ダンジョン食堂
ダンジョンから出て、協会内の一番奥に食堂がある。昔ながらの定食屋のような店構えではあるが、ほとんどのメニューがダンジョン産の食材になっている。
オークカツ、サハギンの煮付け、痺れくらげの刺身、マンドラゴラの網焼きなど様々だ。それをダンジョン食材の調理師資格を持った料理人が料理してくれるのだ。
「そして高えな、おい。」
「冒険者は結構稼いでますからね。ちゃんとこういうところで取っとかないと。でも、ここではオークカツ2000円ですけど、外で食べると10000円くらいしますよ。物流であったり、手数料であったりがないのでかなりお安くいただけます。一部にはこの食堂でご飯を食べるためだけにダンジョンに潜っている人もいるらしいです。」
「そう考えると一気にありがたく感じるな。とりあえず、腹減ってるからオークカツ定食でいいかな。」
「もっと食べれますよ。レベルが上がった後だから、体が栄養を欲していますよ。すいません!オークカツ定食とサハギンの煮付け定食と暴れジャガイモサラダと痺れくらげ麻婆豆腐、あとウォーターバッファロー乳のアイスクリームを4個で。」
「そんな頼むの?ていうかお前もそんなに食べるの?」
「こっちも体動かしてますしね、ていうか冒険者なら普通ですよ。カロリーめちゃくちゃ使いますよ。冒険者なんて食ってなんぼの職業です。」
肉体労働だから、食べるのかもしれんが想像以上だ。しかも、全メニュー基本的に量が多い。本当にこれ食えるの?と疑ってしまう。まあ、外で食べたら高級食材をこんなに食べれるのは冒険者の特権か。
「はい、暴れジャガイモのサラダね。」
店員さんが山盛りのポテトサラダを持ってきてくれる。
「じゃあ、午前中お疲れ様です。いただきまーす!!」
荒木が暴れジャガイモのサラダを頬張る。うまいんだろうな。めちゃくちゃ幸せそうな顔をしている。
「いただきます。美味そうだな。」
俺も暴れジャガイモのサラダを箸でとり、口に入れる。
「何これっ!うまっ!!芋の甘みとマヨネーズの酸味あと胡椒の香りが引き立てている。このベーコンもうまい。これもダンジョン産の肉使ってんじゃね。というか、芋まじでうめえ。」
「なんですか、そんな乗り気じゃないふりしてめちゃくちゃテンション上がってるじゃないですか。」
「すんません。思った以上に美味かった。ありがとう。これを頼んでくれて。多いことには変わりないけど。
その後、オークカツ定食とサハギンの煮付け定食と痺れくらげの麻婆豆腐が来た。結局俺がほとんど食べた。腹はち切れそう。美味いんだけど、それを超える量だった。さっきまでの会話なんだったの?冒険者はこれくらい食べるみたいなの言ってなかったっけ。そして今荒木は優雅にアイスを食べている。
「おいひい。」
「おいひいじゃなくて。やっぱり頼みすぎだろう。」
「食べるのも修行ですよ。」
「俺は力士か。」
でも、あれだけ大量に食べたのに体の中に馴染んでいっている。不思議なものだ。食い過ぎで動けなくなるとかはなさそうだ。
「レベル上がった後だから、もう体に馴染んでるでしょう。ダンジョン産の素材だからレベルアップ後により体を作りやすくなるんですよ。でも、流石に頼みすぎました。てへっ。」
「やっぱり自覚あるんじゃねえか。」
というわけで、もう少し休んでからダンジョンに戻ることにした。




