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とある雨の日のお話part2

このお話は長すぎるので何話かに区切っております。


part1は朝掲載しております。

part3はおやつどきに掲載予定です。


登場人物とあらすじ


主人公、佐藤剛さとうたけるはごくごく普通のサラリーマン。23歳


ヒロイン、三船咲みふねさきは17のピッチピチの高校生。ギャル


ある雨の日、傘を差して会社から最寄りの駅に向かって帰る途中だった。

だが雨足が強くなり始めたので早足で駅に向かうと大きな商社ビルの前で呼び止められる。

翌日、土曜の今日も俺は会社に出勤している。


本来、休みなのだが、昨日のお得意先の商談の件で少し気になることが出来たので気になることが出来たので出勤している。


ちなみに休日出勤は部長以上の人と社長から承認を受けないとさせてもらえない。


休日出勤を減らさることで給料の削減と社員の休日を確保するためである。


そのため、仕事の期限が近づいている場合、社長であれど仕事を手伝うこともある。


何度もいうが大きい会社なのに社長が社員の仕事に出っ張ってくるって凄いな。


法律上、大企業なのに代表取締は1人だし、OBなどの年配のお偉いさんはみんな本当に社員にアドバイスだけだし。


唯一口を挟むのが代表取締役、つまり社長を決める時だけだ。


株式総会でも株主様には会社方針を理解してもらい有無を言わさない最早演説を毎年繰り出している。


なのに大企業でホワイトって世の中あるにはあるもんだねぇ。


まぁと言う訳で、今、社内にいるのは俺一人だけだったりする。


まぁ仕事と言っても書類を確認したいだけなので残業時間などはつけるつもりは無い。

だが一応、社長等には連絡を入れてある。

業務違反と言われて何日も休まされるのはこんないい会社では心が痛むしな。


書類に目を通して気になった箇所を机の上のメモに書き上げて月曜日に回そうと思いそのまま帰宅することにした。


帰る途中、昨日、一昨日とギャルの襲撃にあったが今日は休日で彼女は高校生だ。

しかも今は昼を過ぎて昼ご飯を食べるには遅いしかと言ってお昼を食べてない人は少しお腹空いたなと思うような時間なのだ。


そんな時間に俺をつけ狙うようなギャルは俺の知り合いには居ないし、そもそも、女の子の友達も居ないと言って過言ではない。

会社の女性は仕事仲間としか見れないので完全に除外だ。


なので流石に三日連続で会うことはないだろうとタカをくくっていたら三日連続で商社ビルの玄関の屋根下にギャルが立っていた。


髪は金髪のままだがポニーテールに結ってあり動きやすそうなTシャツにジーパンを履いてスニーカーではなく走る気満々の運動靴を履いている彼女がいた。


デニム?そんな言葉は知りません。

俺は昔からジーパンと呼んでいるんだ。

そもそも一緒だろう。

一々細かいことに突っ込んでくるな。


にしてもあれだけ動きやすい服装をして誰かを追っかけるつもりなのかな?とか思っていつもより少しビルから離れて早歩きでかつ息を殺して前を通り過ぎると「あ!見つけた!」と声がしたと同時に俺は地面を強く踏み込み全力で駅に向かって走り出した。


「こら!お兄さん!待って!」


全く知らないギャルだが何故か俺のことを追いかけて来ている気がするので全力で走る。


自意識過剰と言われてもいいからとにかく俺を逃がして欲しい。


捕まったら次こそ逃げられないし間違いなく面倒ごとに巻き込まれる。


「こんのっ!」


見も知らぬギャルは更に踏み込んで自意識過剰な俺との距離を縮めてくる。


目の前に駅が見えてきた。

俺は最後の力を振り絞り整備された駅前の公園を突き抜ける。


「待たんかぁ〜〜〜!」


俺は後ろから飛び込んできたギャルと揉みくちゃになりながら公園にある草原くさばらに転がり回って止まる。


「お前!危ないじゃないか!何すんだ!?」


「だってお兄さんが逃げるからじゃん!」


「ギャルが追いかけてきたら逃げるに決まってんだろ!」


「何それ?!そもそもあたしギャルじゃないし!」


え?そのナリでそれを言うか?


「何その顔!嘘だと思ってるでしょ!」


「うん。」


「んきぃ〜!ムカツクぅ!」


「というかいい加減どけよ。重くはないが邪魔だしこの体勢は色々とまずい。」


現在、俺とギャルは俺が下でギャルが俺の下腹部辺りに座っている。


別にギャルで興奮する趣味はないので反応しないが周囲からの目が痛い。


「嫌だ。どいたらまたお兄さん逃げるでしょ。」


「当たり前だろう。」


「そこは否定してよ!」


「まぁ冗談だ。とにかく逃げないからどいてくれ。」


「本当?」


首を軽く左に傾けて聞いてくる。

以外と可愛い仕草するな。


「本当本当。」


逃げないことを確認したのか大人しく俺の上からどいたので腹筋を使って起き上がると同時に右手をついて肘を伸ばし体を右に半回転させながら右足で思いっきり地面を蹴飛ばし走り出す。


「あ。」


そんな彼女の間抜けな声を聞いて俺は改札をスムーズに(とか言いながら詰まる)抜けていき電車に飛び乗った。


昨日来てるスーツとは違うがその日のうちにクリーニング行きになってしまった。


まだ続きますよぉ。

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