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『神殺し』の異世界転生    作者: ヤっちゃん
幼年期
10/78

幕間  side サファ


私のお父さんは有名な武人で、お母さんも優秀な魔術師です。 


普段なら屋敷でお留守番のはずだったのに、お父さんとお母さんが、後学のためにも特別に連れて行ってくれると言った時は、飛び上がる程に嬉しかった。


そして、実際にお父さん達が大きな熊さん、ブラッディーベアーと闘ってる姿を見て感動し、私もはやくあんな風に!って思っていた時に、それはやってきた。


倒れたはずのブラッディーベアーが、こっちに向かって突進してきたの。


馬車と一緒に落ちている時は、時間の流れがひどくゆっくりに感じた。落ちたら、痛いんだろうな。わたし、死んじゃうのかな。

怖くて、怖くて目を瞑ってその時を待つ。


だけど、その時はやってこなかった。


いつまでもこない衝撃と自分が抱えられてるような感触に、不思議に思って恐る恐る目を開けると、女の子‥いや、男の子の顔があった。


女の子に見えなくもない、金の瞳をした可愛いらしい顔つき。そして、白く輝く髪は、どこか神秘的な雰囲気を出している。


一瞬、天使様が迎えに来たのかと思ったけど、その子は「もう大丈夫だよ。」とどもりながらも言ってくれた。

そこでようやく、私は助かったんだと知った。


するとその子は、私を抱えたまま急に浮かび上がった。浮かぶ?え、ここ空中!?

咄嗟に男の子に抱きついてしまった。助けてもらっといてなんだけど、せめて動き出す時は教えて欲しかった‥。


そうして、元いた場所に戻った私は、お母さんに抱きしめられた瞬間、張り詰めていた糸が切れたかのように、散々に泣いた。



お父さん達と一緒に、助けてくれた男の子、フィウルスにお礼を言った。

改めて見ると、やっぱり天使みたい。微笑んで来た時なんて、何か眩しく感じるくらい。

でも、表情や仕草はすごく可愛らしいの。お父さんにお礼言われた時の、「ど、どうしよう!?」って感じに慌てているところとか。うん。やっぱり天使だ。


‥この子、普段どこにいるのかな?また会えるかな?


私がそう思っていると、お父さん達がフィウルスに色々と聞いていた。

そしたら、フィウルスは、ずっとこの山奥に一人で暮らしていたことがわかった。


私よりも小さい子が、こんな山奥に一人で‥‥。

そんなのダメ!私がフィウルスを守る!


助けてもらっといて、そんなことを考えだすわたし。

だって、そんなの寂しいじゃない!あんまりじゃない!


すると、お母さんがフィウルスに抱きついて、私達と一緒に来るように言ってる。

いいなー、私もフィウルスに抱き‥‥って、そうじゃないっ!はしたないっ!!


そうよ!フィウルスも私達と一緒についてきて、一緒に暮らせばいいのよ!

そうしたら、私はお姉ちゃんで、フィウルスは弟で‥‥いい。すごくいい。


フィウルスはお父さんからの問いに少し悩んだ様子で、‥‥その悩んでる姿も‥‥じゃなくてっ!

と、ともかく!最終的にフィウルスは、私達の家族になることを受け入れてくれた。


‥‥今日は、一生忘れられない記念日になりそう。

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