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6階層

週末、ダンジョン探索の準備にも慣れてきた今日この頃。

颯爽とダンジョンへと向かう最中、荒木と遭遇した。


「おはよう、今日は6階層にチャレンジでいいか?」


「そうですね、なんなら7階層くらいまで行ってもいいかもしれないですね。」


「6階層からはモンスターの強さが一段階上がるから、通常安全マージンをとって少しずつ進むと調べてたんだが、一気に行くのか?」


「ここに安全マージンがいるじゃないですか。」

荒木が自分を指差してそう言う。


「確かにこれ以上ない安全マージンだったな。」

「そういう訳なんで、今日もガンガンいきますよ。」


今回からは5階層の奥まで移動できるから、6階層にいきなり挑める。


「やっぱり便利だよな、これ。」

「酔わないならそうですよね。」


6階層について体調がいきなり悪そうな荒木である。これは果たして安全マージンになるのか。


「ちょっと体動かしてきますね。」


荒木は6階層からの魔物であるオークに向かっていき瞬殺していく。


「全て急所を狙ってやがる。」

「中田さんもこれくらいはできるようにならないといけないですね。というわけで、行ってらっしゃい!」


残ったオーク一体の前に押し出される。やはりここまでの魔物とは違い威圧感がある。身長150cmほどだが、ガタイが良い。恐らく体重も100kgは優に超えるであろう。格闘技や武道において体重というのは大きな意味を持つ。それはもちろんダンジョンの中でもだ。身長170cm体重65kgの標準体型の俺にとってはこの体重差は致命的だ。武器は俺と同じく槍を使っている。

そして何より猪のような顔で二足歩行している違和感が半端ない。




「真正面からはやり合わず、まずはこれだ。」


手始めにファイアアローを確実に当てれる距離まで近づき放つ。


「やったか。」


「いや、それは死亡フラグ。」


実際にオークの体には小さな傷しかついていない。恐らく10発くらい当たってようやく効き出すくらいか。


「ならば10発当てるまでよ。ファイアアロー!!」


10本は流石にまだ一気に出せないから、5発ずつを2回ぶち当てる。最初の5発で脚を潰し、残りの5発は当てやすい胴体にぶつける。

そして、最後は槍でトドメをさす。


「なんか思っていたのと違うんですけど。」

なんか荒木が文句を言っているが、勝てば良いのだ。


「とはいえ、効率は悪い気がするな。」


「まあ、魔法使いの宿命ですね。基本チームで行動してるので中田さんほど魔法の使用頻度は高くないですよ。ここぞという場面だけで使ってそれ以外はフォローと魔力の回復に当たるので。」


「やっぱり、槍だけで勝つくらいじゃないといけないか。」


「槍術も中級になっているので大丈夫ですよ。もうちょいレベル上げてもいいかもしれませんね。あとは群れであれば中級魔法で一掃してしまうかですね。10体以上の群れであれば効率は上がりますね。」


「それはさっき荒木が1体にしていたけどな。」


「やっぱりオーク相手に槍をもっと練習しますか。それとも私とまた訓練したいですか?」


「よっしゃ、いつでもかかってこいオークども。俺の槍のサビにしてやるわ。」


きっとオークの方が加減というものを知っている。俺たちの6階層はまだ始まったばかりだ。









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