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クズの異世界転生  作者: 中二病
第3章
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第22話 最悪な目覚め

「クッ……あぁァァァ……………ハァ〜〜」



朝の目覚めは最悪だった。


神や天使なんていう信用のならない人間と話さなければならない状況になり、挙げ句に天使なんかと一緒に暮らさなければならないのだからこんな不幸が他にあるだろうか?


きっと前世であれば……いや?今世でもか?ちょろっと見だけで正義だ悪だを判断する人間がいるからな……物事を判断するにあたり情報をろくに調べもせず自分にとって都合のよい情報をとりあげ騒ぐ人間が前世今生関係無く一定数いる。


その点でいけば………



「なんですか?アレス様、私の顔をじっと見て」



「ハッ、あ、いや、なんでもない」



こいつは外見は中学生から小学生高学年にも見えるかな?ってぐらい幼くしかもとても容姿が美しくその上愛嬌がのある顔立だ……。

きっと僕がこいつを批判……いや?恐怖ゆえに一方的に遠ざけたら僕の事情なんてなにも聞かずに一方的に非難されるだろう……。


……しかしながら恐怖の感情とは別に純粋にこいつの考えには賛同できない部分があまりに多すぎてその上、こいつやこいつの仲間は自分の信じる正義のためなら人を殺すことを躊躇わない気がする。


この場合なにが一番怖いってもしも僕が自分の身を守るためにこいつを殺した場合、あくまでも僕の予想だが十中八九、僕がどんな理由でこいつを殺そうが死刑になるかマシなものとしては終身刑があるなら終身刑、一番良くて無期に近い有期刑になるだろう。


たいしてこいつが僕を殺した場合、相応の理由があるのなら、さすがに重いのではないかと思われながら判決としては15〜18年ほど理由が特になく殺した場合、死刑か終身あるいは無期に近い有期のどれかだと思う。そもそもこいつあきらかに数百年は生きてるだろ?なんなら数千歳かもしれないし………いや…この話をしても仕方がないか……とにかく僕はなぜかこいつが怖い、理由はわからないが警戒すべきだと感ではあるがそう思う。



「先ほどからずっと黙ってどうしたのですか?」



「昨日いろいろあったから今後どうしようか考えてるんだよ」



「そうですか」



は〜、とりあえずこいつはどうでもいい自分の考えを頭でまとめよう。


こいつにかぎらずだがどうにも女子供はか弱いと思っている人間が多いように思う。子供はわかるが女性がか弱いってこいつのどこがか弱く見える?まぁいい……どちらにせよ生き延びるために努力しなければならないのは変わらない、まーこいつらが勝手に行動に制限をつけてくれたお陰でどうにかする難易度がくっそ難しくなったが……。



「まー、最悪生き延びるために大切な人間とか僕自身以外すべて見捨てればいいか……」



「はっ?今なんと?弱者を見捨てる?」



あっ……口に出してたか……仕方がないこととはいえどうも部屋に他人がいることが転生してからあまりなかったからなれないな……しかし露骨に苛立った顔で見てきやがる、わりかし現時点でも命がけだってのに他人事だと思って呑気なもんだよ、本当に……。



「そんなに気に入らないのならあなた方が弱者を救えばいいじゃないですか?それともなんですか?僕が弱者を助けなければ君らは僕を切り捨てますか?勝手なもんですね、ろくに助言や助力すらせずそれでも全てを助けろですか?いやはや羨ましいですね神様ってのは人が死にものぐるいでやっるのにある程度力を渡したら手すら汚さず気に入らなければ後ろから野次飛ばしてりゃいいんですからこんな楽な商売ありませんよ?そんなに気に入らないなら僕のこと切り捨てるなり殺すなりすればいいでしょ?これ以上どうしろって言うんですか?僕みたいな凡人にはこれ以上はどうにもできませんよ?」



僕は開き直って天使にそう聞いた。



「いや……切り捨てるとか殺すとかそんなこと一言も言ってませんし……ただあのいい草はないんじゃないかなと思っただけで……あなたが頑張ってることは私もしっかり理解してるつもりですよ……」



本当に苛立たしい……こいつの言動も確かに苛立たしいがそれ以上に僕自身の言動がもっと苛立たしい……こいつに暴言を吐いて正論はいた気になってスッキリしている僕自身が何より醜く同時に反吐が出る。



「クーストーディア殿?でいいかな……申し訳ない言い過ぎた。僕もできるだけ多くの人を助けたいとは思ってはいるが僕だけではできることに限界があるんだ」



クーストーディア殿にそう、謝罪した。



「いえ、こちらこそ申し訳ありません。完璧を求めたところで難しいことは知っていたはずなのですが……」



「双方、共に悪かったということで仲直りの握手をしない?」



「………はっ……、わかりました、仲直りしましょう、私のことはクーストーディアと呼び捨てでお呼びください」



そういう感じで僕とクーストーディアは仲直りした。


今、僕はどんな顔をしているだろうか?しっかり仲直りできて嬉しそうに、安心したように笑えているだろうか?顔は引きつていないだろうか?少なくともクーストーディアは安心したように笑っているから僕もしっかり笑えていると信じたい。


話は変わるが今日、話して確信したことがある、僕とクーストーディア、天使は心の底からの理解は双方、一生できないだろうということだ。

こいつ一人とすら理解し合えない僕はたぶん一生、誰とも理解も心からの信頼もできないまま生きていくだろう。


まー、いい僕は僕の信じる道突き進むだけだ。その道が僕にとってどのような道であろうとも。






ただ1つ願ってしまう、どこかで自然と僕自身が変わり、誰でもいい……誰かと僕の進む道が交差し共に歩ける日が来ることを願う………。

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