1.ジャレッドの役割
ジャレッドはソフィーの一番上の兄であった。二番目兄であるロルフの1歳違いである。
彼は父の商会の跡取りとして働いていた。もちろんジャレッドも各国に行ったことがあり、言葉が堪能であった。
彼は経営者として従業員をまとめるに適してる人物であった。従業員をうまく動かし、信頼を勝ち取っていた。彼を慕って沢山の人が集まっていた。従業員だけではない、取引先、店舗にくる貴族から庶民の顧客達に好かれた。
両親からすべてを聞いていたので、もちろん商会の役割はすべて知っていたが彼は表の人間として商会を動かしていた。
弟ロルフとは1歳違いで親友みたいな兄弟であった。早くからタイプが違ったため、激しいけんかも一しなかったし、一緒に他国に行ったりしたこともあった。
弟ロルフの役割は重々承知していた。自分よりロルフが適任なのはわかっていたのでサポート体制はいつでも万全であった。
今回ロルフが久々に帰国だったため、自分の新しい家族ー妻と子どもーを紹介できたことはうれしいことであった。
ジャレッドはロルフのような仕事はしなかったが、そうは言っても次期商会長であり、やり手でもあった。
さて、ジャレッドは西の隣国から、ロルフが連れてきた人に対応していた。名はアランといって、ジャレッドと同じくらいの年齢であり、元はこの国から西の国にパンやお菓子作りにを学びに行かせていた人物である。このたび一緒に帰国をしてきた。
「アラン久しぶり。旅の疲れはとれましたか?」
「ええ、お陰様で。ただこちらは寒いですね。」
今の季節は秋から冬になるところであった。
「もう雪が降りますからね。さて、アランにはこちらでは新たなお店を用意しております。」
「ありがとうございます。今までの成果を出したいと思いますね。」
「お城にもパンを卸したい。お城のパン職人はいるんだが、若い者しかいなくてあまり技術が伴っていないのだ。それと、西の国の話は聞いた。西の国は荒れるだろう。そうするとまた職人が余るかもしれない。そのときは良い人がいたら紹介してくれルト助かる。それと、怪しい者が入り込む可能性がある。その場合もすぐ知らせてくれ。」
「承知しました。まずは新しい店ですね。」
「まずは新しい店では一品しか出さない。そこから増やしていく。飽きた頃に次の商品にする。」
「それはよいですね。職人は私だけしかいませんし。」
「店舗は色々なものを販売する。一部をパン屋とする。他のは徐々に増やすが、今の段階はお店に入っている人物に気配りできる規模としたい。パン屋の営業日は3日とする。あと4日は、準備とお城に卸すのと、アランの休みと余力日としたいと思っている。」
「それはよいですね。まずは慣れるまでには助かります。」
「下で働く職人は今1名は手配中だ。最初は悪いが一人でがんばってくれ。あと店舗の残りの4日は商会としては別の一角で茶葉や服などを売る店にする予定だがこちらも準備中だ。パンの売り子も用意している。それと、仕入れや事務方をする者も後程紹介しよう。」




