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ゴブリン狩り

結果的に3体同時はギリギリ勝てた。

1体目を牽制して2体目を倒している時にフリーの3体目にタコ殴りにされた。そこで生まれた隙に乗じてボコボコにされた。なので、攻撃を槍をしのぎながら、殴られているのを我慢しながら1体ずつ倒していった。

HPを確認すると10まで減っていた。かなり持っていかれてますよと荒木に言うとポーションをくれた。今回はサービスらしい。5000円くらいするのに。


「今まであまりに余裕そうだったので、一回ピンチになっとかないといざピンチになった時に対応が出来ないじゃないですか。もっと敵が強くなったらこんな練習してたら危ないし、レベル上がるとピンチになりづらくなるし。さっきダンジョンで上手くいったらとか言ってたので、甘くないということは知っておいてもらわないと後で困るかなと。」


そういえば、荒木は決して甘くないことを忘れていた。ここまで、緩めだったからいけるかなと思ったが、一気にキレたらしい。


まず最初に俺が下調べをあまりしていない事に、その後荒木が言うように回復魔法より先に体力上昇を取得したこと、その上でダンジョン探索を本業にすると言ったことで舐めてるのかとキレた。下調べしてないのと調子乗ってダンジョン探索者本業にすると言ったのは悪いとは思うが、体力上昇を取得するときに一応荒木には一旦狩り効率上げるためにこっちとるよと一言言っていたのに。


色々考えて結局気に入らないかったらしい。あと急にキレるのやめて、その度言って、その時一回飲み込まなくていいから。流石にボコボコな俺を見てちょっとかわいそうになってポーションはくれたらしい。まあ、負けてたら根性ないとみなされて今後一緒に探索することなどはなかったんだろな。


ポーションを飲むと一気に体の痛みがひく。すげーポーション体力も全回復している。


「じゃあ、この反省を活かして戦っていきますよ。まだ時間はあります。それともこれで終わります。」

「戦わせていただきます。」


今完全にダンジョンでの上下関係が決まった。ダンジョンでは強いものこそ上だ。

その後もゴブリンを無心で狩った。全体を広く見ることを意識して、1体だけに集中しすぎたら終わるということをボコボコにされて学んだ。集中する範囲を少しずつ広げていく。見るべきポイントがわかってきた。


命をとられるのが怖くて武器の動きばかり見てしまっていたが、その武器を動かしているのは相手だ。相手の動きだしを見るということだ。そして、スキルについてもわかってきた。


初級槍術でいうと槍の動かし方は理解できてきた。スキルの槍術は槍を使おうとすると体が勝手に反応して動かせるようになる。だが、それだけでは細かい制御が出来ない。狙いの正確さや避けながら攻撃したりの応用が効きづらい。あくまでも初級槍術だからの可能性もある。他に回避とかのスキルを取得すると避けながら攻撃も出来たりするのかな。これに関しては仮定である。


通常意識して使えるようにして、その後自然に動かすことができるというのが通常の武術の習得の流れだが、それを一足飛ばしで自然に動かせてしまうから、細かい調整が出来ない。というわけでゴブリンを練習台にして戦う。戦う。


「これ、どれだけ倒したらレベル上がるの?」

「もう根を上げるんですか?それで探索者になるとか言ったんですか?」


また怒らせると怖いから聞かないでおこう。こういう時は大人しくしとくに限る。でも、すでに前のレベルアップから30体くらい倒している。そろそろレベル上がりそうな気がするが。


「そんなに怖がらなくていいですよ。あのタイミングでは早すぎましたね。まだ複数の戦いに慣れてなかったのに。あと30体くらいでレベル上がると思いますよ。課金すれば会員証で経験値とかも見れるようになりますがまだ必要ないと思いますよ。」


確かに今のところ必要なさそうだな、高ランクの探索者には必要そうだが、その機能つけるだけで10万円するので、その金額出すなら道具とか装備をまず揃えるな。あと30体であれば戦闘に慣れてきた今なら2時間でいけるか。


結局現実でもゲームと同じように派手な戦闘ではなく、レベル上げの作業が必要になるんだな。派手な戦闘してたらすぐに死にそうだし。俺レベル上げ超好きだからいいけどね。


そんなわけで戦い続け、槍の技術の向上とともに手の感覚がなくなってきたなと思っていたらレベルアップした。






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ずっと気になってたけど、これ初めてってすごいな。。。 めっちゃくちゃ面白い
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