表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/144

1-4

翌日。


結局謎は解けぬまま学校へ。



昨日の夕食がタイムリーに滅多にないステーキ(焼き加減も"レア"!)であったり、夢で同じシーンをもう一度見てトラウマが更に深く刻み込まれたりしたが、やはり咲に色々聞きたいこともあるので休みはしなかった。


ただ、寝覚めが悪く、いつもより準備をモタモタしていたため、いつもは合流しない勇気と木葉に合流した。


勇「おう、慎一! 珍しいな。」


慎「おす…。」


木「おはよう、慎一君。」


慎「うす……。」


木「何だか元気ないわね…?」


慎「ッ!!!」


木葉が心配して慎一の顔を覗き込んだとき、そのアングルであのシーンがまたフラッシュバックし、思わず押し飛ばしてしまいそうになった。



勇「さては昨日帰ってから南さんに告ってフラれたんだろ?」


木葉とは反対に、勇気は笑って茶化してきた。


慎「そんなんじゃねえよ…。」


勇「じゃあ昨日のドラマ見逃したとか?」


慎「だから違…えっ!? 昨日だったっけ!!?」


木「ええ。」


慎「どははあ~~~~~~~………」



もう1つ鬱要因が増えて本気の涙が溢れそうになった時、目の前の丁字路を咲が走って横切っていった。


木「あら、今の…?」


勇「南さんじゃん。学校と反対方向に走ってったぞ?」


慎一たちが何処に向かっているのかと疑問に思った時、今度は知らない男が走って横切っていった。


慎「! 今のヤツ、南さんを追いかけてなかったか!?」


木「え、ええ、多分…。何事かしら?」


勇「兄ちゃんとかじゃねえの?」


慎「見てくる!」


言うやいなや、慎一は走り出した。



勇「あ、おい!」


木「慎一君!!」


慎「先生には陣痛で休むって言っといて!」


勇「陣痛で!?」


慎「間違えた! 頭痛で!」



訂正する頃には、慎一は角を曲がっていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ