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結局1人では無くなった探索


「とりあえず名前はなんていうんだ?」


「城ヶ崎 花っていいます。花と呼んでください。城ヶ崎って長いので。」


「わかった。はなちゃんだな。俺は中田 宗っていう。呼び方は任せるわ。」


「じゃあ、たかしさんで。こちらが名前で呼んでと言っているのに、なんかぎこちなく思うので。」


いきなり、名前呼びか。はなちゃんと同じ年くらいの時だったら、絶対ドキドキして探索どころじゃなかったな。よかった、大人で出会って。


「見た感じ、高校生とか?」


「はい、高校3年生です。」


「で、なんで高校3年生がサポートもつけずにダンジョンに入ったんだ。知らないってわけじゃないだろう。サポート制度。協会側からも推奨されただろう。」


「姉が探索者で、最初から一人で潜ったと聞いていたので。とはいえ、姉の時は、そもそもサポートという制度すらなかったらしいですけどね。あとは、剣道をやっているのもあってゴブリンくらいなら大丈夫かと。考えが甘かったです。」


「そうだな。サポート制度が出来てから初心者の死亡率はガクッと減ったが、それでも、そういう無謀な人が何人か命を落としているのは確かだ。そこは反省するべきだな。」


「はい、たかしさんがいてくれなければ最悪死んでいたのでそこは深く反省しています。」


「わかれば、よろしい。じゃあ、早速だけどステータス確認していこうか。スキルも色々あるだろうし。俺は直接は見ないから相談があれば乗るから。」


「ありがとうございます。じゃあ、見ていきます。」


ステータスは個人情報だ。今日出会ったばかりの人に見せるべきではない。パーティを長い間組むとかならある程度の開示はするが、それでも全てを見せるのは稀だ。


「あー、やっぱりないか。」


ガックリした様子の華ちゃんだが、なんとなく推測はできる。


「二刀流はなかった?」


「はい、初級刀術しかなかったです。」


「え、羨まし。俺も欲しいな刀術。結構なレアスキルじゃないか。剣道しておけばよかったかな。でも、剣道していても刀術持っていない人もいるし、だが、発現率は少し上がるだろうし。槍もいいけど、刀は男のロマンだからな。」


「ふふっ、たかしさんにそこまで羨ましがられるなら、刀術でもいいかもしれません。昔お姉ちゃんがパーティを組んでた人が二刀流だったらしくて、その人の話を聞いている間に二刀流欲しいなと。お姉ちゃんは槍術なので、被るのも嫌だし。」


「なるほど。でも、刀術だと今持っている武器ではスキル使えないよな。一応刃物だから少しは応用がきくだろうけど初心者なら特にスキルの武器に慣れた方がいいだろうし。」


「じゃあ、初心者用の刀を買いに一旦出ましょうか。一応お金はあります。」


ということで、ダンジョンから一回出て、武器を買いにいくことにした。ポーションは俺が持っているから買い足さなくてもいいだろう。


ダンジョンから出て、武器屋にいくために受付の側を通ると受付嬢さんが慌てて駆けつけてきた。


「よかったー。城ヶ崎様は中田様が見てくださっていたんですね。心配で探していたのですが見つからなくて、探索者証の探知機能を使ったらダンジョン内に反応があったので、今救助隊を呼ぼうとしてたところで。」


めちゃくちゃ心配されてるじゃねえか。というか、こいつ何も言わずにサポートの話無視してダンジョンに入っていったんだな。


「はい、ゴブリンと対峙していたんですが、私が間に入るまでもなく、サクッと倒していましたよ。とはいえ、事情を聞いて心配をかけるだろうと連れてきたところです。」


適当に話を作ってあしらう。じゃないと、多分かなりめんどくさいことになる。はなちゃんがこちらを見ているが合図をする。


「ご心配おかけしてすみませんでした。今日は中田さんにサポートをお願いするので大丈夫です。」


「それでいいと思います。なんせ、荒木さんとパーティを組んでるくらいなんで頼りにしています。」


荒木は探索者界隈では結構有名人なのかもしれない。俺の名前をなんで覚えてるんだと一瞬思ったが荒木とパーティ組んでるからか。


「じゃあ、また後でお願いします。」


受付嬢さんと別れて、武器屋へと進む。


「とりあえず、貸し1な。」


「わかりました、重ね重ねご迷惑おかけしました。」


「まあ、乗りかかった船だ。別にいいさ。」


見た目清楚で大人しそうなのに行動力とかがちょっとぶっ飛び気味な気がしてきた。

大変なことをしでかす前にしっかりダンジョンの教育をしよう。それが、大人の役目だな。10以上も年が離れているので何か義務感のようなものが湧いてくる。


そして、手っ取り早く初心者用の刀を買い、ダンジョンへと入っていった。








お疲れ様です。

今日もなんとか更新できました。

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