表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『神殺し』の異世界転生    作者: ヤっちゃん
学園編 最弱の英雄
75/78

第69話  サファの学年末ランキング戦




サファ・ハワードは学園に通う者達にとって、憧れの存在である。

15歳となった彼女は、誰もが目を奪われる様な美しい女性へと育っていた。女性にしては高めな身長と豊満に育った胸部は、男子生徒達の視線を捉えて離さない。


また、容姿に限らずその内面も高く評価されていた。

学園最強の強さに驕ることなく、ひたむきに努力する姿勢。

弱者に対しては救いの手を差し伸べる優しさを持ち、容姿端麗な貴族の跡取り息子達からの熱烈な誘いにも靡かない。

驚くことに、アルス王子からのお誘いを一度も受けたことがないのである。


そんな彼女に対して、初期の頃は嫉妬ややっかみも勿論あった。

だが、彼女はそれを一切気にすることなく、その姿勢を曲げることは無かった。

その様子から、いつしか彼女を非難する者はいなくなり、女生徒からも「お姉様」と呼ばれ慕われるような存在へとなっていた。


男女問わず全生徒から慕われる、結界と剣術を巧みに操る学園最強の女。 


それが、サファ・ハワードである。





そんな彼女は今、




「ふおおおおお!!フィ、フィルが汗を拭いたタオル〜〜〜!!!」


白いタオルを顔に埋めながら、ベッドの上で悶えていた。




「入手するのに難度は高かったですが、お気に召されて光栄です。」


そう言うのは同居人(ルームメイト)であると同時にフィウルス大好き隊(フィル・ラヴァーズ)会員No.1のメリッサ。


サファがフィウルスの尊さを教授(洗脳)した、第一号(被害者)である。


「ありがとう!メリッサ!あなたは生涯で最高の友よ!」


「いえ。これくらいのこと。‥‥出来れば後で私にも貸して頂ければて‥。」


「勿論いいわよ!」


そこに麗しの令嬢の姿はどこにもなかった。


「それで、明日のランキング戦は大丈夫なのですか?」


「ああ、最後の卒業前ランキング戦ね。」


タオルから顔をはなして、サファは答える。


「多分、例年通りに殆どの生徒は棄権するでしょうね。最後だから、全力の私とアルス王子の一騎討ちの流れになるわね。」


卒業前の最後のランキングになると、毎年殆どの生徒は棄権をする。

ランキング上位にいる者達が、全力で戦えるようにである。

そもそも、卒業しただけでも世間へのステータスとなるため、中位〜下位の者達はランキングを上げることに執着していないのだ。


「そうですね。ついにアルス王子とサファ様の決着がつくんですね。」


そうなれば、今年の10年生によるランキング戦はアルス王子とサファの一騎討ちだ。

生徒や教員、他の貴族たちもその戦いを望んでいる。


「最後だし、フィルにかっこいいところ見せないとね!」


サファは笑顔でそう言い放った。









翌日。


大半の予想通り、殆どの生徒は棄権を選択していた。

数試合を経て、残っているのはアルス王子とサファだけだった。



「さあ!学年末ランキング戦、第10年生の最後の試合となりました!最後に残ったのは、やはりこの二人!!アルス・ヴァン・アスタルシア王子とサファ・ハワード!!両者、会場まで上がってきてください!!」


司会者の大きな声が響き渡る中、サファとアルス王子は向かい合って、会場に立つ。


最後の試合が始まろうとしていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ