探索2日目の午後
食堂から出て適当にショップをぶらつく。
「ジャージボロボロになっちゃったな。」
先ほどの戦闘の凄まじさを物語っているボロボロさだ。破れもところどころあるし。
というわけで、新しいジャージを買った。元のやつは2000円で買取してくれた。ダンジョン産の素材を使っているから出来るだけ再利用したいらしい。
「全く同じやつを買ったんですね。」
「これを気に入ったからな。あと帽子も買ったぞ。」
頭用の装備が無かったから黒のキャップを買った。これもダンジョン産の素材を使っているから丈夫だ。
「いいじゃないですか、似合ってますよ。この辺りの分は初心者用にかなりお得に売られてますからね。いい買い物だと思いますよ。」
買い物を褒められるのは悪い気がしないな。
「じゃあ、ダンジョン潜る?」
「了解です。後半戦行きますか!!」
入り口からダンジョンに入り、1階層はゴブリンをぶっ飛ばしながら軽く飛ばしていく。武器が強くなったこともあり、瞬殺できるようになっている。あと槍術が強化されたことで体の動きも違う。昨日とは打って変わってすぐに2階層への階段へとたどり着いた。
「一瞬でここまで来れたな。」
「昨日より成長しているってことですよ。多分2階層は結構簡単に攻略できちゃうかもです。さっきの戦いの後なので。」
「成長できているってのは嬉しいな。さっきの戦いも無駄では無かったということだ。では、いざ2階層へ。」
階段を降りて2階層へ着いた。
「1階層と雰囲気は同じだな。」
「はい、2階層は作りはほとんど同じで、モンスターが強くなっているだけです。3階層からちょっと変わるかなくらいですね。」
「よし、じゃあ2階層のモンスターを狩まくるか。」
少し進むと早速モンスターが現れる。というかさっき見た剣を持ったゴブリンだ。名前はゴブリンソードというらしい。それが3体現れたが、3回槍を突き刺すと戦闘が終わった。
「あれ?こんなに手応え無かったっけ。」
「さっきの集団にはゴブリンリーダーっていうゴブリン全体の能力上げるモンスターがいましたからね。中ボスクラスのやつです。」
「え?俺知らない間に中ボスと戦わされてたの?」
「だって言ったら絶対ビビるじゃないですか。構えて力が出せないと倒せない相手だったから言わなかっただけです。私は中田さんの実力を信じてますから。」
たまにある荒木の狂気じみた信頼はなんなのだろう?こいつの前で強いところとか見せたことないけどな。
「でも、相手の力量を測り間違えて死ぬのは嫌だから次からは教えろよ。もうビビったりしないから。」
「分かってますよ。もう大丈夫なことも。」
なぜ、わかるのだ。と思いながらも、またモンスターが現れたので思考を止める。
今度は槍を持ったゴブリンスピアと短剣を持ったゴブリンスカウトだ。とはいえ、槍の練度がこちらとは違う。こちらは中級槍術使いだ。そこの違いでゴブリンスピアは圧倒し、ゴブリンスカウトは少し早いが、普通にステータスで勝っているので瞬殺だった。
「ここらの敵じゃ、もう相手にならないですね。」
魔石を拾いながら荒木が言う。
「とはいえ、明日は仕事だからな。ここで地道にレベル上げをしようか。ここで無理して嫌になるより、また来週来れるようにしておきたい。」
一番大事なのは続けられることだ。単発で今日稼いで終わりとかならいいが、今後もまだダンジョン攻略を進めるつもりだ。なので、続けられる程度の努力で留めておく。その方が最終的なレベルや稼ぎは確実に上になる。と荒木を説得する。荒木はまだ、バリバリ奥に進むつもりみたいだったからな。
「なるほど、そういう考え方もありますか。確かに怪我したり、辞めたくなったら終わりですからね。中田さんとのダンジョン探索も。それなら2階層であと1レベルは上げましょう。ゴブリンを圧倒するだけの簡単な作業です。」
荒木も説得できたところで、ゴブリンを倒していく。荒木がどんどんゴブリンを誘き寄せてくるので、それを作業のように突き刺していく。槍はかなり慣れてきたので、剣で倒していく。剣でもステータス差があるので簡単に倒せていく。100体ほど倒して少し疲れてきた頃にレベルアップがきた。
「レベルアップしたぞー!!」
と荒木に言ったところで、荒木がまた20体くらい連れてきたのでそれを倒して今日の探索を終わりとした。荒木には調子に乗りすぎと少し注意した。反省している風だが、多分すぐ忘れるだろう。




