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4階層へ

4階層に入ったが、3階層と構造は一緒だ。

特に大きな変化はない。だが、戦ってみて思う。


「あれ、なんかゴブリン強くね?」


さっきまでよりスムーズに倒せない。一突きで倒せていたゴブリンがなんか硬い。

コボルトもちょっと速いし、力も強い。油断すると攻撃を弾かれそうだ。


「ええ、4階層からモンスターのレベルが上がります。なので、さっきまでより強くなります。今までも階層を重ねるごとに少しずつ強くなっていたんですけど、ここでわかりやすく強くなりますね。」


「え?でも今日5階層まで行くって言ってたけど行けるの?」


3階層までの調子でことが進むと思っていたから5階層まで今日行ってやれと思っていたのだけど、そうなると話変わってこない?


「大丈夫です。中田さんは今まで色んな壁を乗り越えてきたじゃないですか。仕事で他の人のミスの処理が全部回ってきたり、上司にリソースが足りませんと言って、それで乗り切れと言われたり。それよりは可能性がある提案だと思っていますよ私は。あとは中田さんの覚悟次第じゃないですか?」


覚悟覚悟って少年漫画かよ。覚悟で急に強くなるわけなくない?


「疑ってますね?その顔は。中田さんなら余裕なんですって。レベルは足りてないけど、スキル構成に恵まれてますし、あとスキルの使い方も上手いです。あと、色んな状況になっても落ち着いて考えて戦えてます。パニックにならないのは戦闘において非常に重要なスキルだと思いますよ。」


そして飴と鞭の扱いが上手いな。そんなのに乗ると思うなよ。


「5層のボスまで攻略してやるか。」


あれ?俺なんで行くって言ってるの。口を突いて出てしまった。


「じゃあ、気が変わらないうちにさっさと4層攻略しますよ。」


いや、心の中でまだ覚悟が出来てないんですけど。と思っていたら、前からまた敵が現れる。考える隙を与えてはくれないのか。


目の前の敵はコボルトソルジャーとゴブリンナイト、ゴブリンマジシャンあと後ろから普通のゴブリンとコボルトが数体来ている。コボルトの上位種が出てきたか。コボルトソルジャーは剣を持っていて、ゴブリンナイトは剣と盾を持っている。結構盛りだくさんだな。


「ファイアアロー」

とりあえず、ゴブリンマジシャンは厄介なので潰した。速度も上がっているし、正直敵の連携も取れていないから狙い放題だ。これでゴブリンナイトがマジシャンを守るようになってきたら厄介だな。


後ろから来ているゴブリンとコボルトに合流される前にコボルトソルジャーに槍を刺す。足にフェイントの突きを入れ、戻しまた手を狙う。が避けられた。


流石に敏捷性が高いだけあって避ける技術も高い。だが、そこに意識を取られている間に距離を詰めて渾身の突きを胴へと放つ。


槍はしっかりとコバルトソルジャーの腹に突き刺さった。が、コボルトソルジャーが槍の柄を握りしめる。引き抜こうと苦戦しているとゴブリンナイトが横から切り掛かってきた。


右腕を切られた。ジャージを切り裂いて腕にまで刃が届く。

ステータスの耐久があるから、腕が真っ二つとまではいかないが、血はかなり出ている。


「ヒール」


痛みは和らぎ傷も治る。

まだ柄を握っているコボルトソルジャーに槍から炎を送り込む。ダメージが臨界点を超えコボルトソルジャーは霧散していく。


ゴブリンナイトは盾を構えて慎重にこちらを伺っている。ファイアボールを撃ち込み、守っている隙に横に回り込み槍を刺す。


こちらに向かっているゴブリンやコボルトをファイアウォールで牽制しつつ、ゴブリンナイトの最期を見送る。


その後は消耗戦だ。魔法を使いMPは削られていく。魔法を節約する必要があるから、腕で攻撃を庇ったりダメージは少しずつおっている。いかにダメージを少なくして相手を多く倒すか。


生き残る為の術を学んでいく。結局全ては準備だ。崩されると負ける。が、崩された時にどう立ち回るかはいざという時の為に知っておく必要がある。


だけど、正直死にそう。


「助けて荒木」


「まだいけます。あとちょっとです。」


くそー、厳しいな。集中力もきれかけてるんだよな。


一度大きめのファイアウォールを展開する。

ポーションを飲み、傷を回復させる。深呼吸をした。


「もう一息だ。」


やはりレベルが上がっている。ステータスはMPに3、魔力に2割り振る。これで魔法がもっと使える。


槍に炎を纏う。油断はしない。なけなしの集中力を使う。


結構倒したつもりだが、まだ10体はいる。


「ファイアアロー、ファイアアロー、ファイアアロー」


5体やった。残り5体だ。敵に向かって行く。構えているが、槍で無理矢理薙ぎ倒す。魔力が少し上がった今、槍で与えられるダメージも増えている。


足をはらい、よろけたら突き刺す。後ろから来た奴に槍の下の部分、石突きで突く。そのまま思いっきり槍を振り返りながら薙ぐ。薙いだら突く。頭にぶち込む。


そうか、今ので最後か。

周りには魔石とアイテムしか無い。勝ったかー。でも、5階層ホントに今日いける?


「これ今日中に5階層のボスまでいくの?」


荒木に聞く。


「大丈夫ですよ。」


荒木は満面の笑みを浮かべながら大量のポーションを抱えていた。


「ポーションの貯蔵は十分です!!」


「いや、問題は精神力なんだけど。」


「大丈夫です。私がついてます!!」


自信満々な荒木に笑ってしまう。まだ、全然大丈夫かもしれないな。


「わかったよ。荒木と一緒なら大丈夫だ。」


「今、若干馬鹿にしましたね?」


「とりあえずポーション一個くれ。疲れた。」


「話を晒した。やっぱり馬鹿にしてる。」


死にそうな身体にポーションが染み渡る。とりあえずめんどくさそうなので、荒木は一旦スルーしておく。




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