1.ウォルターとウェズリー
ソフィーはさらに続けた。
「もう一点お話がございます。以前私がお話をしてインディゴについてご興味頂いた件ですが、色々手続きがありましたが終了いたしました。教える者を大変申し訳ございません、急ですが紹介させていただきますわ。」
グレース王女は頷いた。
応接室に招かれたのは男性2人であった。
一人はグレース王女もよく知っていた。
「まずはグレース様もご存じ近衛隊のウォルター様ですわ。もう一人の男性がウォルター様の弟がウェズリーさんです。今回ウェズリーさんをご紹介するに辺り、間違いない人物である保証人にお兄様であるウォルター様になっていただいております。そしてウェズリーさんはもう結婚されておりますから、その点も間違いないということですわ。」
近衛隊のウォルターは貴族の長男であったが、幼い頃から武道が得意であったため、近衛兵を目指して入団した。家の方は父がまだ動かしているが、次男が継ぐ予定であった。
ウォルターは武道に長けていたが、学校でも優秀な成績を収め、語学も得意であった。そして、女性にもてる容姿も持っていた。長身で渋めの声、そして顔の作りもとてもよかった。女性が寄ってくるのだが、当の本人はあまり興味がなく堅物とあだ名されていた。
そのウォルターの弟、ウェズリーは三男であった。彼は、実家の領地の特産の一つが羊毛であったその羊毛をさらに生かそうと、染色方面に力を発揮していた。
この時代遠くの東の異国から綿が入ってきたが、この国は少々山間部のため寒かったため綿花は育たず、輸入するしかないものであった。
ウェズリーも兄そっくりの容姿であったが、早い段階で結婚しすでに子どももいて、兄より落ち着いた雰囲気の人間であった。
ウェズリーが口を開いた。
「ただいまご紹介いただきましたウェズリーと申します。インディゴについてご興味があられるということですので、まずは染めたお品をお持ちしました。どうぞご覧ください。」
ブックマークと評価ありがとうございます。
史実に基づいて書いているわけではないのですが・・・
綿は東インド会社をイメージしています。




