はなちゃんと魔法の練習
「また、死にかけました。」
「完全に調子乗ってたな。」
魔力切れで確実に動きが鈍ったはなちゃんを助けて呆れている俺である。
すごい強いなと思っていたのだが、こういうところの危なっかしさにかけては天下一品のはなちゃんだ。外見おとなしそうな美少女なだけ残念だ。
「誰が残念美少女ですか。」
「え?口に出てた?」
「いや、何かそう思ってそうな顔だったから言ってみたんですけど本当にそう思ってたんですね。まあ、否定はできませんが。」
「まあ、そうだな。」
残念美少女の魔力回復待ちに中級火魔法の練習をしてみる。
ちょうどいいところにゴブリンが5体こちらに向かってきた。
「フレイム」
炎がゴブリン達を襲う。一瞬で消し炭となっていく。そして、MPもゴッソリ持って行かれた。
威力はあるが、コントロールしないとすぐにMP切れになってしまうな。範囲攻撃もしやすくなった。炎が燃え広がるように出ていく。
次のゴブリン達にはフレイムアローを試してみる。
「速い。」
ジェットエンジンがついたようだ。フレイムアローはゴブリンを数体貫いていった。燃焼をジェットに使っている分、遠くにいくほど威力は弱くなっていく。そこはある程度早さでカバーできそうだが。
MPが思ったよりきつい。これで、武器に付与してみるか。
剣に炎を纏う。剣を振ってみる。これはダメだ。炎が噴き出てしまう。
もうちょいレベル上げるかな。MPあげないと練習もなかなか出来ん。そもそも、中級魔法を覚えるのも魔法メインでも無いのに早かった。魔法メインだとレベル10前後で覚えることもあるらしい。武器も使うなら、レベル20以上が適正らしい。
どうせ、ピンチの時が来るだろうし、その時に使えるレベルにだけ仕上げよう。
俺もMP回復まちになってしまったので剣の練習がてら適当にゴブリンを狩ることにした。
大体30分くらい狩っていたら、はなちゃんのMPが回復した。
そして魔法を使いながら戦う練習を始めた。が、ものの5分でMP切れとなってしまった。
「MP調節しながら魔法を使わないと、厳しいぞ。」
「いや、調節とか意味わからないです。」
どうやら、はなちゃんは魔法を使うのは下手らしい。武器の扱いはすごいが、魔法の調節とか変化とかがうまく行かない。
刀に付与をしようとすると、自分の手に雷が当たって痺れてしまう。
「目の前で雷を変形させたり、動かすイメージなんだけど。」
「やってますよ。やってるけどできないんですよ。」
「えー、昔魔法使う練習とかしなかった?」
「何言ってるんですか。ダンジョンも入ってないのに魔法とか使えるわけないじゃないですか。」
それは正論すぎる。なぜだか精神にダメージがきた。リアリストなのかな。
「まあ、とにかく今は使えるんだから練習するしかないな。」
今日は3階層は難しそうだな。魔法が使えないとなると。まあ、1日目で2階層でバリバリ戦っている時点で上出来すぎるな。そして、魔法の修行をする。今、俺が教えれる全てを伝えてやろう。MPが切れるまで魔法を使って、回復まで待って、また魔法を使う。
それを2時間繰り返し、はなちゃんのレベルが上がった。
お疲れ様です。
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目標通り今週の1話更新が出来ました。
また、来週も1回は更新する予定です。




