魔法の使い方
「ファイア」
魔法を唱えると火が薄く広がっていき、ゴブリン達との間に壁ができ、こちらに駆けてきたゴブリンが、怯む。
その間に別のコボルトと戦っていく。火の壁はぶつかると突破は容易なのだが、それに伴ってダメージも受ける。
縦2m横1mほどなので周り込めば終わりといえば終わりなのだが、それでも集団と戦う際はこの少しの時間があると無いのでは変わってくる。
「ファイア」
今度は火を球状にして、打ち出す。一瞬に魔力を込めて勢いよく飛ばすことでスピードもでる。これでゴブリンスカウトを一体やった。ややこしいからさっきのをファイアウォール、今のをファイアボールと呼ぼう。
というわけで、もう一回ファイアボールをコボルトに打ったが避けられた。コボルトの敏捷性なら避けられてしまうか。もう少し近距離から打つかスピードを上げるかしないとな。
まあ、十分だ。
「ふんっ。」
コボルトがファイアボールに気を取られている間に近づき、槍をさす。コボルトが消えていくことを確認したら、残りのゴブリン達を倒していく。魔法は温存して槍で薙ぎ倒していく。5体いたが、既に逃げ腰だから余裕で倒せた。
「魔法の使い方は面白いな。」
「でしょう。形状変化と速度の調整と色々やれることは多いですしね。私が言う前にやったってことは調べてきてたんですか。」
「ああ。ユキさんの動画で魔法の使い方があったから。イメージだけでこんなに形が変わるもんだな。そしてMPの使う量もそれぞれ変わったくるから気をつけないとすぐになくなるな。速さや大きさを上げると一気にMP持って行かれて焦った。」
「そうですね、ファイアウォールとかは薄く伸ばすから意外とMP無くならないんですけど、ファイアボールを大きくしようと思うと結構MP削られますね。でも、やっぱり集中力が無いと戦闘中にコントロールできなくていつの間にかMPがなくなってしまうことも多いから、練習は必要ですね。」
「でも詠唱とかいらないんだな。不便かもしれんが、少し憧れていた部分もあったんだが。」
詠唱中は動けないとかそういうデメリットを乗り越えながら戦うのに憧れていた部分があるんだが。ゲームとかも不便があるから、怯んでいる間に魔法とか仲間が前で戦っている間に詠唱をして特大の魔法をうつとかも醍醐味だ。
「パーティ組んでて大きい魔法を使うときとかはやったりしますよ。初級とかだと特に必要ないんで飛ばしてしまいますけど、詠唱をすることで安定感が増すんですよ。あと威力と。上級魔法とかよっぽどじゃないと詠唱なしだと不発に終わりますし。成功してもコントロールできずに味方に当たったりとかやばいですしね。」
「お、詠唱とかも結局あるんだな。上級魔法味方に当てられると思うと恐ろしいな。」
「詠唱短縮とか詠唱破棄のスキルはあったりするんですけど、必要なスキルポイントが多すぎるんで魔法専門の人しか持ってないですね。でも、たまにそんなスキルなしでも詠唱せずに上級魔法コントロールできるような天才がいますしけどね。そういう人は魔法がどういうものなのかを理解しちゃうんですよね。意味わからないですけどね、全く体系化されていない情報を処理できるような天才は。」
「そんな天才がいるのか。数学者とか物理学者とか言っている意味が分からなかったりするもんな。そういうもんなんだろうな。」
「そうですよ。だから我ら凡才はスキルを取得してそれの使い方を磨いていくうちに体と頭で理解していくしかできないです。いろんな使い方の発想ができる人は凡才でも伸びますよ。人によっては凝り固まってファイアボールしか使えない人もいますしね。柔軟さは探索者にとって最重要のスキルかもしれませんね。」
「なるほどな、しっかり使い方を考えるか。そのためにはもっと戦って経験を積まないとな。MPも回復してきたところで再開しますか。」
「今日は乗り気ですね、中田さん。」
「まあ、今日は誰かさんに死にそうなところに連れて行かれてないからな。」
「え、それフリですか?」
「フリじゃねえ。今日はしっかりスキルを磨くんだって。この前はバタバタしてたから、冷静にスキルの検証ができてないだろう。レベルも一気に上がったからスキルいっぱい覚えたしな。」
「仕方ないですね。今日だけですよ。」
明日はどんなとこに連れて行かれるんだと思いながら前回覚えたスキルを使っていく。
お疲れ様です。
ブクマ、評価ありがとうございます!!
全てが僕の力になります。




