お宮参りと写真撮影
近くの氏神様に挨拶
ということでお宮参りへ
「あなたが産まれたとき祖父が他界したばかりで
お宮参りへ行かなかった」
という話を繰り返し聞いて育ったので
行かなくても支障はないんだなという認識だった上に
安産祈願のときに
残念な体験をしたので
もうこういう行事とは無縁でいくのだと思っていた
そんな我に
主人はこう言った
「あれは残念だったが、行こう。みんな行ってるし」
……個人的に
みんなが~という考え方は嫌いなのだが
了承した
天気もよく
さわさわと風が心地良い
えびすけは眩しそうに目を細めていた
というかほぼつぶっていた
それを見て、主人が手のひらをかざして
光を遮った
えびすけは幸せに育つ
主人が父親だからだ
胸がいっぱいになった
翌日
スタジオアリスで写真撮影をした
とにかく衣装が沢山あった
映画に出てくるような古き良き
街の写真館という感じではなく
現代の、システム化された場所
という印象を抱いた
楽しかった
我には写真撮影をさせてくれない主人ではあるが
えびすけと一緒なので
努力して笑っていた
少しだけモデルさん気分を味わった
撮影した方は
唇をブルルルルルと震わせて
えびすけの機嫌をとって
すかさずシャッターを切るということを繰り返してくれた
ありがたい
大変な仕事だろう
隣のブースから
赤ちゃんの鳴き声と
必死にあやす声が延々と……
えびすけは幸い泣かず、スムーズに撮影が終わり
主人も楽しかったそうで
また何かの折に来ることが決まった
そして2週間後
出来上がった品を
部屋に飾っている
写真は、いい
記念になる
あっという間に大きくなる
本当にびっくりだ
成長を形に残せるのはすごいことだ
写真って、素晴らしい