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ボス戦後


「終わったぞ荒木。」


「良い卑怯さでしたよ中田さん。流石ですね。」


隠密で見えなかった荒木が出てきた。全く見えないもんだな、実力差が凄まじいもんな。


「賢いと言ってくれ。勝つための方法を考えたらそれしか無かったから実行しただけだ。あっちが先に動いたらカウンターで獲れるし、どっちでも勝てるようにはしてたけどな。」


だが、やはり足りない。相手の出方に対応して勝つことはできるが、こちらから隙を見出したり崩したりとそういう戦いができていない。大一番で、いきなりやり方を変えるのは危険だから今回はやらなかったが、受動的な戦い方だけでなく能動的な戦い方も学ぶべきだな。


「どうやったらこちらから攻め込むことができる。」


荒木に尋ねる。


「これは向き、不向きもありますよ。中田さんは戦い方も他のこともどちらかといえば受動的で何かに対して対応していくタイプじゃ無いですか。これ貶してるんじゃ無いですよ。褒めてるんですよ。」


「でも、戦闘においては能動的に戦えるようにも技術としては持っておいていいと思います。基本的な性格とか特性なんて一朝一夕では変わりませんしね。」


「そうだよな。昔はやっぱりこの性格とか好きじゃ無かったけど、変わらんからしゃあねえと受け入れるようにやっとなったしな。」


「それでいいんですよ。で、戦い方ですよね。相手が格上の時は待って出方を伺った方が楽な時もありますけど、結局成すすべなく瞬殺される時もあります。相手の虚をつくことですね。だから、絶対に待つであろう相手がいきなり攻めてきたら焦りますし、せめて来そうな相手が待ってきたりするとタイミングがずれたりと正解なんてないですね。」


「で、フェイントする時は絶対本気で打つつもりで体を動かして、別のところに攻撃する練習してください。フェイントする時にいつもと違う打ち方だとめちゃくちゃバレます。」


「なるほど。」


「あとは実践で適当に学んでいきましょう。」


「え?実践?」


「はい、今からやりますよ。私と。」


「え?」


「大丈夫です。安心してください。中田さんが本気を出してもかすりもしませんから。」


「結構体ガタガタなんだけど。」


荒木が無言でポーションを投げてきた。


「わかったよ。今からだな。かすりくらいはさせてやるから覚悟しとけよ。」


ポーションを飲み干してから荒木に立ち向かっていった。





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