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死神補佐になりました : 来世のための少女の奮闘記  作者: 水無月 都
少女は特級の妖こっくりさんと対峙する
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【小噺】エピローグ代りの死神の好奇心

この度もお読み頂き誠にありがとうございます。

何とか五章完結です!六章以降についてか「あとがき」または「活動報告」をご一読下さい。

本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 久々にあいつから連絡がきた。

 あいつ、カトレアとか名乗っているんだっけかな。


 現世の言葉で言う同期である俺たちは死神として存在した時からライバル同士の様なところがあった。


 お互いが自分に自信を持っているあまり、マウントを取ろうと口論になる事は多いが、決して相手を見下しているわけではない。相手の実力を認めた上での口論だ。


 それに基本的にカトレアに限らず死神同士でつるむ事もほとんどないから、連絡が入るのは珍しいし、嫌な予感すらする。


 面倒くさい事に巻き込まれそうな予感しかしなくて暫く悩んだ後、俺は10回目ぐらいのコールで相手が電話を切るつもりがないと悟り、俺は渋々通話ボタンを押す。


『遅い!3コールまでには出なさいよ、バカ!』


 突然の罵倒言葉に青筋が立ったのが自分でもわかった。


「5コールまでで諦めなよ。大バカ」


 まさに売り言葉に買い言葉で、端末の向こう側でカトレアが怒りを飲み込んだのが分かった。

 でも、余程俺に頼みたい事があったのか、いつもなら親鳥に餌を要求するヒナみたいにピーピーうるさい返答をするはずのカトレアが、真剣な声で頼みごとがあると言ったんだ。


 あのカトレアが俺に頼み事をするなんて珍しいし、面倒くさそうだけどわざわざあいつが俺を頼らなければならない案件には興味はあるから、話を聞いてやる事にした。


 なんでも『こっくりさん』に関連する話らしいが、それのどこに悩む事があるのか。確かに特級の妖だけど俺が手伝うほど手こずる相手でもないだろうに。

 それを俺が指摘すると彼女は言い淀み、とりあえず準備ができ次第、俺の今の拠点に行くからと早口に捲し立てた後、乱暴に通話を切った。


 これがものを頼む態度か。と不満に思いつつも、カトレアに貸しを作れるのは面白いかも。そう思うと話を聞いてあげない事もないかな。


 ああ。でも、面倒くさそうな事には変わりないし、一応虚無くんも連れて行くかな。あ、今の拠点にはネクラちゃんがいるんだっけ。

 突然カトレアが入ってきたら陰キャのネクラちゃんは驚くだろうし、先に声をかけて置いた方がいいかな。


 でもなぁ。ネクラちゃんと虚無くんにまとめて話した方が早いしなぁ。よし!まずは虚無くんを探そう。

カトレアも何の連絡もなく突撃してこないだろうし……しないよね。多分。


 さて、どんな面倒くさい案件か、ちょっと楽しみになって来たよ。

 と言う事で五章が終了しました。いかがだったでしょうか。新キャラを出せてよかったです。

個人的には後輩キャラと大人の女性は大好きなので、その魅力が上手く表現できていたらいいなと思います。

 さて誠に勝手ながら現在、私は大変多忙なため、本編を書く時間がございません。しかしながら遊び程度に書き溜めた番外編のストックがございますのでそちらを投稿していきたいと思います。

 活動報告の方にも似たような事を書かせて頂いておりますので、よろしければそちらもご確認ください。

 明日からは「番外編」を投稿させていただきます。

 どうそよろしくお願いいたします。

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