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ダンジョンとは

ダンジョンが出来てからおよそ3年が経過している。

各国に急に出没した。

中にはモンスターがいてそれを倒せば魔石と運が良ければドロップ品というそのモンスター由来の素材や、探索に役立つアイテムが出てくる。

魔石は魔力という新しいエネルギーを発生させて、今までと異なる新しい技術革新を生み出した。


ダンジョンの形状は洞窟型で下に階層が続いていく物、塔の様に登っていく物、ただ広大に広がっているものなと様々だ

最初のころは、難易度や攻略法もわからず魔石やドロップ品で一獲千金を狙う者達が多く命を散らした。

とはいえ、成功した者は英雄としてある程度の地位と財を手にしている。

そして身体能力も人間離れしているのだ。

英雄達のおかげでダンジョン周りの整備が一気に進みある程度安全に攻略できる時代になっている。


そんなわけで俺は荒木と一緒にダンジョンにいる。

初心者向けのダンジョンということで荒木がここがいいと教えてくれた。

ダンジョン前で待ち合わせをし、今は初期登録の順番待ちで受付で呼ばれるのを待っている。


「そういえばなんで急にダンジョンに誘ったんだ?」


「いや、中田さん最近会社で死んだような顔してますよ。今の会社の状況考えればわかりますけど。」


荒木が心配そうな顔でこちらを見てくる。


「だからダンジョンで気持ちをリフレッシュして体力をつけてもらおうかと。あと、会社辞めるにしてもある程度蓄えはいるでしょう?だから、誘ったんです。いつも助けてもらっているお返しです。」


「ありがとう。ちょうど俺も今の状況に嫌気がさしてたところなんだ。完璧なタイミングだったよ。」


「へへっ、中田さんもいい後輩をもったでしょ?」


「そうだな。最高の後輩だ。話は変わるが荒木はダンジョン経験は?」


「ほんの少しだけ入ったことがあります。でも変に絡んでくる男が多くてめんどくさくてやめてしまいました。」


「荒木は可愛いからな。仕方なかろう。案外中身は逞しいけど。」


「逞しいは余計です!」


なんて話をしたら受付に呼ばれる。


「中田さん、今日は初回登録ですね。初期登録の費用として5万円いただきます。初期研修があと10分ほどでありますので、そちらを受けられると仮会員となります。その後ダンジョンに入って一定のモンスターの討伐、納品などされますと本会員として本会員証が発行されます。マイナンバーカードにも登録いただく事ができます。ではあちらの角を曲がった所に講習場がございますので、席にかけてお待ちください。」


「はい、ありがとうございます。」


受付のお姉さんにお礼を言う。5万円の初期登録は意外と厳しい。まあ、遊び半分でダンジョンに潜って死ぬやつもいるからな。


「研修は30分くらいで終わるのでそこの冒険者ショップで待ってますね。少し入る前の準備もしておきます。」


「助かるわ。どちらにしても今日はそんなに長い間は潜らないと思うぞ。安全第一で行きたい。」


「やっぱり中田さんを誘ってよかったです。無謀な挑戦で命を落とすような人とは絶対に潜りたくないですもん。」


「ははっ、とりあえず講習行ってくるわ」


「いってらっしゃーい!」


講習場の席に着いた。

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