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第五章 プロローグ とある魂同士の問答
五章開幕。本日はプロローグのみを投稿させて頂きます。本編は明日投稿予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
私はだれ。私はワタシ
あなたはなに。私はアナタ
私は何も知らない。ワタシはアナタにできない事ができる
私はそんな事望んでない。いいえ、アナタはこれを望んでいる
違う、私は、私はこんな事の為に行動したわけじゃない。
違わない。これはアナタの行動が招いた結果。アナタの願望でアナタの罪。
違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う、違う。
認めなさい、アナタはワタシで私はあなた。ワタシはアナタの代弁者。知りなさい自分の闇を。認めなさい、自分の罪を。
大丈夫。ワタシはアナタを咎めない。アナタの力となりましょう。アナタの不安を消しましょう。アナタの未来を築きましょう。
さあ、さあ。全てをワタシに委ねなさい。
さすれば、アナタは救われるでしょう。幸せになれるでしょう。
ああ、もう静かになっていましたか。人間とは愚かで脆いものですね。
まったく、なんて楽しい。
久々の自由、堪能させてもらいましょう。