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5階層 ボス戦


扉が開くとそこには既にモンスターがいた。

今まで見てきたモンスター達がほとんどだが、その中でも一際強者だとわかるのが、コボルトリーダーだ。

ゴブリンリーダーは何度か倒してきたが、コボルトリーダーは初めてだ。


リーダーがいる事で同じ種族のモンスターは雑兵から軍隊へと変貌を遂げる。

今回はゴブリンの軍隊とコボルトの軍隊を同時に相手にする。それも一人でだ。


通常このボス戦はパーティで挑むことがほとんどだ。

荒木も付き添ってはくれるが、戦うのは俺一人だ。ピンチになると助けてくれるだけありがたい。


「でも、やっぱりこれは無茶が過ぎませんかね、荒木さん?」


荒木からの返事がない。既に荒木は隠密スキルを使って気配を消している。

コボルトリーダーが代わりに雄叫びで返事をしてくれた。前衛集団が向かってくる。


「ファイアボール」


手始めにコボルトナイトに魔法を放つ。


「反応が早いな。」


避けられかけたが、魔法操作でファイアボールの軌道を変える。


「ワオ」


コボルトナイトに直撃するとそのまま消えていった。魔法操作を覚えてから明らかに魔法の冴えが違う。

とはいえ、敵の後衛からの魔法やら矢も飛んできた。


魔法は避け、矢は弾いていく。

そんなことをしている間にどんどん前衛部隊が近づいてくる。


「ファイアアロー、ファイアアロー、ファイアアロー」


こちらも魔法で少しずつ倒していくが、武器の届く範囲まで敵が来た。


「ファイアウォール」


まず敵を分断する。巻き込まれたゴブリンは数体ついでに倒した。


コボルトソルジャー、コボルトスカウト、コボルトがいる。そしてそれを槍で処理する。3対1な訳で、剣戟は腕や足をかすめていく。痛えー!!。と思いながら歯を食いしばる。直撃だけは避ける。


剣で弾かれる前に、まず足を狙う。敵側には多対1の油断がある。所詮モンスター風情。機動力の失ったコボルトなど雑魚同然だ。さっさと消し去り次の敵だ。


雑魚処理をしているとその間にゴブリンリーダー、コボルトリーダーが迫っていた。まだゴブリン部隊もコボルト部隊も残っているうちに一気に型をつけるつもりだな。槍に炎を纏わせる。


そして薙ぎ払う。炎で広がった攻撃範囲のモンスターを一掃するのと同時に2体のリーダーにも少しダメージを与えた。


「切り札だったんだが、流石に避けられるか。」


ここで MPはほとんど切れてしまった。今残っているのは、敵後衛部隊とリーダー2体となった。どうしよう。後衛部隊まで魔法で倒し切る予定だったんだが、リスケが必要だ。後衛の攻撃を処理しながらリーダーと戦うのは分が悪い。


とりあえず、今まで出番がなかった剣をリーダー達に向かって投げる。普通に弾かれるが、一瞬のうちに後衛部隊に向かってめちゃくちゃダッシュする。


だがめちゃくちゃ追いかけてくる。出来るだけのことはしてやる!!


「プチファイアウォール」


MPが0にならない程度のファイアウォールを後方に展開。厚さ1ミリの極薄ファイアウォールだ。邪魔だけしてやる。


なんとかかんとか、後衛部隊のところまでたどり着いた。矢も刺さるわ、魔法も2度ぶち当たったが負けるよりマシだ。

後衛部隊を槍で瞬殺して残るはリーダー達だ。


HPもここまでで半分ほど減っている。なけなしの魔法も使い果たしたし、剣すら投げてしまった。あとは、槍と己の身体のみだ。いつも思うけど、何で俺こんなに自分追い詰めてるんだろ。深く考える時間もないまま敵と対峙する。


リーダー同士でシナジー起こしたりしたらどうしようと思ったがそれは無いようだ。リーダーが強化するのは同じ種族だけだ。


なのでゴブリンリーダーを倒す。一気に2体を相手にすると完全にやられる。先にゴブリンリーダーを倒すのも読まれているのでコボルトリーダーが邪魔をしてくる。今はゴブリンリーダーと俺だけの時間だ。お前は引っ込んでろ。槍の一突きで威嚇する。あとで、相手してやるよ。死ぬほど嫌だけど。本当に嫌。死にたくない。


ゴブリンリーダーは難なく処理できた。


「問題はコイツなんだよな。」


コボルトリーダーを見ながらひとりごちる。本当は荒木もいるから一人では無いのだが。

そんなしょうもないことを考えてしまうほど集中力は切れ始めている。そりゃあそうだ。ここまで激戦を繰り広げているのだ。だってこんなの、絶対一人で戦う奴らじゃないって。しかもダンジョン入ってまだ数日よ?おかしいんじゃないの荒木さん。


今日何度目かわからない荒木への不満を心の中で叫ぶ。


「気合い入れ直すか。」


集中力をかき集める。コボルトリーダーも下手には動いてこない。。攻めてきてくれた方が楽なのにな。

相手の隙を突く方が今の状態だと楽だ。体もできるだけ動かしたくない。なので、動かさないことにした。


5分ほど対峙し続ける。


「ファイアアロー」


俺の使える最速の魔法を繰り出す。もう魔法を使えないと思っているコボルトリーダーは直撃を受ける。この近距離からだ。予想していても避けれないだろう。武器は手放して無いまでも隙だらけだ。


「5分もありゃ、魔法一発分くらい回復するだろ。その辺モンスターだなあ。」


槍で一突き。これにて俺の初のボス戦は終わった。


お疲れ様です。

ブクマ、評価、いいねなどしていただけると非常に嬉しいです。

私事ですが、ボス戦と同時に残業祭りが終わりを告げそうです。

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