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3階層へのチャレンジ


受付で装備を受け取り、準備が終わったのでダンジョンに入っていく。

「1階層と2階層は適当に流して、3階層に行きますか。レアなアイテム以外は放置して行きますよ。」


荒木が先頭に立ち一瞬でモンスターを蹴散らしていく。荒木がモンスターを倒しながら進んでいっているのに、追いつくのに必死だ。流れるような剣術だ。止まることがない。そして討ちもらしもない。


1階層と2階層を駆け抜け、最短ルートで3階層にたどり着いた。


「ここからは、中田さんの番です。」


3階層は通路の間に広い部屋が点在している。そこにモンスターが陣取っている。もちろん通路も油断はできない。そこからモンスターは出てくる。一番違うのは人間と同じように集団で戦っているところだろう。2階層までとは違い動きに知性が感じられる。


「敵ですよ。コボルトとゴブリンたちです。」


コボルトは犬のような顔をして2足歩行で行動するモンスターだ。ゴブリンより敏捷性が高く力も強い。

今回はコボルトが2体とゴブリンソード2体ゴブリンマジシャン1体の5体編成だ。


「なかなか速いな。」


コボルトの速さに少し驚く。ゴブリンと比べると1.5倍ほどはやい。敏捷性が強いとそれだけタイミングも掻き乱されやすい。とはいえ、中級まで上がった槍術で槍の扱いは上達している。2体で撹乱してくるが、片方の攻撃を槍で強めに弾く。そして怯んだ隙にもう一体の急所を目掛けて槍を突き刺す。動きが止まったので。もう1体の対処をしていく。攻撃を弾かいたやつの足を払う。体勢を崩したコボルトにもう一発入れようとしたがゴブリンマジシャンからの火魔法が飛んできているのがわかる。


実戦でいきなり使うのも嫌だったが、試しに魔法を使ってみる。


「ファイア。」


ゴブリンマジシャンからの火魔法に対してこちらも火の玉を打つ。威力で負けていたが、運よく軌道をそらすことには成功した。なるほど、こういう使い方もあるのか。分散させていた集中力を改めてコボルトに向ける。ひとまず動きが止まったコボルトにトドメをさす。もう一体のコボルトが向かってきていたがカウンターで仕留めた。


残りはゴブリンマジシャンとゴブリンソード1体だ。ここまで来たら2階層と同じだ。確固撃破を手早く済ませる。


「終わったぞ。」


荒木にそう言う。


「いい感じですね。じゃあどんどん行きましょうか。」


「魔法ってあんな感じでいいの。」


「だいたいあんな感じですけど。やっぱり慣れですね。慣れ。あと集中できてないと発動できなかったりしますけど、中田さんは集中力強化があるから心配ないですね。羨ましいです。」


「荒木は集中力強化ないのか?」


「私は元から集中力ないですからね。なかなか出てくれないんですよ。その代わり全体を見るスキルはありますね。鷹の目ってやつで俯瞰で見れるんですよ。これはこれで非常に便利ですよ。」


「いいなあ、そういうスキル。かっこいいな。それぞれ、一長一短があるんだな。覚えるスキルには。」


「そりゃそうですよ。じゃないとパーティなんて組む意味は無いですよ。一人でダンジョンに潜るなんて天才だけしかできないですよ。」


「本当にソロ冒険者なんているのかと思うよな。上級探索者だと一人しかいないと情報が出てきたからな。」


「本当はもう少しいますけどね。情報を隠しているだけで。公表している以外にも何人かは上級探索者いますよ。」


「確かにめんどくさそうだな。上級探索者と知られると。」

周りに付き纏われたりしそうで嫌だな。


「そうですね、でも上級探索者だとそんな奴ら軽くあしらえるんですけどね。上級まで行くと人間辞めてる人はほとんどですから。」


「会ってみたい気もするが、怖いな。」


話をしながら、魔法について教わっていく。

ゴブリンスピアの犠牲の上に魔法の熟練度を上げていった。


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