1.初仕事
ソフィーは侍従長のヘクターの元働き始めた。通常は普通の侍女としてだ。
ただ、ソフィーは裏の職を与えられていた。それに関してはグレース王女命名で「相談員」と名付けられていた。後にグレース王女はソフィーに会ったとき笑って言った。
「ソフィーあなた相談されるのまんざらではないでしょう?」
相談員になって初めての仕事は・・・あの料理長のマットであった。
「ソフィーあのときはありがとう。ソフィーのご実家から料理人2名を推薦してもらったんだ。お陰で滞りなく料理場が回っているよ。さらにもう1人紹介してくれた者が非常に役になっている。彼に会ったかね?」
「彼というのはサイモンさんの事でしょうか。サイモンさんは父の商会の取引先の息子さんなのですわ。そのお父上は食材や隣国との取引に長けているのですわ。」
「助かっている。チャックの下で働いている。チャックは元々料理人ではなかったのでね。チャックは本来料理場にいる人間ではないのだが、まあ、色々あってね。」
「そうですか。チャックさんは食材調達の名人でしたね。」
ソフィーは少々濁して話した。
(チャックさんは少々ただ者でない気配があったけれど、これは私の立場ではまだ聞いてはいけないわね)と感じていた。
「ところで、実は一つ探している食材があるんだ。それは、牛乳の代わりになるものなんだけれど何かないかい?」
「牛乳の代わりでしたら、山羊のミルクがございますよね。」
「いや、違うんだ、他の生き物のミルク以外の代わりになるものを探しているんだ。それでミルクティーを作ったり、お菓子やスープの代わりになるものを探している。隣国に行ったときは必要に迫られていいなかったから探さなかったのだが・・・。」
ソフィーは顔色変えず聞いていたが心の中でつぶやいていた。
(必要・・・ということは王族の皆様にとって必要なものなのね。)
「それではアーモンドミルクはいかがでしょうか?」
やっとタイトル回収しました。
最近健康志向の食品アーモンドミルクですが、中世からあった保存が利く食材でした。




