何回聴くかわかんない言葉だわ。勿論悪い意味で。


「へーんだ。私だって田舎に帰ったら穏やかよ」

「帰るような女に見えないが」

「失礼ね」

「失礼なことが面と向かって言える程度には、お前と飲んできたつもりだよ」

「…」


 言い返せない…。

 でもなんかその言い方は、ずるいように聞こえる。


「さて、俺は酒もないし帰る」

「あ、待って私も後一口」

「じゃあ早くしろ。今日は奢ってやるから」

「え? なんで?」

「気分だよ」


 後一口だったエールを飲み干して席を立つ。

 冗談半分かと思っていたら本当にバートンさんがお会計を全部代ってくれた。

 …まぁいいか。こういった厚意はありがたく受け取っておこう。


「今日はありがとう、私も帰るわ」

「送る。早く行くぞ」

「またぁ? そんなことしなくても平気だって」

「じゃあさっきの会計払うか?」

「なにそれずるい! バートンさんが奢るって言ったんじゃない!」

「そういうことだ。諦めるんだな」


 バートンさんはそれだけ残すと勝手に歩き出してしまった。慌てて追いつくけど、毎度毎度私はなんだと思われてるんだろう?


「子供じゃないんだから…」

「なんか言ったか?」

「なんでもない! 明日休みなの羨ましいなって言ったの!」

「それは自分のシフトで調整してくれ」


 バートンさんはそうやって呆れたように笑う。

 私はその表情になんだかムカついて、脛でも蹴ってやろうかと思ったけど思いとどまった。大人だからね。

 全く、何度も帰り道送ってもらったら今度は私が奢らないといけないじゃない…そう思いながら彼の隣を歩き出した。

 

 

 

 

 

 

                  終


エマさんの登場でしたね

エマ、バートン、グラツィアに関しては登場頻度は未定…って感じですね。出せそうなら出しますが、キャラが増えてきちゃったのである程度巻によって優先度が上下しやすくなるキャラクターだと思います


エマは肩甲骨を超える程度の茶髪をハーフアップにして、薄く化粧をしています

目元は可愛らしい、女の子らしい丸い感じで、ちょっと美人めだなぁくらいの見た目です

そういう女の子がガバガバ酒飲んでるの漢らしくて好きです

ちなみに彼女はザルなので酔いません。肝臓は基本的に悲鳴を上げかかっています

健康に生きてくれ


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