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いざダンジョンへ

ダンジョンの入り口はゲートがあり、そこに仮会員証を読み取らせることでゲートが開く。ダンジョンからモンスターが出てくる事は何故だかないが、誰でも入れるようにしないためにゲートを設置している。


ダンジョンの中は石のブロックが積み重なってできたような作りになっていて、道なども直角になっている。何だか巨大迷路みたいな作りだ。

「意外と人工的な作りになっているんだな。ダンジョンって。もっと洞窟みたいな感じだと思っていた。」

「結構ダンジョンによりますよ。初心者ダンジョンに認定されているところはやっぱりこういう作りのところが多いですね。罠とかもなくシンプルな作りになっていて敵の強さもほどほどのところとか色々基準があるみたいです。」


なるほどこの3年の間に色んな基準がしっかり設定されているんだなと思ったら。ステータスを確認しようと思ったら、目の前にモンスターが現れた。


「ゴブリン3体ですね。じゃあサクッと2体やっちゃいますね。」


荒木が言うと本当にサクッとゴブリン2体の首が跳んだ。いや、ちょっと潜ってたレベルであれなの?才能の塊なのか、本当は結構の実力者なのか。


「中田さんびっくりしてないで、さっさと残り1体やっちゃってくださいよ。」


俺は構えていた槍をゴブリンへ向ける。荒木のような動きはできないのでまずはゴブリンを観察する。ゴブリンは棍棒を持っている。40cmほどのため槍の方がリーチ的に有利だ。2体がすでにやられたことへの動揺などは全くなくこちらをじっと見ている。


「やりますか。」


槍など使った事はない。左右に避けられても当たるように、出来る限り胴体の中心を狙う。

走りながら槍を前に突き出す。ゴブリンは左側に避けているのを確認する。この軌道では避けられると分かったので一度引いて左側へもう一度突き出す。

すると槍は音も無くゴブリンへ突き刺さる。ザクっとか音がするイメージだったが防具などもしていないので無音だった。


「ギェギェ」


ゴブリンが声を上げるがこれで倒したのかは分からないので槍を抜き、もう一度突き刺す。動きは止まっているので今度は胸のあたりを狙って。更にもう一度突き刺そうと思ったタイミングでゴブリンが煙となって消えた。後には薄紫色の石が残った。


「これが魔石か。」


俺が呟いていると

「これが魔石かじゃないですよ、何なんですか初回でその落ち着いた戦い方は。殺し屋かなんかですか。冷静に相手見て動きに合わせて槍突き刺して。それで相手が死ぬまで無言で槍を突き刺し続けるとか。油断して助けてとかお約束は無いんですか?」

「戦場では油断したものから死んでいくってなんかのアニメで言ってただろ。それに先に荒木の戦闘を一回見たからな。一瞬だったけど。おかげで命を確実に取る必要性を感じたんだ。あと何お前めちゃくちゃ強くね?」


荒木の圧倒的な強さに疑問を投げかける。

「実は結構潜ってたんですよね。今の会社に入ってヤバい時に。そしたら意外と強くなってきて。人間関係とかめんどくさくてソロでやってたら勧誘がかなり来て。こっちはそういうのが嫌でソロなんだって。ふざけんなよと思って。一旦潜るのやめてたんですよね。そしたら、この前残業してる中田さんが覚悟決めた顔してたんでつい誘っちゃいました。」

「見られてたの。何それ恥ずかしいんだけど。というかその強さならダンジョンだけで全然食っていけるだろう。なんであんな会社にまだいるんだ。」


荒木はにっこり笑って言う。

「だって中田さん残して辞めれないじゃないですか。」


「そうか。」


恥ずかしくなって返事がそっけなくなってしまう。

こんな空気感とかは全て無視して頭の中に文字や数字が浮かび上がる。


Level upという文字とその他ステータス、スキル情報まで。


「レベル上がったっぽいわ。」

「おめでとうございます!そういえば中田さんのステータスまだチェックしてなかったですね。」


果たして俺はどんなステータスをしているのだろうか。そしてどんなスキルが覚えられるのか。年甲斐もなくワクワクしてしまう。

今日2話目の投稿です。

評価とかコメントとかいただけると嬉しいです。

仕事の休憩中に少しずつ書き溜めるつもりが休憩がほぼ無いので休みの日しか投稿できないと思われます。


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