表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/44

ダンジョン探索翌日

朝目が覚めると、体が動かない。昨日あんなに動き回っていたのが嘘のようだ。

昨日の夜ダンジョンから出てからも全然異常はなかったというのに。今は体全体が痛い。

全てステータスのおかげだと理解しているつもりだったが、ここまで地上に戻ってきたときに反動が来るとは思っていなかった。ダンジョン最高と思っていた昨日までとイメージが一気に変わった。

現状を荒木にメッセージで伝えると


「ですよねー、ダンジョン初回であれだけ動き回ってレベル上げてやってたらそうなりますよ。」

「わかってて、今日もダンジョン行こうって誘ってたのか?」

「もちろん。ダンジョンに入って体が作り変えられて今痛みが激しいんですよね。ただ、このまま普通に休むだけじゃ1週間くらい痛いままですよ。体を動かすことで回復が早くなるんですよ。アクティブレストってやつです。あとレベルが上がれば体も強くなりますからね。というわけで今日も行きますよ。」

「鬼、悪魔、体動かないと言ってるのに、、」

「だから、このままだと明日からの仕事にも支障が出ますよ。辛いのは今だけです。今頑張ったら今後どんどん楽になりますから、がんばりましょう。」

「わかった、今日はがんばります。よろしくお願いします。」


年下の女性に飴と鞭を使い分けられ、納得させられる30間近の俺であった。


「いででで、やっぱりめちゃくちゃ痛え。」


涙目になりながら、準備をする。朝食はタンパク質多めで、ベーコンエッグとトーストとコーヒー。食後にプロテインを飲む。体が作り変わっているのでとにかく、その材料を摂取することを荒木に勧められた。

少し動いていると体の痛みにも慣れてくる。


パジャマからダンジョンジャージに着替えて、リュックに水とプロテインバー、あと昨日のポーションを入れて家を出る。


集合時間にはまだ早いが、ダンジョン協会に預けた武器の引き取りなどがあるので出発するとする。

ダンジョン外で武器を持つと普通に法律違反となるため、封印処理をして持ち出すか、協会に預けるの二択となる。封印処理は時間がかかるため、同じダンジョンに潜るのであれば、協会に預けるのが通常だ。別のダンジョンに挑戦するときは、武器も移動させる必要があるので封印する。


今日は無茶しないとは言っていたが、荒木のことだ。気分次第で変わるだろうなと思いを馳せながらダンジョンへ向かうのだった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ