魔法やらなんやら
危なっかしいところもあるが、戦闘においてはセンスがあるのだろう。はなちゃんは2階層にも慣れてきている。ただ、どうしても多数相手の時には苦戦する。魔法系のスキルはまだ取得可能では無いようだ。遠距離攻撃の方法があれば楽になってくるだろう。
まあ、そこはどうしようもないところだ。魔法を使えない人も全然いるわけだし、完全近接戦闘のみの方が強い場合もある。まず、ステータスを魔力に振る必要がないので、より尖らせることができる。スキルは本当に多岐に渡る。斬撃を飛ばしたりとか、体をオーラで纏ったり、魔法を切り裂いたりとか理解ができないことが実現できる。
当たらなければどうと言うことはないというスキルビルドもある。全ての攻撃を避けながら、いつの間にか目の前に戦闘狂がいるという絶望を与えることができる。そういうのもありだな。と妄想を膨らませる。
初級剣術も慣れてきたので、魔法と剣の混合して使っていく。あと、2階層も奥の方まできてモンスターの数も増えてきた。火魔法を操りながら、剣を振るう。槍よりリーチは短いが、取り回しはしやすい。魔法で敵を蹴散らしていたら戦闘は一瞬で終わってしまった。これなら、はなちゃんの練習にならんな。
「すまん、倒しすぎた。」
「いいですよ。というより、魔法っていいですね。私も欲しくなりました。正直刀だけでいいかなと思っていたんですけど、さっきの圧倒的な戦闘力をみたら、やはり魔法も必要だと感じました。」
「魔法っていいよなー。昔から使ってみたかったんだよな。もちろん気とかも使ってみたいけど。どうしても肉体的に強いってわけじゃなかったから。知識とか工夫で強くなれる魔法に魅力を感じるかな。」
「それでいうと私は剣道とか外で遊ぶのが好きでしたね。魔法も今たかしさんのを見て興味湧いたくらいですし。やっぱり目の前で見ると違いますね。」
目の前で魔法が使われていることはないもんな。外の世界でも魔石を使って魔法を機械的に使うことはあっても、戦闘で使っていることもない。移動系の魔法とか魔石の消費量がすごいだろうから、もう少しダンジョンに潜る人が増えてくると事情は変わってくるだろうが。
「じゃあ、まずはレベルを上げることだな。バリバリ倒していきますか。その前に昼休憩しよう。まだ2階層だし協会の食堂まで戻って食べようか。それまでは最速で倒していくか。」
槍に装備を変更して、魔法もぶちかましながら戻っていく。はなちゃんも速いのでついてこれる。が戦闘にはほぼ参加できないでいた。すみません。めちゃくちゃ腹が減って早めに戻りたかった。協会まで戻るとはなちゃんは不満そうにしていた。
「なんで全部倒しちゃうんですか。私だって強くなったのに。」
「いや、気づいてないかもしれないけど、初めてのダンジョンでかなり疲れているはずだ。体力を回復させて昼からの探索に備えるために今回は俺が倒した。事情を話さず突っ走ったのはすまない。」
本当はお腹減ってただけです。まあ、疲れているのは本当だろうから別に嘘ではない。
「確かにダンジョンの外に出たら一気に疲れが出ました。こちらこそすみませんお気遣いに気づかずに。」
「いいよ、お詫びにご飯を奢るよ。せっかくできた後輩だしな。」
「いやいや、助けてもらって奢ってもらってたら私何してるのか分かりません。ここは出させてください。」
「装備買い替えて、他にもお金使うところがこれからあるだろう。出世払いでいいよ。これからも探索続けて行ってくれた方が嬉しいし。」
まともな後輩にはしっかり恩を売っておくのは社会人として大事だ。いざというときに助けてもらえる環境の整備からダンジョン探索は始まっているのだ。
「じゃあ、今回はお言葉に甘えます。どこにあるんですか。」
一緒に食堂に行き、バカみたいな量の食べ物を頼む。
「こんなに食べれませんよ。いや、たかしさんが食べるのか。」
「いや、はなちゃんにもしっかり食べてもらう。強くなりたければ、食らえ。」
ダンジョン探索にとって食事がいかに大切かを説明し、はなちゃんにもたらふく食べさせた。シンプルに美味しそうにご飯食べる女の子の顔が見たかったとかではない。ここの食堂の食材は回復力も上がるし、美味いし一石二鳥だからな。
お腹いっぱいで動けなくなっているはなちゃんを眺めながら、昼からの探索をどうしていくか考える。3階層まで潜るか否かだ。はなちゃんの実力なら3階層までいけそうだが、ソロで潜るならまだ足りない。あとはスキルがどうなっているかだが、ひとまず2階層でレベル3まで上げてそこで得たスキルによって3階層までいくかを決めよう。魔法とか覚えたら幅は広がるだろうし、遠距離攻撃をしてくる相手にも対応できる。
お腹いっぱいのはなちゃんに俺がコーヒーとデザートを頼むというと、私も欲しいと言ってきた。別腹ってすごいな。綺麗にデザートは平らげていた。
お疲れ様です。
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